『仮面ライダーW』第41話「Jの迷宮/猟奇的な悪女」

あれぇ?なんか今回・・・ものすごく微妙な感じが・・・・・・。刃野さんが留置所に入れられた途端、昆布茶の恨みとばかりに鬱憤晴らしまくりのなまくらさんとか、人気モデルを前にして声作りまくりな亜樹子とか、そういうのいつもなら笑えるはずなのに、今回はなぜかそれがイライラした。何が理由なんだか分からないのが余計に気持ち悪い感じ・・・。

ようやく来た刃野さんのメイン回。翔太郎の回想(ちょっとちょっと、高校生のれんれんをなんでちゃんと映さないのよおおおおおおおおお!ってテレビに向かって叫んだ瞬間気がつきました。「無理」だったんですね!)で二人が“いつから”“どういう”付き合いなのかということを描くとともにジンさんの『だまされ上手』という新たな一面が明らかになり、それはきっとルイや上杉をジンさんが“信じている”ことに繋がるのでしょうが、はっきり言ってそれ今この時期にやること?って思うんだよなぁ。これがさ、翔太郎の過去ってか背景ってか、そういうものを描くことを目的としてるんならアリだと思うんだけど、どうやらそうはなりそうにないと思うのね。となると今回の話ってのは冴子さんがジュエルのメモリを手に入れられるか否かってな話になるのでしょうが、それって云わば園咲家の内部闘争の延長線上の話じゃん?。まぁフィリップくんの姉なわけだから関係ないとまでは言わないけどさ、でもとりあえず冴子さんの目的は「若菜に勝つこと」っぽいじゃん。ここんとこずっと園咲家のターンが続いてて、いい加減飽きてきたってか・・・ハッキリ言って翔太郎の活躍不足なんだよね。そろそろ「翔太郎の物語」が見たい。今回刃野さんが真倉はともかく上司である照井警視をすっ飛ばす形で翔太郎に自らの疑いを晴らすことを依頼したってのはそういうことだと思ってたのに、なんつーか、肩透かし?って感じなのがイライラの理由なのかなぁ。
これまでどんな相手であれ基本スタンスは「メモリを憎んで人を憎まず」だった翔太郎が、犯人と目されるルイとのちょっとしたバトルの末ハイヒールで踏まれながら「ダイヤの価値ってわかる?」と聞かれ
「ああ、わかるさ。おめーみてーな女には、ぜってー似合わねーってことがな」
と言って階段から突き落としてたけどさ、いくらドーパントとはいえ、女相手に乱暴じゃね?こんなことする人だっけ?と思ったんだけど。それに確かこのあと逃げるルイを追い、その先でルイがドーパント化するのを見て「決定か」とか言ってたと思うんだけど、ということはバトルの時点ではルイ=ジュエルドーパントだと確定は出来てなかったってことだよね?。だとすると尚更翔太郎が人間態のルイにした攻撃が違和感なんだよなぁ。
でさ、翔太郎がそういう“いつもと違う行動”をとる原因が、ジンさんを陥れようとした(ジンさんの信頼を裏切った)からだっていうのならば全力で燃えるんだけどさー、イマイチそういう感じは伝わってこないよなぁ。おやっさんの曲が流れる中(これ翔太郎の回想はともかく水着ギャルとかサンタちゃんとのやりとりとかとあまりにも合ってなかったし、これはもう『販促で流さなくちゃなんないからここはいっそ全く合わない場面で流して笑いを生もう!』という意図だったのだろうと断言しますが、盛大にスベってたよね・・・)翔太郎とともに行動する亜樹子が柄にもなくフラッフラになってたからそれだけハードな聞き込みだった、つまりそれだけ翔太郎が必死なんだってなことなのでしょうが、わかりにくいんだよ。ルイに蹴りぶちこまれたなまくらさんの顔が赤くなり、フェンスにかかってたブルーシートで自らグルグル巻きになって倒れるとかさ、毛布被ってる刃野さんの前でカキ氷ムシャ食いするとかさ、そういうどうでもいい(笑いの)描写を多用してることからしてわざと“外す”演出なんだろうなーとは思うけど、前回のエピソードもコメディ寄りだったし、今回は『ジンさんのために熱くなる翔太郎』をストレートに描いてもよかったんじゃないかなと思いました。まぁまだ前半なんで決め付けるのは早いんだけどさ。
てか気になるのは照井たんなんだよなぁ。照井たんはなまくらさんと違ってw刑事としてそれなりの勘は働く人だろうし、なにより刃野刑事をそれなりには信頼してるんじゃないか?って思うんだよね。だからなまくらさんの暴走を横で黙って見てるにはちゃんと理由があると思うんだけど・・・冴子さんナスカに「井坂先生の仇、とらせてもらう」とか言わせちゃったからなぁ・・・刃野刑事そっちのけになりそうな気もする・・・・・・。
冴子さんとルイの女子トイレでのキャットファイトはカッコよかった。窮屈な場所で戦ってんのがタマランわ。つーか組織の幹部として恐らく体術も教え込まれているであろう冴子さんはともかくルイはなんでそんなに強いんだよw。伊達に「街の平和を守るため」に戦いという名の喧嘩やりまくってたわけじゃないなとw。
でさ、所謂男2女1の三角関係話と言えばWがエクストリーム化した「B」の回を思い出すんだけど、風都一のイケメンモデル上杉の指にもクッソデカイ(そして趣味悪い)ダイヤの指輪があったし、モデルしか入れないクラブ(ってなんだそれwww)でなぜだか腕を怪我してたし、間違いなく上杉には何らかの秘密があるよね。最初は謎の女の扮装がサングラスに鍔広帽子にロングコートとどう見ても素性を隠してるとしか思えないものなんで上杉がルイの振りをしてるんだろうなと思ったんだけど、翔太郎とのバトル時にサングラス外れた素顔がチラ見えしてたから上杉=あの女ってことはないか。謎の女がルイであることは間違いないのであれば、次に気になるのはルイがジュエルドーパントになるときにメモリを挿す動作をせず、「ジュエル!」ボイスもなかったってこと。メモリを身体のどこかに「挿す」ことがドーパント化の条件なのだろうから、そこから考えられることは・・・ジュエルメモリの持ち主がどこか別のところでメモリを挿していて、その力がルイに転送されている・・・とか?。そんなことが出来るのか、そんなことをして何の意味があるのか?ってことは別として、分かりやすくいうと、上杉がジュエルメモリを挿すとルイがドーパント化するってこと。でもルイが自ら望んで実行犯役を担っているにせよ、上杉がルイを操っているにせよ、どちらにしても二人が「共犯」であることに違いないわけで、となると「B」の回と被ってしまう結果になるから・・・ジュエルドーパントの変身過程は別として、怪しげに見える上杉は本当にただのイケメンモデルでしたー!ということもありえるか。それはそれで驚きだしな。
それでも上杉のあの指輪が(ストーリー上)何の意味もないとは思えないので・・・ルイがやたらと言いまくってた「ダイヤの価値」が上杉が嵌めてるあの指輪と繋がるのかなーと。つ、つまりれんれんのピンチを龍之介が救うと!ギャフー!。
てか取調室で上杉が三人に何があったかを語るシーン、
「僕ら三人は親友でした。でも1ヶ月ほど前、突然サトルが僕に告白してきたんです」
キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!
「ルイを・・・愛していると」
そっちかよ!!!!!!
と朝っぱらから本気でガッカリしてしまったわたしは死ぬべきですよね・・・。こんな自分が本当にイヤです・・・・・・。
つーかさぁ、
「二人はお似合いだと思った。だからサトルの気持ちをルイに伝えました。でも、ルイはサトルではなく僕を好きだといったんです。僕はこの友情を壊したくなくて、ルイに、君とはつきあえないといいました。それが彼女を傷つけ、おかしくしてしまったんでしょう。あんな・・・怪物になるなんて」
って、だから男女で親友(笑)は無理なんだって。つーかサトルは自分で告白しろよと。上杉のこの言い方だとサトルが自分の気持ちをルイに伝えてくれと言ったのか、それとも上杉が俺に任せとけと言ったのか定かじゃないけど、どっちにしたって自分で伝えられないような男は駄目だろうと思う。上杉の口から聞いた“だけ”の話だからこれが本当なのかどうかはまだ分からないけど、ルイにしてみりゃ何で好きな男経由で別の男に告白されなきゃなんないのよってな話なわけだし。


無敵フォームかと思いきや、どんどんと弱点が明らかになるCJXですが、その強さの理由は「相手の全てを検索できること」なわけで、姉さん(若菜)に会うのが怖いからと検索ができない状態ではただの中身見えてるライダーでしかないってことか。今回見ながらイライラした理由の一つはフィリップくんの態度にあると思うんだよね。「僕の家族を取り戻す」とかなんとか勇ましいこと言ってるわりには怯えてるだけじゃねーかよと。そりゃ目の前でエクストリーム化→地球の本棚に現れる→触られた!!! と超スピードで変化するお姉ちゃんにビビる気持ちはわかるけどさ、家族を取り戻すと決めたんだったらビシっとしてくれよと。つーかそろそろ翔太郎と腹割って話して欲しいんだよなぁ。翔太郎と亜樹子は「フィリップはフィリップ」だし「家族みたいなもんだ」とハッキリしてるけど、一度は翔太郎と亜樹子ではなく若菜と共に風都を出ると決めたフィリップくんはなし崩し的に事務所に留まってるわけじゃない。フィリップくんが家族を取り戻すため具体的に何をどうしようと考えているのか分からないけど、相手がドーパントになる以上こっちもWとして対峙するしかないわけで、ということは少なからず翔太郎の力を必要とするわけだよね。だったらさっさと翔太郎に力貸してくれと頼めよと。一人でウダウダ考えてないで翔太郎と亜樹子と照井たんを頼れよと。若菜のシンクロ率が上がり直接フィリップくんに触れることができるようになったってことは逆もまた然りなわけでしょう?。そのことでフィリップくんがこうまで怯える理由がそのまま園咲家に連れて行かれることであるならば、逆にフィリップくんが若菜をこっちに連れてくることも出来るってことじゃん。あの本棚でお互いが触れ合えるようになるってことがどういうことなのか全然わかんないんだけど、純粋な腕力ならば男のこであるフィリップくんのが上だろ?。
てかなにやら若菜と冴子さんの間で「来人をどっちが先に奪うか」ってことが今後の争点となるようですが、若菜は黒化した時フィリップくんのこと殺そうとしたよね?それに映画撮影現場で乱闘になったとき冴子さんはフィリップくんに「姉さん」と呼ばれたことで「興がそがれた」と戦うことをやめたわけじゃない?そういうのなんなんだろ。フィリップくんが必要ならば戦ったりしてないでさっさとわたしの物になりなさいって言えばいいのに。
つーかシュラウドさんはどうしちゃったの?。
・・・・・・・・・ハッ!?そういやルイとシュラウドさんってデカサングラス+鍔広帽子とファッショセンスが似てる・・・・・・っ!?。