30-DELUX Action Club MIX『ナナシ』@全労済ホール/スペース・ゼロ

客演目当てで見た前作の「ファミリア」が30-DELUXとの出会いだったのですが、終わってみたら30-DELUX>>>客演ぐらいになってたの、気持ちが。やべえわたし今までなにやってたんだ!?こんなにカッコいい人(清水さん*1のことです)(でもタイソンさんも大好きだお☆)を、こんなにカッコいいユニットをなぜいままでスルーしてたんだ馬鹿馬鹿バカッ><って思ったぐらいの一目惚れ状態だったので、もう楽しみで楽しみでたまらない舞台でした。しかもアクションクラブとのコラボとかありえないっしょ!わたしがどんだけ川原さんと前田さんを好きか、田尻社長(のブログw)を神と崇めてるか知っての狼藉!?って発表になった時からテンション上がりまくってたんだもんね!
で、感想はと言うと・・・
全力で楽しかったです!もうね、アクションクラブ最高!!!!!!!!!!30-DELUXさいこおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!
感想はただ一言「すごい!めちゃめちゃカッコいい!」それに尽きます。とか言いながらこの後だらだら書きますがw、殺陣をひたすら『カッコいいもの』としてシンプルに魅せるという意味ではこれ以上はないだろってぐらいの舞台でした。
で、わたし泣きました(笑)。それも展開云々関係なく、単純に青龍役の前田さんが長モノぶんぶん振り回す殺陣を見て泣いた(笑)。だって舞台がすごい状態なんよ。舞台上にあるのは角度にして45度以上はあるだろ!?と思うほど急勾配の八百屋盆(+両脇に徳川の家紋と篝火)があるだけのシンプルなセットなんだけど、その酷い傾斜(まさに酷いとしか言い様がないw)の上で速くて美しくて力強くて男らしくてそして色気ダラダラの殺陣を魅せる前田さんがカッコよすぎて無理でした・・・。いけないこととは思いながらもついつい「ちょっとヤバイカッコよすぎる・・・・・・っ」って涙声で呟いてしまったぐらいです・・・。でもそしたら隣の席のイケメン兄ちゃん(まじイケメンであれ絶対俳優業の人だと思うわ。でもこのわたしが分からなかったぐらいなのでいわゆるソレ系の“イケメン俳優”ではないと思われ)がクスッと笑って「だよね」って同意してくれたのおおおおおおおお兄ちゃん付き合ってくれ!!!!!!!!(笑)。


以下、内容に触れてます↓↓↓



あらすじは、
時は戦国時代。天下分け目の関が原の戦いの最中、鬼神のごとき動きで徳川家康の命を狙う者たちがいた。その名は「四神無双」。その後天下統一を成しえた家康は、服部半蔵に四神無双の討伐を命じる。半蔵に与えられた期限は1ヶ月。家康はその間に成果を上げられなければ伊賀の里を潰すと言う。里を守るため四神無双討伐という無謀とも思える戦いに向かう半蔵の前に一人の男があらわれた。その男の名は「ナナシ」。この男の正体は!?。半蔵は四神無双を倒すことができるのか!?。そして戦いの先にあるものは・・・。

こんな感じです。舞台上の時間の流れとしては、四神無双討伐の手土産を持って家康に謁見したナナシが、家康にその時の状況を説明する、つまり回想する形で進みます。だからナナシの正体が誰か?ってのは早々に分かってしまう。ナナシとは、かつて「半蔵」の名をかけて兄弟で争った現・半蔵の死んだはずの兄、なんだけど、その戦いで勝利したのは兄なのね。でも兄は平和に対してちょっと革新的な考えの持ち主で、それをすかさず察知した家康が兄弟バトルに紛れて銃殺した・・・という過去があるわけです。だから兄の死によって半蔵の名を継いだ弟は、死んだと思っていた兄が生きていたことは嬉しいんだけど負けた自分が半蔵として生きていることを恨んでいるのではないか?半蔵として恥ずかしくない働きをしてきたという自負があるものの半蔵に相応しいのは兄なのではないか?と悩む。そんな複雑な想いを抱えつつも兄であるナナシと共に行動する半蔵。そしてナナシが半蔵たちの味方なのか敵なのか?真の目的は何なのか?ってのがなかなか見えてこないので、ドキドキ度が損なわれることはありません。
一方の四神無双サイドにもドラマがあってね、それぞれ家康に恨みを持つ三人の男女の前に玄武と名乗る人物があらわれ、憎っくき家康の命を奪うという目的のために三人を鬼神と化するのね。青龍は・・・ただ戦いたかっただけに見えたんだけどw、朱雀は愛する男を、白虎は無二の親友を家康に殺された過去を持っているのです。でも実は朱雀の恋人を殺したのは白虎で、ここハッキリとは分からなかったんだけど、いわゆる三角関係が原因・・・なんですよね?。で、そんな事情を抱える白虎は途中で四神無双を裏切るのです。青龍に斬りかかるのです!!(ギャー!川原さん対前田さんギャーーーーー!!と半泣きで興奮したことは言うまでもないですね^^)。愛する女・朱雀の為に家康の命を奪うと決意した白虎だったが、朱雀のお腹の中に親友の子供が宿っていることを知り、朱雀が母として子供を育てていくためには世の中が泰平であらねばならないと考え、そして泰平の世には徳川家康が必要だ・・・だから家康を殺してはならん、という結論に達した末の裏切りだった・・・とわたしは受け止めたのだけど(白虎さん無口だからさー、自分の気持ちを説明してくれないわけですよ!そこがまたカッコいいんだけども!)、そういう大人の愛憎物語があるわけですよ。
半蔵とナナシとともに討伐の旅に出るのは半蔵の補佐役である丹弦と、その息子であり半蔵を兄と慕う鷹丸。そして鷹丸の従者であるおちこぼれ忍者のオロチとモモチ。鷹丸は里に残りみんなを守れと命じられたものの兄ちゃんの力になりたい一心で半ば強引に同行するのですが、オロチ・モモチと合わせて三馬鹿扱いなのねw。前半はこの三人の存在が重くてハードな物語のオアシスとなるんだけど、その先に待っているのは四神無双の中で唯一顔を晒していない玄武の正体が父・丹弦であった!という衝撃の展開なわけです・・・。しかも父にトドメを刺すのは息子なのです・・・。しかもしかもさらにその後父=玄武は影武者であり、真の玄武はナナシであることが明らかになるのです!!。・・・可哀想だよね、鷹丸・・・・・・。そして家康の目前で玄武=ナナシだということが明らかになり、兄の真意に気づいた弟・半蔵は傷ついた身体で再び半蔵の名を賭けた兄弟バトルを願い出て、再び銃殺されそうになった兄を今度はしっかりと庇って死ぬわけです。鷹丸にしてみればナナシの為に父と大好きな半蔵が死ぬ羽目になったわけで、ナナシを敵と見てもいいと思うのね。でも鷹丸の心情には一切触れない。そしてナナシは家康を斬るチャンスを与えられたにも関わらず、葛藤の末剣を下ろし、その後は半蔵を名乗り、泰平の世を守るため人知れず今日も戦うのでした・・・。つまり、沢山の命が失われたにも関わらず、大きな流れとしては何も変わらないのね。でもその変わらない=泰平の象徴がラストシーンで赤ちゃんを手に抱き幸せそうな笑顔を浮かべる四神無双の生き残り、朱雀の姿なのです。
殺陣をメインにした舞台とは言え、いわゆる勧善懲悪でもなければ悲劇のヒーローの物語ってわけでもないのです。単純にスカっとした気持ちでは終わらない。むしろ刹那さとかやるせなさとかそういうものをわたしは感じました。死んだものも生き残った者も、一人ひとりは痛みを抱えてるものの、そういう人々の思いが重なり合った先にあるのが平和という形のないものであり、それがこの時代の厳しさであり美しさでもある・・・そんなことも思いました。そこがまたカッコいいんだよね。犠牲の美学って感じ。セリフやシチュエーションで表現するのではなく(もちろんいいセリフはいっぱいあるけど)、一つひとつのシーン(気持ち)の積み重ねによって時代の礎となった人々の想いが最終的に大きなうねりとなってドカンと伝わってきた気がしました。

欲を言えば、人物間の関係性をもうちょっと深く描いて欲しかったなという気はしました。殺陣に充分な時間が使われている反面、関係性の説明だけしかなされなかったせいでその後の展開に与える影響が軽くなってしまったように見えてしまってもったいないなーと思う部分がいくつかありました。例えばナナシと丹弦、白虎とナナシとか。丹弦がなぜ半蔵の敵に位置する玄武(ナナシ)の影武者を務めていたのか、ナナシに想いを託した白虎の気持ち、白虎の言葉で最後に残っていた何かをふりきったナナシの気持ち、後から考えれば自分にとって納得のいく想像をすることはできるけど(そしてそうやってじっくり見てきたものと向き合う時間が持てることもまた舞台を見る楽しみではあるんだけど)、もしもうちょっと掘り下げてくれていたならば、リアルタイムでそれこそ頭でなくハートに直接ガキーンと突き刺さったんじゃないかなという気がした。これ自分がものすごく欲張りなことを言ってることは承知してますw。


チラシを見てあまりのカッコよさに震えたもののまさか本番はここまでカッコよくないだろー(ニヤニヤ)と思ったわけですが、チラシほど装飾はないものの思ったよりもはるかにチラシのイメージ通りの衣装だったのでときめきまくりました。特に四神無双な!前田さんな!!青龍の名の通りの片肩出した青い衣装を翻し斬りまくる前田さんな!!!もうほんっっっっっっとにカッコ良かったわ〜(両目ハート)。あとあと清水さんも黒ベースのシンプルなんだけど袖や裾がひらひらした衣装でして、それ+サイドをガッツリ編みこみした三つ編みポニーテールスタイルでもうキャーーーーーーーーーン><でございました。てか例によって清水さんはタイソンさんとともに前説をしてらっしゃったのですが、首から下はいつもの黒Tにジーパンなんだけど首から上がナナシVer、つまりメイクガッツリ+編みこみポニテなのねw。それでいつものようにボケまくりつつタイソンさんに酷いこといいつつ客をいじりつつ写メらせつつと好き放題するもんだから、舞台メイクでそれって(笑)ってちょっぴり微妙な気持ちになったわけですよ。それなのに!幕が上がって登場した清水さんはさっきの面影微塵もないカッコよさで!!顔から上同じなのにおかしくねえ!?これなんかのマジックかよ!?と思いました。このオトコマエずるい・・・。
今感想ポチポチしててふと思い至ったんだけど、セットがシンプルだったのはこの素敵な衣装達を最大限映えさせるためって意図もあったんだろうな。物語のキーパーソンである玄武の衣装は全身黒+仮面とまるで黒子のようで黒い八百屋盆の上に立つと一体化してしまうほどだったんだけど、それも隠さねばならない素性というのを表現してたのかなーということに今頃気づきました。
で、そのセットと衣装による相乗効果を最も生かした存在が紅一点である朱雀役の水野裕子さんだったと思います。前半は朱雀という名に相応しい赤を基調としたアラビアっぽい衣装で、裏切った白虎から本当のことを知らされた以降の後半は花嫁衣裳を彷彿とさせるような純白のひらひらした衣装にチェンジするんだけど、特に純白衣装がとても綺麗でした。その純白衣装に包まれた水野さんに「お願いだから愛してるって言って!そうしたら戦士ではなく女として生きてやるからっ」と懇願される川原さんの図には全力でときめいた!!あの美声で「・・・・・・愛してる・・・」と言う川原さんには全身全霊でときめきまくった!!!(衣装関係なく女に「愛してるって言って」と縋られる川原さんならときめくんだろオメーは!ってつっこみは聞こえなーい^^)。
水野さんの身体能力の高さはテレビやなんかで既知なのでとても期待していたわけですが、朱雀という人は基本幻術使いなんだと思うんだけど、前半は剣を手にすることは少なく手の動きだけで手下を操り動かすという戦いをするのね。だからせっかくの身体能力が勿体無いなーと思ってたんだけど、純白衣装になってからは白虎とナナシ相手にビシビシした殺陣を魅せてくれました。全体的にひらひらふわふわした衣装だから動きにくそうなんだけど、特に袖口が剣に巻きついてしまうのを防ぐために左手で剣を握った右手の袖口を押さえるようにしながらの殺陣は大変だろうなと思った。スピード感はさすがに押田さん*2なんかと比べたら段違いに落ちるんだけど、凛とした存在感と動きのメリハリはなかなかのものでした。とても初めてだとは思えん。声量そのものがないのか声が小さくてセリフが聞き取り難い場面がちょこちょこあってそこは今後の課題かなと思ったわけですが、動いた後にすぐセリフでも息が乱れないのはさすがだなと。
30-DELUX舞台の常連さんである森大さんと岩田栄慶さんも安定した存在感でした。役柄的には真逆なんだけど、どちらも適材適所って感じ。岩田さんはCAST表上では「村人他」となっているのでいわゆるアンサンブル扱いなのですが、村人役では朴訥な喋り方で客席を和ませる一方で斬られっぷり(何度も何度もなーんどもあります)のカッコよさは思わず目を奪われる(笑)。斬る側じゃなくて斬られる側に魅せられてしまうってのは殺陣としてどうかとは思いますがw、だってキレッキレかつ美しい身体の動きは見る気がなくとも見えてしまうんですものっ><(見る気まんまんだけどw)。でも今回はアクションクラブとのコラボってことで特に出来る人達が集まってたせいで一層思ったわけですが、殺陣ってのは斬る側と斬られる側双方の技術があってこそだよなと。斬られる側の人数とかBGMとかそういう付属品+勢いでカッコいい「風」に見せるのは難しくないだろうけど(今週末見る某女ホニャララが楽しみー(笑))、純粋に人の動きのみで魅せるにはやはりかなりの技術を必要とするんだろうなーと川原対前田戦を興奮MAXでフガフガ見ながらも頭の片隅でそんなことを思いました。
森大さんは何かのタイミングで出せることは出せるんだけど、基本は声が出せないという体質?の持ち主で、おちこぼれ忍者・モモチ役。そんなモモチが仕える人が丹弦の息子・鷹丸です。
というわけで、客演のイケメン枠w二人の感想を。
まずは先日まで某眼鏡部長を務めてらっしゃった、いや、30-DELUX的にはウルトラマンメビウスイカルガ・ジョージ役を演じていたと言うほうが通りがいいでしょうか?渡辺大輔さんでございます。大ちゃん演じる鷹丸は多分10代の設定なんじゃないかな・・・(笑)と思ったんだけど、伊賀の首領(だよな?)である半蔵を「兄ちゃん」と慕い、仔犬のように兄ちゃんの後と追いかけるいわゆるマスコット的なポジションなのね。兄ちゃ〜ん★と慕う相手が華奢で幼児体型(後述します)の佐野兄なので見た目はどう見ても飼い主にじゃれつく大型わんこにしか見えませんが、大ちゃんまさかの弟キャラですよw。最初に見た瞬間「き、きもい」とか思ってごめんよ大ちゃん!でもとっても可愛かったよ大ちゃん!!w。鷹丸は兄ちゃんのことがとにかく大好きらしく一途で天真爛漫★って感じで、でも里にいろという言いつけを守らず独断で半蔵を追いかけるあたり気の強いところもあったりする子なのね(ここ待ってろと言われてしばし逡巡した後に見せたグッと拳を握って「兄ちゃんを守る」と覚悟を決めた表情がなかなか良かった)。で、そんな鷹丸を守るという使命を与えられているのがタイソンさん演じるオロチと森さん演じるモモチなのね。オロチとモモチは兄弟なのかなー?幼馴染なのかなー?二人の関係は分からなかったのですが、とにかく子供のころからずーっと一緒にいたんだろうなと思わせる抜群のコンビネーションを誇っているのです。例えば発言を求められた森さんの替わりにすかさずタイソンさんがフォローするとか。忍者としては多分二人でひとり分の働きもできないかもしれない・・・ってぐらいおちこぼれ忍者なんだけど、鷹丸さまを守るという強い気持ちだけは誰にも負けないのね。大型わんこ+ダメ忍者×2=三馬鹿なのでw、前半は基本三人セットでワイワイギャーギャー舞台上を賑やかすわけですが、わたしが思う大ちゃんという人はむしろ手塚やイカルガさんよりも鷹丸に近いと思うのでw、弟ポジには違和感を覚えつつもタイソンさんと森さんというハイレベルな飛び道具二人を相手にしても割と馴染んでた、と思いますw。大ちゃんって存在が濃いじゃない?wその濃さが更に濃いい二人のおかげでいい意味で中和されてた、と思いますw。オアシスだった三馬鹿には後半になると鷹丸の父親殺しにモモチの死という非情な展開が待ち受けているのですが、前半が全力でアホ可愛かった分、余計にその悲哀が引き立ってました。鷹丸が玄武となった父親を殺すその技ってのは、ナナシに教わった(鷹丸は人懐っこい子なのでナナシともすぐ打ち解けるのです)技なのね。その技ってのはまず両手を下から上へ大きく円を描くようにして頭上へと持ち上げ、「オラに大地の力を!」と念じパワーを剣に注入し、そして相手の身体めがけてエイッ!と自分の身体ごとぶつかるようにして突くというもので、この動きは真顔で教えてくれる清水さん(ナナシ的には鷹丸をあやすような気持ちもあったんだと思う)と合わせてコメディパートの一つなんだけど、その技が後半父親の命を奪うことになるわけですよ。非情・・・だよなぁ。そして鷹丸は父親の亡骸をかき抱くようにして号泣するんだけど、この時の大ちゃんはかなり良かった。多分この瞬間までは鷹丸という少年は技術云々ではなく気持ちの上でまだ「忍者」ではないと思うのね。でも与えられた使命を果たすために玄武の命を奪った瞬間、鷹丸は忍者になったんじゃないかと思ったの。単純に父ちゃんが死んで悲しいよーという子供としての号泣でなくて、一人の男として生きて行く前の最後の号泣というか・・・うまく表現できないんだけど訣別と覚悟が詰まった号泣だと思ったんだよね。
そしてこの場面って手前で大ちゃんが号泣し、後方の八百屋盆の上では同じシルエットでオロチがモモチの亡骸を抱いて号泣してるのね。もちろん二人も忍者ではあるんだけどさ、でもこっちはそういう厳しさみたいなものは一切感じなくて、純粋に可哀想で悲しくて堪らなかった。両方とも言葉では一切表現しないんだけど、動作をシンクロさせることで戦いの不条理さや虚しさを感じたし、あの可愛い三人の時間はもう二度とないんだなという寂しさも覚えた。ここすごく上手い演出だったと思います。
肝心の殺陣はさほどなかったように思うのでなんともいえないところなのですが、声の通りなんかは悪くなかったし、大ちゃんの存在感ってのはむしろこういうバリバリ作り物感がある舞台のほうが生きると思うので、今後も舞台には出続けて欲しいな。


佐野瑞樹さんはですねぇ・・・・・・佐野兄の若さってか童顔度は異常やな!!なんだあれ!あれでバリバリ昭和生まれとかおかしいだろ!!
いやさすがに平成生まれとまではいいませんが。(笑)
いやでもほんとひっさびさに見たんだけどさ、変わってなくて嬉しくなったわ。おまけにこのメンツにぶっこまれたらさすがに華あるしな!w。なんか勇気と元気が湧いたわw。正直動きは一番ダメでした。殺陣とか一人のっそりだし小っちゃいしキレないしおまけに体力ないし(ここだけは年齢による翳りが明らかだったわ・・・)、殺陣をメインにした舞台の主役としては微妙と言わざるをえません。でもね、クレジット的には佐野瑞樹主演なんだけど、実質は清水さんとのW主演みたいなもんなのよ。でもそれは扱いが悪いってんじゃなくて、演技面での主演は佐野兄、殺陣面での主演は清水さんと考えたらいいんだと思った。半蔵という人は基本「悩」の人なんだと思うのね。そして常に背中に荷物を背負っている人なんだと思う。兄と半蔵の名を賭けて戦い結果として半蔵の名を継いだ瞬間から『これでいいんだろうか』と悩み、でも半蔵として伊賀の里に暮らす人達の生活や安全を守るために大きな荷物を背負って生きている。そういう内心の葛藤やらなにやらを佐野兄という人は舞台上に立つだけで体現できる人だと思うのです。意味深w。だってね、途中でタイソンさんに「なんだよ結構歳いってるけどじぇいニーズ事務所だからってカッコつけやがって。いつかは伸びる伸びるっていいながら結局背が低いままだしお腹ぽっこりの幼児体型のくせに」とか、「思いっきりブレイクしそこねたけど」とかものっそいイジられ方してたんだもんwwwww。そしたら佐野兄は「ちょ!!今日はマズイ!事務所のえらい人来てるから!!」って必死で止めてたけどw。だから多分わたしが感じたこともまんざら間違ってないんじゃないかなーと思ったの。そういう時間を過ごしてきた佐野兄だからこそ演じられたこの半蔵なんじゃないかなと。悩むお顔が素敵って一つの武器だと思うわ佐野兄!。半蔵は最後に兄であるナナシを庇って銃弾に倒れるというすこぶる美味しい見せ場があるんだけど、そこはまさにジャニーズならではの自己演出力で大満足★。あとあとカテコで八百屋盆の頂点から「トゥッ!」って身軽に飛び降りてたのも(その後どうなってたのかはわかりませんが^^)さすがの華麗さ(笑)。まだまだいけるわジャニーズ事務所!!と心の中でガッツポーズしたことをご報告しておきますw。


感想は一言とかいいつつどんだけ書いてんだってな話ですよねー^^。だってこんなにもカッコイイ舞台を見ることが出来て幸せなんだもの。30-DELUX、大好きです!!。

未見の人でこれを読んでしまったモノ好きの方がいらっしゃるとしたら、この後名古屋と大阪公演があるんで見れるようならぜひぜひ見てください!と声を大にして叫びます。殺陣は生で見なきゃ話になんないから!。

*1:ファミリアを見るちょっと前に「台風14号もんしろ」でも清水さんを見てたんですが、この人なんかモテ男のフェロモンあるなーとは思ったものの別段食指が動くことはなかったんで、自分とこの舞台だとこないにも輝いちゃうのか!って本気で驚いた思い出

*2:物販で押田さんからパンフやらなにやらを購入したんだけど、今回もまた小っちゃくて可愛いのになぜあんな動きができるのか・・・と真顔で疑問に思いました。ファミリアの感想伝えたらニコニコでお礼を言ってくれてほんといい人なのよね!