『侍戦隊 シンケンジャー』第五幕「兜折神」

「まだ使えぬと言えば、戦いに不慣れな流ノ介たちの恐れは戦いを不利にする。彼らの支えとなるのは殿の強さのみ。その強さに微塵の揺らぎもないからこそ、命を預けて戦える。それが分かっているからこそ、殿は一人で・・・背負わねばなりませぬ。志葉家18代目当主よ!!」
殿はなんて辛く厳しい道を歩いているのでしょうか・・・。これはなんていうか、今はまだ人として惚れられ信頼され何があっても付いていきます!と仕えられているわけではなく、殿が強いからこそ家臣が付いてきている、戦えていると言い換えてもいいわけで、自分はまだそこまでの器じゃないってことを分かった上で自分ひとりで新たな力を身につける必要があるという殿の孤独・・・とはちょっと違うけど、殿として生きている丈瑠の厳しさを思い知らされながらも燃えた。全力で萌えた。
その前の幼少時代の殿のご様子や、「小さい時はよく遊園地連れてけーとダダこねた」と言われ爺にだけは「そうだっけ?」って年相応ってか少年っぽい顔を見せる殿><。そしてお化け屋敷が怖くてお漏らししちゃった話で「なっ!?・・・その話はいいって〜><もう何度目だよそれーっ!」ってタジタジになる殿キャワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!
みんなの前ではクールに何でもないことのように強がり言ってみたもののほんとは秘伝ディスクを使いこなせるようになるか不安な殿。今のままでは明らかに力不足であろうとも、家臣たちを支え鼓舞し、そして守るために自分の力でこれをモノにしなければならないとズタボロになりそのまま寝てしまいながらも(この季節にそんなカッコで野外で寝たらいくら殿でもお風邪を召します!そこは爺がフォローしてやってくれないと!)烈火大斬刀をしっかりと握り締めてる殿の姿を見て「殿!お起き下さい、アヤカシですぞ、殿!!」と言う爺も辛いのよね・・・。冒頭の言葉はこの時の爺の心情なんだけど、幼い頃からずっと殿を見守ってきているだけに爺の中にもまだ若い殿にこんな重荷を背負わせることの葛藤があるんだよね。そして殿はちゃーんとそんな爺の気持ちを分かった上で「大丈夫だ。行ってくる」といって微かにニコって笑うのよ。この流れたまらん!!!。・・・正直変身して練習すべきじゃね?とは思ったけどw。
そしてぶっつけ本番と言えども立派に務めを果たして戻ってきた殿は爺の顔みて安心して急に力が抜けちゃって、
「正直、かなりビビった。もし失敗したら終わりだからな」
って本音を呟くわけですよ!!!!!爺にもたれかかっちゃうわけですよ!!!!!やべええええええええええええええええええ殿めちゃめちゃやべえええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!
遊園地でジェットコースターに乗れなかったりお化け屋敷が怖くてお漏らししちゃったり、それから折神や小鳥が大好きな殿は本当はきっと戦うことが好きではないんじゃないかと思うの。でもシンケンレッドとして戦うのが志葉家当主の務めであり父親の遺言でもあるわけで、殿もね・・・必死なんだよね。そして弱い自分というか、他人に弱音を吐くことを恐れてるんだと思う。本心や素顔を見せないのってきっとそうしたらみんなが自分に失望するんじゃないかって怖いんじゃないかと思う。まだ自分が当主として未熟なことを誰よりも感じているのが殿自身だから。茉子さんはさすがのだめんず好きの本能で嗅ぎつけてるけど、ほんと「その姿を余人が知るのはいつの日か」よね。早く!早く気付いてあげて!!と思う一方で殿にはやはり人知れず努力し、そんな姿を知っているのはまだしばらく爺だけ・・・でいてほしい気もするのよね・・・・・・(殿本気厨のわたしは茉子さんのおっぱいアタックに屈する殿を見せられたら絶対日曜の朝から自棄酒してしまうのでw)。だから今回のラストで遊園地に行きましょうと誘われても殿は断わり(疲れててそれどころじゃないってのが本音だろうけどw)、流ノ介あたりが殿が行かないなら私も行きません!なんつってノコノコ一緒に帰宅し爺の腕にもたれかかっちゃう殿を目撃してしまって「(口を押さえて)ウッ!!」な展開にならなくてよかったわー。殿が家臣たちに弱いところを見せるのはまだまだまだまだ早過ぎるし、今回の趣旨は殿パワーアップとともに初めて自分達の力が及ばない敵に遭遇し戸惑い落ち込む流ノ介たち4人を殿が“言葉でなく行動で”励まし勇気付けるってところにあるわけで、殿の行動の真意にまだ4人が気付いてないってのが殿のカッコよさをよりいっそう引き立ててるのよね!!さすが靖子、こういうとこ上手いわ。
上手いと言えば、秘伝ディスクを使うことを躊躇う殿に対し4人が叫んだ「殿!!」って声で殿の心が決まったというか、ディスクを使う勇気が出たってのもすごくイイ展開だったと思う。あれ、殿一人だったら多分あそこまで躊躇わずにディスク使ったと思うんだよね。あの躊躇いは使いこなせるかどうかという純粋な不安からきてたのもあるだろうけど、ここでもし自分が使いこなせなかったら自分とともに4人も終わりだってのがあったからだと思う。殿がそれを意識してたかどうかは分からないけど、敵を倒すことだけでなく家臣を守ることもまた当主の務めだという自覚が殿の中にしっかりあるんだなーってのが見て取れたのもすごくよかった。
そんでもって兜五輪弾?の「成敗!」カッコよすぎる!!!全員殿の両脇で迷わず膝ついて控えるのもいいし!!
あと「そこまでだ、外道衆!」と殿がカッコよく決めた(若干セリフ回しが怪しげだったけどw)時の黒子たんの陣幕張りも相変わらずいい仕事だったわw。



ああ・・・・・・殿は最終的にどれほど素敵になってしまうのでしょうか。