米澤 穂信『ふたりの距離の概算』

ふたりの距離の概算

ふたりの距離の概算

古典部シリーズです。
最初手に取った時、装丁(表紙絵)と合わせてずいぶんとこじゃれたタイトルだなぁ・・・と思ったのですが、まさしく『ふたりの距離の概算』でした。シリーズ史上最もわかりやすく「青春」を感じました。マラソン大会の最中古ぼけたバス停でこそこそ隠れながら後発の千反田を待つホータローとかまさしく青春じゃないか!(笑)。
古典部に仮入部した後輩に纏わる話なのですが、このそこはかとなく漂う後味の悪さ・・・というか、不気味さというか・・・気持ち悪さというか・・・、これぞ米澤さんだなと。