『仮面ライダーW』第47話「残されたU/フィリップからの依頼」

まずはこれに触れておかなければ!!
ミックさん生きてたーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!ミックさん的に天敵である亜樹子と事務所で同居することを果たして望むだろうか?という問題はありますが(笑)、フィリップくんに抱かれるミックさんも、そしてミックさんを抱くフィリップくんもとても可愛い無邪気な表情で喜んでいたのでこの件に関しては収まるところに収まったということでよかったのではないでしょうか!。
でさ、ミックさんを探してきたのが「ペット探しには定評がある翔太郎」だってのがさりげなくて上手いのよねー。
・・・ってここまではよかったんだ、ここまでは。

フィリップ「翔太郎、頼みたいことがあるんだ」
翔太郎「なんだよ急に、他人行儀な」
フィリップ「若菜姉さんを探して、助け出してほしい」
亜樹子「でも・・・若菜姫は・・・」
フィリップ「生きてる!・・・僕にはわかる。引き受けてもらえないだろうか。・・・姉さんのこと」
翔太郎「もちろん引き受けるさ。若菜姫は必ず俺が助け出す」
フィリップ「どんなに辛いことが・・・待っていたとしても、かい?」
翔太郎「お前の為に耐えらんねーことなんかねーよ、相棒
『これが・・・フィリップの最初で最後の依頼だった。ずっと二人で一人のつもりだった俺たちが、あんなことになるなんて・・・思いもしなかったよ。なあ?フィリップ・・・・・・』
無理――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――!!!!!!!
もうね、いろんな意味で無理だから!!。最終クールに入ったぐらいからかこの翔太郎のモノローグが釣りっぽいことが多いんで、こうやって文字にしただけだとはいはいハードボイルドハードボイルド^^ってなもんなんだけど、声音がさぁ・・・・・・すっごい寂しげでいて優しい感じなんだよね。それがまず無理。
唐突に投下された「あと1回変身したらフィリップくんは消えてしまう」という事実ですが、現在の状況ってのは一旦は若菜と同化したものの肉体データを取り戻したことで再構築された・・・みたいなことなんだよね?。正直言うとこの時点でもうよく分からないんだけど、そこいらへんのシステム的なことは理解するのを諦めるとして、次にフィリップくんが変身、つまりメモリの力を使うと地球に取り込まれてしまう・・・って感じでいいのかな?。でも地球の本棚にはアクセスして大丈夫なのか・・・。うーむ。
で、そんなことを聞かされた翔太郎の胸中を思うとね・・・。
シュラウドの森(ってやっぱりおかしな設定だわw)で声を嗄らしてシュラウドを呼ぶ翔太郎。
「シュラウド・・・ほんとなのか!?フィリップが消えるって!」
頷くシュラウド
「なんかねーのか、助ける方法は。教えてくれ!!」
小さく首を左右に振るシュラウド
「冗談じゃねーよ!あいつを救うことは、おやっさんから託された俺の一番でっかい依頼なんだ!なのに!」
「鳴海荘吉に、来人を救うことを依頼したのはこの私」
「あんたが・・・依頼人
「そしてあの子は救われた。もはや来人は復元されたデータの塊ではない。お前のおかげだ」
「でも消えちまうんだろぉっ!?」
「あの子を、安心して笑顔で消えられるようにしてあげて欲しい。それが今、あの子を救うということ。頼む、左翔太郎」
「勝手なこと言うなよおっ!」
もうまさに鬼気迫るって感じでさぁ、二人で一人の仮面ライダーになった原点は「おやっさんが受けた依頼」なわけで、その依頼人であり母親であるシュラウドさんが「笑顔で消えられるようにしてやってくれることがあの子を救うこと」だってんならそうするしかないんだろうけど、翔太郎にしてみりゃほんと「勝手なこと言うな」ってな話だよなぁ。
翔太郎は覚悟してることはしてるんだよね。フィリップくんの依頼で動いてるわけだから最優先するのは若菜の救出で、その為にフィリップくんが「姉さんを助けるために最期の変身をする」と決めたからにはそうするしかないってことは分かってるんだと思う。でもそこで迷いすぎだよな。迷いすぎってか躊躇いすぎか。フィリップくんに翔太郎!と変身を強く促されてもどうしてもメモリをドライバーに挿すことができない。その気持ちはまぁ・・・解らんでもないですよ。だって翔太郎にしてみればフィリップの最期の瞬間を託されたってことなわけだもん。翔太郎はさ、想像できないほどの精神力でもってテラーさんの精神攻撃を撃退したわけじゃん。フィリップくんを助けたい一心で頑張ったわけじゃん。これまでもこれからもずっと「相棒」でいるために。でもせっかく元に戻ったと思ったら若菜姉さんを助けるために僕は消えるよ、それに協力してくれ翔太郎とか言われたわけでさ、そらそう簡単にフィリップくん消滅スイッチを押せるわけねーよな、と思う。だけど目の前で照井たんがボロッボロになってるわけじゃん?ボロッボロどころか生身で燃えてるわけじゃん?それでも変身しないってのはさすがにどうなんよ!?と。お前は仮面ライダーだろうが!!と。照井たんは今回超常犯罪捜査課として動いてるわけじゃなく、まさしく『風都を守る仮面ライダー』としてWのサポートを買ってでてくれてるわけですよね?その照井たんが今度こそ本気でヤベーよ!!ってなってんのに、なおも“生身で”敵に向かってくとかどんだけ甘いのかと。
でもわたしベッドで寝てる若菜を助ける場面で変身できなかったことに対してはそこまで翔太郎情けねーぞコラアアアアアア!とは思わなかったんですよね。その理由は明らかで、はっきりいって“若菜とかどーでもいい”んですよ。最終的にフィリップくんの目的は「家族の再生」であり「姉さんを救いたい」ってことなんだけどさ、それ翔太郎にとっては直接関係ない・・・よね?。つーかシュラウド母さんに「お前の家族は左翔太郎だ」って言われたじゃん。だからもう若菜姉さんがどうとか言ってんなよと思うわけですよ。翔太郎がフィリップと若菜どっち取るかっつったらそらフィリップ取って当然だとすら思うわけです。これがさ、これまでの脈略関係ナシに「風都」を守るために変身しなければならないという状況であるならば、例えフィリップくんが消えることになったとしても変身しろよ翔太郎!って言えるんだ。でもこれ若菜を助けるためじゃん・・・。若菜は今財団Xの支配下にあり、その先鋒である加頭は冴子さんを担ぎ上げて亡き琉兵衛さんの遺志を継ぎ(?)ガイアインパクトを実行しようとしていると。だから風都の危機であるとは言えるんだろうけど、そのガイアインパクトってのは「地球そのものとなった若菜のデータを財団Xの人工衛星にインストールし、ガイアメモリ適合者を見分けそれ以外を排除すること」だそうで、つまり行く末は人類総ドーパント(予備軍)化ってことですよね?。で、人類全員が持っている(持つべき)メモリは全て財団Xが製作・販売・メンテナンスを含む管理を行う以上、人類は財団Xの管理下に置かれることと同意なわけで、それはまさに人類補完計画ですよね。なんかもう風都レベルの話じゃなくなってるし、翔太郎のキャパ越えてると思う。そら「世界」の中にある風都だけど、これまでも亜樹子の地元が大阪であるとかフィリップくんと若菜姫が風都から逃げようと試みたりだとか「風都の外」が描かれたことはあったけど、でもWという作品の特徴の一つは「風都という架空の街」が舞台であり、翔太郎は「風都を守る」ライダーなわけじゃん。わたしはそこに魅力を感じていたわけでさ、だからもっとハッキリとした「風都を守る」ための戦いで終わって欲しかったなと思うんだよなぁ。
まぁでも理由(目的)はどうあれ翔太郎の物語としては、自分の決断(判断)ミスでおやっさんを失い、おやっさんから託されたフィリップを守り共に戦い、そして最終的にフィリップを笑顔で消してあげるべく決断をするということなのかぁ。フィリップくん目線で見ても翔太郎を相棒だと思っているからこそ、自分を消すべく決断を任せられるってことなんだろうし、こういう展開は上手いってか熱いなと思う。
次回予告、
「いくよ翔太郎」
「ああ」
「最後の」
「最後の」
「変身っ!!」
ってだから無理だっつの!!!!!おやっさんの白ハット翔太郎とか無理だよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお><。
おやっさんの白ハットを被りフィリップとの最後の変身に向かう翔太郎の心の中では間違いなくおやっさんの「男の仕事の8割は決断だ。そこから先はおまけみたいなもんだ」って言葉が響いてるんだよね・・・無理・・・絶対無理泣いちゃう・・・。


ラスボス加頭さんのユートピアは強いってことは確かだとして、希望の力とか言われてもその能力がどういうものなのか具体的にはよく解らなかったんだけど、パッと見はウェザーの上位能力+重力制御って感じだったけど、トライアルと同等の速さなのではなくトライアルが遅くなってる?とか言ってたし、相手の能力を奪うメモリってことなのか?。だとするとCJXの能力も奪われてしまうのか!?・・・ってところで鍵となるのは加頭とメモリの融合率が「98%」ってことかなぁ。99.9%とかではなく98%、つまり2%はつけこむ余地があるってことで。
まぁ加頭さんはWがどうにかしてくれるだろうから次回を待つとして、問題は照井たんですよ。いくら死なない男とはいえさすがに黒焦げは・・・まずいんじゃないのか・・・。しかも皮上下・・・熱こもりまくりだろう。フィリップくんの海外留学壮行パーティでもらったプレゼントを「フィリップに貰った」とものっそい嬉しそうに言う照井たんや、
「所長、敵の工場に乗り込むんだぞ。君には危険すぎる」
(行くよ。これが・・・最後の別れかもしれないし)
「俺の側を離れるなよ」
とか!とかとか!!襲いくる敵をなぎ倒すかのごとき勢いで両手パンチぶっこみまくる照井たんがカッコよすぎてクーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!ってなったんだけどさ、今回ばかりはさすがに包帯巻いて即復帰ってわけにはいかんよな・・・。
ていうか翔太郎はフィリップくんの話を聞いて感情を露わにしまくってたけど、この件に関して照井たんは一切自分の意見というものを言おうとしないところがカッコいいってか弁えてんなーと思いました。フィリップがそうと決めたのなら自分が口を挟むことではないし、左自身が決断しなければならないことであり、自分がいま出来ることは黙って二人のサポートをすることだと考えているのだろうなと。このところの二人の様子と、あとフィリップくんからプレゼント貰ったくだりから判断するに、亜樹子主催のパーティも当然照井たんが相談を受け協力したんだろうし。黒焦げになりながらも必死で「左・・・」と翔太郎の身を案じるとかほんとどこまでヒーローやねんと・・・。


プレゼントと言えばやはりフィリップくんが翔太郎に渡したプレゼントの箱の中身が気になるわけですが、まず思い浮かぶのはハットか本だよな。でもそれじゃ普通のプレゼントすぎるんで、にゃんことかわんことかおさるさんとか、木彫りのクマさんとかそういう可愛い動物の形をした新しいガジェットとかどうだろう。変身したことでフィリップくんの肉体データは消滅してしまったものの、フィリップくんが消えた跡に1本のメモリが残されていて、それをクマさんガジェットに挿すとフィリップくんの声で喋りだすとか!「姿は変わってしまったけど、これからもよろしく、相棒」って言うとか!。これからは肩に喋る木彫りのクマさんを乗せた仮面ライダージョーカーとして風都を守る翔太郎とかどうよ!。


以下、映画の内容に触れてます
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つーか財団Xの女性幹部が持ってた端末にNEVERのデータが表示されてたし(次に表示された「CORE MEDALとCELL MEDAL」?ってのはオーズのメダルのことなんだろうけど、投資対象リストのレポート内にそのメダルはドーパントよりも強力な人間を生み出す可能性があり、その力を取り込むためのドライバーの存在も確認されているので、これはミュージアムよりも優れた投資対象足りえるのでは?とかなんとか書いてあったそうなので、マジで財団Xを通じWとオーズは時間軸やらなにやら繋がる感じなのかな)、風都タワーが壊れてるってことは本編の中でも実際NEVERとの戦いを経ての流れなのだろうと思うわけで、だとすると翔太郎はロストドライバーを持ってるはずだよねぇ?。だったらまずは一人で変身して戦ってみりゃいいんじゃね?とか思ったんだけど、あの時ロストドライバーに挿したのはT2メモリの方のジョーカーメモリだろうから、エターナルを倒した時点でT2ジョーカーメモリもブレイクされた・・・ってことなんでしたっけ?。だとしたらロストドライバーを持ってはいるけどミュージアム製のジョーカーメモリは挿しても認識しないとか?。