『仮面ライダーW』第22話「還ってきたT/死なない男」

うーん・・・期待していたような出来ではなかった・・・かな。何を期待してたの?って聞かれても自分でもよくわかんないんだけど、ジャスミンがゲストってんで過剰に期待しちゃった部分があるのは認めます。
復讐に手を染めた綾さんの存在が照井の今後にどういった影響を与えるのか?ってのが主題なのかなーと思いきや、結果としてはガイアメモリは綾さんほどの人をも汚染するってことだけだよね?今回の話でわかったことと言えば。で、綾さんの復讐心に共感し、同じ想いを背負いながら同じ仕事をしている綾さんを照井がどういう気持ちでどうやって抑えるのか?ってのが楽しみだったんだけど、相変わらず照井は変身を解除した生身状態の綾さんに襲い掛かるキ●ガイだと・・・。そこがどうもよく分からなかったってか理解できなかったなぁ。
前回この街の流儀=翔太郎のハーフボイルドに合わせるっつったのはなんだったのかと。そんでさらに分からなかったのが、翔太郎が自首するという約束を破りメモリをばらまく組織につくと宣言した綾さんとズタボロで現れた照井アクセルを戦わせたことね。その間翔太郎にあったことと言えば、フィリップに“今回は照井の言い分の方が正しい。だって綾さんはすでに二人の人間の命を奪ったんだから”“翔太郎はとんだハーフボイルドだ”って言われただけだよね。
翔太郎がかつてビギンズナイトの現場、つまりおやっさんが死んだ場所を訪れたように、綾さんもまた溝口が死んだあの崖に出向くだろうと推測し、その場で自首することを約束させたと。ここまでは分かる。で、綾さんが風都署に現れたところまでを確認し、約束を守って自首するんだなと思い込んで亜樹子と飯ではなく朝カラにウキウキで出かけたってのもまぁ分かるよ。翔太郎バカだからね(笑)。でもそっから先がわかんなかった。
フィリップに呼ばれて変身したら自首したと思ってた綾さんが刃野さんを襲ってたわけで、綾さんの中の良心なのか刑事としての誇りなのかわかんないけどとにかく綾さんの中にある“想い”を信用して1日の猶予を与えたのに、翔太郎は裏切られたわけだよね?つまり翔太郎のハーフボイルドが刃野さんが襲われたという今の状況を呼んだっていえるわけじゃん?。だったら翔太郎自ら綾さんを止めるのが筋ってもんじゃないかと思うんだけど。そこで照井に任せるってかこれは照井の戦いだ・・・みたいに言うのが分からなかったなぁ。変身解除した綾さんを襲おうとした時の説教で照井の目が覚めただろうから今回の戦いでリベンジってかちゃんと照井の手で事件を終わらせる=メモリブレイクさせようと考えたってこと?。
確かに照井たんは
「復讐に呑まれた哀しい女・・・・・・俺が救ってやる。変っっっっ身!」
って言ってたよ。思わずこれ聞いてわたし惚れた!!って叫んじゃったぐらいカッコよかったけどさw、でも照井たんボッロボロだったじゃん(笑)服だけでなく肉体も相当なダメージ負ってたじゃん(笑)。そんな照井たんに暴走したドーパントの相手させるってそれはちょっと酷くねーかと思ったわ。も一回言うけど今のこの状況を招いたのは翔太郎の甘さが原因なわけだし。しかもなんだっけ?事件のまとめをポチポチしてる中で「人の悪意を見せつけられた」だの「多くの善意とも出会った」とか書いてたように聞こえたけど、ごめん翔太郎、どっちも意味が分からないよ・・・ってな感じよなー。悪意ってのは綾さんがメモリに取り込まれてしまって溝口の仇がいつのまにか風都という街そのものになってしまった、ということではなく単純に自分との約束を破られたことに聞こえたし、後者に至っては全く意味が分かりません。今回のどこに「善意」が「多く」ありましたか?わたしには刃野さんに「梅昆布茶買って来い」と命令されたなまくらさんがエレベーターを待たずに階段を使ってまでダッシュで買いにいったことぐらいしか思いつきません(まがお)。もしかしてこれまたわたしがかっこいいいいいいいいいいいっん><と叫んだ照井たんの
「お前の心は、俺が背負って生きる」
これか!?このことを言っているのか??。だとしたら翔太郎ってほんと・・・・・・・・・バカよねぇw。
バカと言えばさ、女子高生のサボり理由の定番「創立記念日」を疑うこともなく朝っぱらから女子三人(所長含むw)とカラオケに興じフィリップくんからの電話にも気づかなかった翔太郎を庇うつもりは一切ないんだけどさw、戦い終わって即カラオケに加わる翔太郎の・・・なんていうか・・・・・・切り替えの早さ?はすごいな(笑)と思いましたw。ものすごく好意的に、そしてハードボイルドに捕らえるとするならば『俺が感じた悪意を風都のエンジェルたちに気取らせるわけにはいかねえ』と辛い気持ちを隠して歌った・・・・・・ってなところなのでしょうが、残念ながら一刻も早く女子高生とカラオケがしたくてたまらない兄ちゃんにしか見えませんでしたw。
そしてどのぐらいの時間戦ってたのか分かりませんがその間翔太郎が気を失ってることに全然気づいてなかったっぽい女子三人の集中力もすげーなとw。翔太郎は風都のみんなに頼りにされ好かれてると思ってる部分が少なからずあると思うんだけど、少なくともこのカラオケを見る限りではさほど相手にされてないってか翔太郎がどうだろうと関係ないっぽかったよね(笑)。でも絶対支払い時は「翔ちゃんカッコいい(はぁと)」「翔ちゃんだいすきっ★」だのいわれてデレデレするんだよねーw。・・・・・・・・・って待てよ、もしかして所長はこの朝カラの支払いも「打ち上げ=必要経費ってことで♪」とかなんとかいいながらなまくらさんへの請求に乗せた・・・・・・かもしれないw。


タイトルの「死なない男」ってのがまさか溝口のことではなく照井たんのことだとは思いもよりませんでしたw。まぁね、バイクに変形した時点で今更っちゃ今更なのですが、今回のニューアイテムとケツから合体(笑)した照井たんってか永徳さんの身体どうなってんだってwwwww。
でさ、フィリップのところに照井たんのガジェット(カブト虫)が飛んできてたけど(ファングといいカブト虫といいかわいいなー)、あれカブト虫としては「お願いっ><竜を助けてっ><」というつもりで鳴海探偵事務所に駆け込んだんだと思うし、わたしもてっきりフィリップくんはそうするつもりなんだと思ってたんだけど、フィリップくんは照井を助けるよりも綾さんを止めることを優先したんだよねw。まー冷静に考えればライダーであり刑事である照井を助けるよりも綾さんの暴走行為を止める方を優先すべきだとは思うんだけどさ、でも視聴者目線からすると照井たんの方がピンチっぽかったじゃんw。分かっちゃいるけどフィリップくんの冷徹さみたいなものを見せつけられた気がしました。しかも結局照井たんは自力(あの状況からどうやって自力で脱出できたのかとw)で這い上がってきたからフィリップくんの判断は間違ってなかったということになるわけでさ、フィリップくん・・・恐ろしいこっ(笑)。


阿久津の後任になりたいという綾さんの申し出を聞き冴子さんは『ガイアメモリに取り込まれ、心までもバケモノになってしまう』というようなことを仰ってましたが、実はわたしギリギリまであれは綾さんの敵組織に入り込むための演技なのではないか?と思ってたのね。だってメモリの暴走とかメモリが精神や肉体に毒のような影響を与えるとか言われると、それこそ巨大化とか人の言葉が届かなくなるとかそういう分かりやすい「バケモノ」になるってイメージじゃないですか。これまでのガイアメモリはいかにも「ヤク」っぽい存在として描かれてたし。でも綾さんはとても冷静だった。どちらも“本来の姿ではない”という意味でメモリの影響と言えるのでしょうが、影響の受け方ってのも人それぞれであるということなのかなぁ。元が理知的な人であれば冷静を保ったまま狂う・・・とか。で、綾さんが口にした阿久津の後を継ぐから幹部待遇でヨロシクという発言の中に綾さんの意思というか本心?はどこまで関係してるのかということが気になる。
怨みや憎しみといった負の感情がメモリの力を加速=暴走させる、みたいなことも冴子さんが言っていたと思うのですが、この発言と綾さんの行動を真っ直ぐ結びつけるとすると、復讐心が暴走した結果、愛する男を奪った奴らに成り代わりたいと願った・・・ってことになるよね?。直接手を下した二人に復讐をしただけでは満足せず、復讐の対象が溝口を助けてくれなかった風都という街そのものに変わったということ自体が“メモリの影響”だってのはよく理解できる。その先が例えば風都署を破壊するとかさ、そういう方向に行くんだったら分かるんだけど、そこで組織に入り込み(しかも幹部待遇で)、メモリを造り流通させることで風都に復讐すると考えるってのはメモリの暴走とか影響とかとはちょっと違う気がするんだよなぁ。綾さんの想いを捻りすぎじゃないかと。実は綾さんの心の中に金銭欲でも出世よくでも警察という組織に対する不満でもなんでもいいけど自分自身では気づいていない“悪の要素”みたいなものがあって、それが暴走の引き金になったってんならまだしも、“愛する男のための復讐心の暴走”がああいう形になるかなーと。それこそがメモリの恐ろしさというか、綾さんみたいなタイプの人にはそういう方向に作用する・・・ということなのかもしれませんが。


でさ、綾さん(あゆ美様の太ももに生体コネクタ作る手術をしたメモリのセールスマンがうらやましすぎるとお友達がうるさいですw)が冴子さんのところに乗り込んでった時の「探偵事務所の三人」発言、あれ若菜姫にも聞こえてたと思うんだけど、ここんとこ若菜姫がフィリップくんのことを考えてる風の描写がないし、そこいらへんどうなってんだろ?。霧彦さんのことやダブリューのメモリの保持者のこと、それからミュージアムという組織がどういうものなのかということを徐々に教えられ、今の若菜姫はフィリップくんへの想いよりも父親や姉や組織に対する恐怖心の方が勝っててそれどころではないってのは分かるんだけど、さすがに今回の「探偵事務所〜」には食いついていいと思ったんだけどなー。風都に探偵事務所が一つってことはないとしても「三人」と来たらあの三人が浮かぶよねぇ?。あ、もしかして若菜姫の中に所長の存在はない・・・とか?w。
あと冴子さんがわざわざ血祭りにしろ(この表現が怖いってw)と刃野さんを指名したってのもなんかあるのかなー。以前園咲家を訪ねた時は琉兵衛さんにいいようにあしらわれてたし別段排除する必要があるとは思えないんだけど(刑事である綾が警察を本当に裏切るつもりなのか試すという意味あいだったら例えば風都署長とかさ、もっと他にいると思うし)、実は刃野さんは翔太郎も知らないところで独自調査を行ってて園咲家はそれを結構な脅威と看做してる、とか!。Wは三条さんと長谷川さん(と塚田P)の間でかなりコンセンサスが取れていると思うので、どっちもなんとなくの描写ではなく今後への伏線だと思うんだけど、どうだろう?。
あと伏線と言えば、マッキーの「いい刑事になるよ」発言がフラグじゃありませんようにと全力で祈ります!!。



次回予告にアニキが!!!!!!!!!!!!。