『侍戦隊 シンケンジャー』第三十七幕「接着大作戦」

家臣たちとともにまんまと罠に引っかかる殿とか(「ぬおっ!?」とか悲鳴上げてなかった!?)、何故ロボ戦は殿と寿司屋の二人だけなんですか?とか、ていうか年末商戦なんざ知るかぼけええええええ!などなど若干の不満はありましたが、台車シーンから流ノ介と千明が手をガシッと握り合っての共闘はひっっっっっっっっっっっっっっっっさびさに神展開!!!!!流ノ介と千明の描写に関しては変身前も変身後も文句ナシです!!!!!燃えて萌えて泣いたの久々だよおおおおおおおおおおおおおおおおうおんおんおん><。

アバンで「段差があるぞ千明ィ」「オーケー、お前も気をつけろよ」「ああ、その通りだ」(なんでそんな兄貴口調なの流ノ介w)と、無意識というか通常の精神状態であれば息ピッタリの二人を描いておいて、本来ならばさほど難しくないはずなのに予期せぬ展開に慌て焦り空回りしてしまう二人(というか主に流ノ介だったけどw)の未熟さを描き、そして流ノ介と千明がそれぞれ自分にはない相手の良さを認めた上で息を合わせて共闘し、勝利する。そしてそしてそのキッカケになったのは殿が言った一言。クーーーーーっ!燃えたわ!!流ノ介と千明の個性と美点を最大限活かしたひっさびさのヒット回でした。これ、千明の偽者回を書いた人なんでしょう?そのリベンジってんじゃないけど、あの回で感じた猛烈な違和感を今回の話で払拭したというか、あれがあって今回の話が生まれたのかなぁとか思うとそれもまた今回の加点要素になるかなって感じ。
冒頭で書いたように不満点がないわけじゃないんだよね。ロボ戦に関してはもう何も言うまいとしても、流ノ介と千明以外の4人の描写がおざなりすぎるというか、二人のあの様子じゃ使い物にならない、だからここは自分達4人で頑張るしかないと、そこまではいいと思う。そのための稽古をしてたのもいいと思う(ダイゴヨウから飛び出したディスクをジャンプして避ける殿がめったくそカッコよかった!このジャンプシーンだけ50回ぐらいリピったわw)(あとあと外道衆が現れたという知らせを受ける殿の「俺だ」もいつもよりも気合の入ったボイスに聞こえてヒギャアアアアアアアア!てなりました)。でもあの稽古って単純攻撃を避けるための稽古であって肝心のモチ対策にはなりえないだろうと思ったのね。二人をあの状態から解放するにはモチベトリを倒さなければならないという結論に達したわけだから“倒す”ために剣の稽古をしてると言われたらそうなんですかと返すしかないけど、あのアヤカシの特徴というか問題となるのはあの『モチ』なわけだから、まずはどうやってあのモチ攻撃を避けるか(モチ攻撃を受けずに戦うか)ってことを考えるべきだろうと。恐らくダイゴヨウから射出されたディスクを避ける稽古はモチベトリから放出されるモチをかわすための稽古だったとは思うんだけどね、特に今回はトリモチ状と石膏状?と動きを止められる成分は違うものの続くWでも同じようなネタを扱っててさ、Wの方は気転利かせてその状況を打開したわけで、それを考えると殿たち4人は偉そうなこと言ってたくせにまんまと罠にはまって結局なんもしてねーじゃんってな話になるわけですよ。誰かを思いっきりメインにしようとするとその他のメンバーの扱いが悪くなる(薄くなってしまう)ってのはある程度は仕方ないことだけど、あそこで殿に“人であれ物であれ、くっつけられるべき対象の近くには寄らずに戦う方法”を考えてるような台詞を一つ言わせるだけで全然違うと思うんだけどなぁ。まぁ万全の対応策を用意したってのにそれを使う間もなく罠にはまって「ぬおっ!?」てなる殿を見せられるよりはマシだったかもしれないけどw。
でも今回はそんな不満をぶっ飛ばすだけの良さがあったんだよね。流ノ介と千明の絡みが最高だったってのは暑苦しく後述するとして、二人が息を合わせられたキッカケになったのが殿の
「息が合わないんじゃない。息を合わせようとしないだけだ」
ってシンプルな一言だったってのが良かったわー。やっぱり殿にはそういうポジションでいて欲しいのよ!言葉を重ねたり手取り足とり家臣を引っ張るのではなく、たった一言で家臣の目を覚まさせたり気持ちを入れ替えさせたり出来るのが殿なのよ!!。確かに一の目戦は何もしてなかったけどねw、そんな殿だからこそ「流ノ介、千明、よくやった」と褒められた流ノ介が「エウッ・・・殿っ!うっ」と口押さえて涙ぐむわけよw。殿ってさー、こういう時は「二人ともよくやった」でなく名前をキッチリ呼ぶんだよねえええええ!やっぱ殿だよねええええええええ!!。
そう!今回は流ノ介の殿ラブっぷりがウザいほど出てたのも良かった!。直近の単独メイン回の時と比べてキャラ変わりすぎだろ・・・とは思ったけど、本来の流ノ介はむしろ今回の流ノ介だと思うし。アバンの様子でも分かるように、元々二人は息が合わないわけじゃないんだよね。普段からギャンギャン言い合いはしてるけどそれは生まれ育ちや元からもってる性質の違いからなる“日常生活における”じゃれあいであって、根本的にかみ合わないとかそういうことではないんだよね。じゃあなぜ今回二人の息がこんなにも合わなかったのか?というと、それは一重に
「こんな目に遭ったばかりでなく、殿のご迷惑にもなってるんだぞっ」
という流ノ介の過剰なまでの殿愛ゆえのこと・・・なのよねw。不覚にもこんな無様なことになってしまったけれども殿の足を引っ張るわけには参りませんっ!戦えますっ!!ってのを証明しようとして流ノ介張り切りすぎちゃった★ってことですよねw。で、そういわれた千明も「それはそうなんだけど」と以前のように“殿”に対してやたらと反発する時期は過ぎてるわけでさ、だったら息ぐらい合わせられるだろうと思ったところが千明のあの発言だもんなぁ。
今回の話って、扱いとしては流ノ介と千明のWメイン回なんだけど、その実千明の成長話だったと思う。竹刀を持って茉子さんと向き合ったのも、モヂカラならば!を証明しようとしたのも(あれ、二人で何の文字を書こうとしたんだろう?)、どちらも流ノ介が言い出したことで千明はそれに仕方ねーなーってウンザリ顔しながらも付き合ってあげてたっぽかったじゃない。以前の千明だったらこれでもやれるってことを証明してやるぜっ!とか言いながら流ノ介以上に張り切るか、はたまたいい機会だからゆっくり休もうぜーなんつってサボろうとするかどっちかだったと思うんだけど、今の千明は流ノ介よりは現状を冷静に見極められてる・・・と思ったのね。あまりの息の合わなさを殿だけでなくみんなにも呆れられてしまったな・・・って屋敷で背中合わせ(千明は大の字でゴロンだったけどw)になりながらしょんぼりする二人に全力でときめいたけど!!ついでにこの時の流ノ介が水玉くつした着用で超絶ときめいたんだけど!!!w、仕方ねーよ、みんなに任せてじっとしてるしかないっていつものようにさばさばした口調で言いながらも、あの時の千明はちゃんと自分の未熟さを理解してたんだと思う。二人の息が合わなかったのは流ノ介が無駄に暴走したからであって、箪笥運びの時のように「段差があるぞ」って千明を気遣ってあげていればあそこまでひっちゃかめっちゃかなことにはならなかったと思うのね。それを踏まえた上で、今回の話は単純に今の時期になっても息が合うとか合わないって言ってんのかよってな話ではなくて、千明が自分の未熟さを認めることでまた一歩成長する話なんだとわたしは受け止めました。
もちろん、流ノ介が千明には自分にはない発想力があるってのを認めるってのも重要なことだったとは思うけど、流ノ介は今回初めてそう思ったわけでなくこれまでもそこは認めてたと思うんだよね。だから流ノ介の歩み寄りってのは成長というよりも目を覚ました・・・という表現の方が正しいと思う。


「千明、お前に言いたいことが一つだけある」
「あー、代わってほしいってんならお断りだからな」
「そうじゃない。お前に感心しているんだ」
「え?」
「まさか手押し車をこんな風に使うなんて、私には考えもつかなかったからな」
「流ノ介・・・?」


このシーンの流ノ介、さっきまで男同士で手を繋いでるって人の目が気になるからと
「どこからどう見てもダンスを練習しているただの通行人にしか見えないッ。実に自然だッ。ウェーーーーーーイ!・・・・・・あっ!一大事だっ!来てくれっ!早くっ!!」
とか街中で大騒ぎしてた人と同一人物とは思えなかったんだけどさw(ええええええええええええええええええええええええ!?トイレネタやんのかよおおおおおおおおおおおおおおおお!って本気で驚いたw。そら予告で二人がくっついたの見ておトイレとかどうすんだろうねー(ニヤニヤ)って思いましたよ?思ったけどさ!まさか本編でやるとは思わないじゃないか!てか流ノ介は本編で何度(間接的に)下半身を披露するんだって!w)、なんていうか、憑き物が落ちたっていったら変だけど、いいものはいいすごいことはすごいと認められる流ノ介本来の真っ直ぐな性格が出たと思う。伊達にシンケンジャーの2番手じゃないってかさ、たまにおかしなテンションになるけど(よくよく考えてみたらおでん合体も相当の発想力って気がするけど・・・w)本来は冷静に状況把握が出来る人・・・だと思うのね。だよね?(ちょっと不安w)。だから台車を見つけた千明がこのアイディアを出した瞬間“それは思いつかなかった”と思ったことで目が覚めたんだと思う。千明に感心してるって言う流ノ介の口調が素直だったもんね。てかこのシーンでわたし泣きました。久々に興奮して泣きました。お兄ちゃんな流ノ介はカッコいいし流ノ介目線の台車に乗ってる千明が激キャワなんだものっ><。しかもあのシチュエーションが抜群じゃねえ!?今回の裏MVPはあのスロープだと思うわっ!!スロープも会話の中身もひっくるめてこの場面の二人可愛すぎっ!!!。
で、「屋敷に戻るまでがお買い物♪」があって外道衆の元へ駆けつけてる最中の殿たちを目撃し(走る殿、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけなんだけど、のったりして見えませんでしたか・・・?)、まんまと敵の罠にかかってしまった仲間を見ての激燃え会話ですよ!!千明の見せ場ですよ!!!


「千明っ、もう私達が行くしかないっ」
「ああ、そうみてーだなぁ」
「しかしこの状態で・・・」
(殿「息が合わないんじゃない。息を合わせようとしないだけだ」)
「流ノ介、俺に合わせてくれないか」
「千明・・・」
俺の腕じゃ、お前の動きについていけないんだ。だから、お前が俺のレベルに合わせてくれ。頼む、流ノ介
流ノ介に頭を下げて頼む千明
「(ニカッと笑って)分かった。だがな、指示はお前が出してくれ」
「え?」
「私はお前のように柔軟な発想はできない。今一番必要なのはその自由な発想だ。こちらこそ頼む、お前に全てを委ねる」
流ノ介もまた千明に頭を下げて頼む
「流ノ介、いこうぜ」
ガシッと手を握り合い
「ああ」
二人が歩み寄るキッカケとなった台車で一般人を救いながら
「そこまでだ!外道衆!!」
声揃えてビシイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!
「いくぜ、流ノ介」
「ああ」
「ショドウフォン!一筆奏上!!」


ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアネ申!!!ネ申シーンきたよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!
なにもそんな名乗り方せんでも・・・(笑)と思わなくはなかったけどちょうちょうちょうちょうイイ!とんでもなくカッコいい!!!
千明の「俺の腕じゃお前の動きについていけないんだ」っての、わたしの目からもウロコと涙がボロッボロ落ちたわ!。↑で散々流ノ介の暴走が原因だって書いたけどさ、それは見終わってようやく分かったことで実は千明のこの台詞が飛び出すまでは二人の息が合わない理由が分かってなくて、殿が言う「息を合わせようとしない」ってのはお互いを見ようとしていないってことだろうと思ってたのね。息を合わせると言われたらお互いが歩み寄るというか中間点を見てしまうもんだけど、言われてみれば確かに殿と匹敵するほどの力の持ち主である流ノ介と千明の間には技量の差があるわけで、千明の力に限界がある以上流ノ介がそれに合わせるしかないんだよね。でもそれを自ら認めるのって、千明の性格からしてすごく勇気と覚悟がいったんじゃないかなと思うの。でも今の千明はそれを認められるだけの強さを持ってるんだよね。千明のこの台詞を聞けたことでシンケンジャーを見続けてよかった!って心底思えたわ。そしてそれを受ける流ノ介もまたカッコよくてさあ!「お前に全てを委ねる」よ!?流ノ介が千明に全て委ねちゃうのよ!?!?もうもうもうもうこれぞたまらんスマッシュだっつのな!!!!!。しかも手を握り合う二人の頭上の空が見事に澄み切った青空でさあ、スロープといいこの青空といいいい仕事しすぎ!!台車もいい仕事しすぎです!!!。声揃えての「そこまでだ!外道衆!!」の決まりっぷりと言ったらどこぞの二人で一人の仮面ライダーにも見習って欲しいぐらいだったわあああああw。あの瞬間を思い出すと今でも涙が滲むよ。カッコいい。流ノ介も千明もカッコいいよほんと。
そしてそして変身前の二人のカッコよさもさることながら変身後が!!!押川さんも竹内さんもまさに神!!!今回の一の目戦は戦隊史上に残る名アクションで間違いないでしょう!!!。「跳べ」で千明は足を大開脚し、流ノ介は揃えて前に出して華麗に跳ぶとか個性だす一方でまさに流れるようなコンビプレイにはただただ興奮するしかなくて、
「やるな千明」
「お前もな!いけるぜ、俺たち」
でウッドスピアからのウォーターアローで
「コレで終わりだっ!!」
ってアヒイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!!!!無理無理無理!もうむりだよおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!(って叫びながら興奮しすぎてマジ泣きでしたw)

でさ、「やったな、千明」って言う流ノ介の手を安堵して座り込みながら握手ではなくパチンと叩いて「ああ、なんとかな」と返す千明に「おう」と応えた流ノ介がスーツ越しながら照れ笑いしてるのが見えるもん!二人がものっそいいい笑顔でお互いを見てるのが見えるもん!!スーアクさんまじすごすぎる!!!。そこへ駆けつけたことはと茉子さんに「二人のおかげでほんまに助かったわ」「ありがと」と感謝されまくり、「デヘヘヘヘ」と照れる流ノ介にすかさず「キモチワリーんだよ」と千明が突っ込み「ア゙?」と輩口調で絡む流ノ介には殿と寿司屋が二の目戦中だってことと合わせてトホホ・・・^^だったけどw、なんでロボ戦に千明と流ノ介が絡まないのか理解できなかったけど・・・^^、一件落着後ロボの前でハイタッチしあう二人には素直に燃えたわ!!!。


そんでもってラストの「いっただっきまーす!」「へへーん。アーーーンっ」とシンクロ寿司食いにはもうかわいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!!!!!って言葉しかでないよね・・・もうね・・・。“普通”の寿司をあんなに上手そうに食うとかね、あれだけ頑張ったんだもん、お腹空いてたんだねー><とか思うとたまんねーべ!!。シンクロする二人を見て殿まで笑っちゃったのもハァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン★。殿のこの笑顔すっごい良かったわぁ。単にデレてるんじゃなくてさ、二人がここまでやってくれたことに対して誇らしさや頼もしさを感じたからこその笑顔、って感じだったもの。殿があんな笑顔を見せるだけの価値が今回の二人の戦いにはあったってことなのよ!。ああああああああ、久々に満足!わけわかんないぐらい幸せな気持ちにさせてくれちゃったもんで久々に本気で感想書いちゃったわw。


え?せいじ?と思った今回のアヤカシは最初はあのトリモチ能力をシタリさんにも隠していたようですが、そんな力があるなら人間くっつけろ→あっ!その手があったか!ってさぁ・・・最初からそういう作戦じゃなかったのかよと・・・あんたは何をするためにノコノコ現世に出かけたのかと・・・最近の外道衆は当初に比べてちょっと無計画すぎですよ。でも逃げ帰ってきたモチベトリが「不意打ちを喰らったんや、しゃあないやろ」と生意気言うと
「じゃあ、あれだな。役立たずのてめえを八つ裂きにするのもしゃーねーってやつだよな」
ってドウコクさんすてきいいいいいいいいいっ><。いい加減動いて欲しいけど。


次回はついに爺の立ち回りが見れるんですねっ!。名乗りの陣幕が一人分ぐらいの幅しかない短いものだったし、GJ!ってする黒子ちゃんが三人しかいなかったけど、あの三人は留守番で他の黒子ちゃんも爺とともに年に一度のお休みだったりするのでしょうかw。てかアバンで箪笥を運びながら(あれ何やってたんだろうね?模様替え?屋敷広そうだから今からちょっとずつ大掃除してるとか?それとも落とされそうになって大層焦ってたから爺が骨董店で見つけてきた逸品とか?)足がグキとなった黒子ちゃんは前回のプレゼントコーナーで殿に怒られてた黒子ちゃんに違いない(笑)



ところで、セイカのコロコロパズルCM〜キャラデコCMの殿があまりにもテンション高すぎてついていくのに必死なんですけどw。