[E][OTOKOMAE]『ミュージカル 銀河鉄道の夜 アルタイル公演』@横浜関内ホール 大ホール

千秋楽公演を6列ドセンターという最良の席で見ました。銀河鉄道の中というシチュエーションをどういう形で演出するのかとドキドキしてたのですが、客席に向かって電車が進む感じでステージ真ん中にこじんまりとした前後に動く列車内(座席と網棚と車両ドア)のセットを組み基本はその中で演じるという形だったので、可愛い馬場さん&元気を真正面から思う存分見ることが出来て、この上ない幸せでした。思い出すだけで顔がにやけるわw。もうね、ほんっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっとに二人が可愛かったの。馬場さんは白シャツにネクタイしてグレーのベストに濃い色(黒だったか濃紺だったか・・・)のパンツ、元気はロンゲをちょっと斜めに被ったキャスケットタイプの帽子に押し込んでて、まーじ可愛かった。てーか馬場さんの前髪が!馬場さんの前髪が眉毛ラインまで伸びてたのおおおおおおおおおおおお!!!!(感涙)
以下、とても腐臭のする感想です。ほんきでキモイから覚悟してね☆


わたしがイメージする通りの“劇団ひまわり”の“銀河鉄道の夜”でした。遊びはほとんどなく、原作に忠実で真っ当な舞台でした。生オケもそうだし、こういうタイプの舞台って久々というか、下手したら自分でチケット代払って観劇するようになって初めてかもしれないw。普段何を見てるんだって話ですよねw。そんないつもとはちょっと毛色の違う舞台に対して、元気も馬場さんも誠実に挑んでたと思います。少年役ってこともあるかもだけど、二人ともいつも以上に素直に演じようと心がけてるように見えた。舞台装置や演出もこの原作とひまわりの枠からはみ出すことなく(わたしにとっては)面白味があるとは言えなかったけど、二人を始め、この舞台を作っている人が全員『真摯』な気持ちでこの作品を作り上げようって意識を持ってるんだろうなということが伝わってきて、気持ちがいい空間だったと思う。カムパネルラが銀河鉄道を降りたあたりからすすり泣き堪えてる人がいっぱいいたらしく、暗転のタイミング見計らって周囲からものすごい鼻をずるずる鳴らす音が聞こえたぐらい客も真剣に見てたようだしねw。いやほんとこれビビッたんだけど、わたしもまぁ元気の「カムパネルラアアアアアアアアアアッ!」(得意の絶叫)にはほんのり?泣きそうになったけど・・・でもみんな話知ってるでしょ!?そないにボロ泣きするほどのものか!?!?ってなんだか自分の心が汚れてるような気分にすらなったものw。でもまぁたまにはこういうのもいいかな。


遊びはほとんどなく・・・と書きましたが遊びとは違うかもしれないけど疑問が一つ。元気のジョバンニや銀河鉄道の乗客は思いっきりそのものだし馬場さんのカムパネルラもまぁギリギリ原作の雰囲気通りの衣装だったのですが、小野賢章くんのザネリ以下ジョバンニのクラスメイトたちの制服だけがシャツの裾をパンツからだしてたりパンツを膝までまくり上げたりとまんまイマドキの高校生調だったのはどういう意図だったんだろう。ザネリたちはベーシュのセーター羽織ってるのに馬場さんだけグレーのベストなのは主役だからということで納得なんだけど、元気ジョバンニの衣装はカーキのシャツに地味な色のベストに茶色だかのテロンテロンズボンとそれこそネロ(フランダースの犬)みたいな感じなのよ。だからザネリたちがジョバンニをからかってる図がホームレスを甚振るガキどもの図みたいに見えてなんかちょっと微妙な感じだった。それを狙ってのことだとしたら、ひまわりって何気にブラックなとこあるのね・・・。

でもそのおかげ(そのせい)もあるのかなぁ、元気のジョバンニがやたら可哀想に見えてザネリたちにちょっと本気で腹立てちゃったんだけどねw。だって苛められて一人しょんぼり体育座りしながら「カムパネルラと話したいなぁ・・・」って言う元気テラカワユスなんだもの!!!!!いや、元気じゃなくてジョバンニが、だけど。
でもまぁわたしは主役の二人+賢章くんを見に行ったわけで、どんな衣装を纏おうがそこはさほど重要ではない・・・・・・・・・んだけどって書こうとしたけど馬場さんカムパネルラは衣装込みでクソモエスだったのよねw。最初に書いたように制服っぽい衣装なんだけど、ほかの子たちが今風なのに対して馬場さんは1人だけカッチリ着こなしでね、足元もほかの子はスニーカーなんだけど馬場さんはローファーじゃなかったと思うんだけど黒いキチッと靴でね、前髪あり(!!!)黒髪を坊ちゃんっぽくセットしててもうもうもうもうハァーーーーーーーーーーーーン☆なわけですよ!!!1ヶ月ぐらい前は頭にうんこ乗せてるみたいだったことを思うとひまわり神!さすがひまわり!!と言うしかないわほんとw。

でさぁ、生きることの意味とか死ってなんだろうとか、自由って難しいとかいろいろと考えるべきことはあるけども、やっぱりこの原作の素敵なところってジョバンニとカムパネルラの儚い友情なわけじゃない。お互い求め合っているのに周囲の目や家庭環境の違いがそれを許さず、ようやくいろんな話ができるようになったのにずっと一緒にはいられない運命・・・あえて腐的な描写をしましたがw、ジョバンニとカムパネルラが二人っきりで(他の乗客はいるけど)話をして笑いあうことができて、でもその先には哀しい現実が待っている・・・そこに萌えるわけじゃないですか!萌えるとか言うなって怒られそうだけど。そんなジョバンニとカムパネルラを元気と馬場さんが演じるきらめきは予想以上の期待以上でございました・・・。もうモヘ苦しくてストーリー関係ないところでなんども泣きそうになりました。まずね、天の川について質問されたものの連日の仕事に疲れて答えられない元気(本来ならば役名で書くべきですがわたしはド腐れなので役者名で記します)を心配そうに見やる馬場さんね。馬場さんは答えられるはずなのに自分を気遣って答えないことに思い当たって嬉しいんだけどでも複雑な気持ちを抱える元気ね。馬場さんは元気を、元気は馬場さんを視線の端でチラリチラリと見るのね。でも交わらないのね。ときめくわああああああああ><二人とも答えられないから気をつけの姿勢で立たされててね、先生に「分かりましたかカムパネルラ?」っていわれて「はいっ!」って返事するのとかめったくそ可愛いの。おまけにこのシーン、担任の先生の声がマモでさぁ、すごく優しくてでもちょっと厳しさも含んだソフトなお声で天の川の説明してくれるのマジやべえw。声だけでお腹いっぱいになりそうだったもんw。そんでね、授業が終わってはやく烏瓜取りに行こうぜ!って賢章くんたちが教室を出たあと一瞬だけ二人っきりになった馬場さんと元気はようやく顔を見合わせるのよ!!!!直後に賢章くんたちが馬場さんを呼びに戻ってきて行こうぜって手を引くとね、馬場さんも元気も“あっ・・・・・・”切なげな顔をするわけですよ!クッハーーーーーーどうするよこれ!!ていうか身長差ヤバイ!元気と馬場さんの身長差まーじヤバイ!!横に並ぶと頭3分の2個分ぐらい違うんだけどね、元気の役が役だから帽子の下からオドオドと馬場さんを見上げる形になるわけよ!まるで捨てられた仔犬のような目で!!そして苛められてる元気を助けてあげられない自分をもどかしく思う馬場さんはちょっと苦しんでるような視線で見下ろすわけよ!!!どうよこれ神舞台じゃね?w。

前半が阻まれ苦しむ二人を楽しむ場だとすると、後半は思う存分二人のラブっぷりを楽しむ場でございました!。
丘の上って感じはしなかったけど・・・またもや体育座りで落ち込んでる元気をまばゆい光が包むと次の瞬間は銀河鉄道の車内で通路を挟んだ椅子に隣同士で座る馬場さんと元気の図になってるのね。わたしの中では(原作の)二人は向かい合って座ってると思い込んでたのですが、2人掛け席に並んで座るのではなく“通路を挟む”というこの微妙な距離感もなかなかモエるわね!w。元気はジョバンニらしく膝をくっつけてつま先を内側に向けてちょっとなよなよっとした座り方で、馬場さんは肩幅ぐらいに足広げて膝の上にグーにした手を置いてしゃちほこばったというかいかにも優等生って感じの座り方なのが可愛いw。何故電車に乗ってるかは分からないけど、いじめっ子がやってくることはなく馬場さんと二人で旅が出来ると知った元気の顔がパアアアアアアアアッて明るくなるのもめちゃキャワだった。最初はちょっとぎこちないんだけど、馬場さんの手に黒曜石で出来た地図(路線図だっけ?)があるのに気付いてものっそい勢いで馬場さんの隣に座り、馬場さんの前に乗り出すようにして地図をすごいねすごいね!ってキラッキラの目で馬場さんに話しかける元気に若干引き気味の馬場さんも可愛かった〜w。
白鳥の停車場で牛の化石を発掘してる人達と出会う場面が唯一遊んでる場だったのですが、この場面の元気ジョバンニはまさにアホの子以外の何者でもなくてw、学士の人がなぜか農家のおっさんみたいな風体だったんだけど、牛の子孫(だっけ?)だと言うその人に何度も「(お母さんのための)ミルクください」って言ったり、「俺は牛じゃない!ホモサピエンスだ!」の「ホモ」にだけ食いつきすぎて突き飛ばされてちょっと気を失って馬場さんに膝枕されて!!!!!ぱちくりと目を開けて馬場さんのお膝の上からしばし馬場さんの顔をじーーーーーっと眺めたと思ったら「僕は普通(ノーマル)です!!」宣言w。で、お前がホモじゃないとするとじゃああいつは・・・・・・って元気も含めた全員から視線を送られた馬場さんはと言うと、前髪(あるの!)を指先でキザっぽく払い「なにか?」と不敵に笑うってなにそれ絶対狙ってるしwwwwwwwww。
鳥を捕まえる人に白鳥だったか雁だったかを食べてみなよって差し出されて怯えつつもポリポリかじるのも可愛かったなぁ。さっきから可愛いしか言ってないけどほんとに可愛かったんだもの><。「これは鳥じゃない!お菓子じゃないか!」って空気読まずにデカイ声で訴える馬場さんが可愛かったんだもの><。急傾斜が続いて揺れまくる電車の中で座席を行ったりきたりしながらキャーキャー言ってるのも可愛いし、「ほら、あれ見て!」「どれどれ?」って二人揃って窓から身を乗り出すのも可愛いし、「電車から降りてあの花取ってまた飛び乗ってみせるよ」「無理だってw」とか言い合いながらウフフフフって笑い合ってるのも超絶可愛いし、ああ・・・・・・・・・あの時間に戻りたい・・・。
窓から身を乗り出すといえばね、乗ってた船が沈没し銀河鉄道に乗り込んだ姉弟とその家庭教師の場面も忠実に描いてたんだけど、女の子が自分の座る窓から身を乗り出すと、つまり身体が密着しそうになると、ありえないほどの素早さで椅子から立ち上がってよける元気のドキドキっぷりが素晴らしかったですw。パンフ買わなかったんで(だって白黒なんだもん。いくら500円だか600円だとしても白黒ってありえなくない?)確認できないんだけど、女の子は多分リアルに14.5だと思うんだけど、その子と触れそうになってドキマギしてる元気もそれなりにリアル青少年に見えてね、さすが大河さん伊達にオタクじゃないですね!って感じだったわ。あと女の子と馬場さんが仲良く喋ってるのを見て嫉妬する元気もとても良かったわw。ちょっとほっぺた膨らまして口尖らせて、ものっそい恨みがましい目で馬場さんを見てんのw。あとあと弟を隣に座らせて路線図を見せてあげたり星の説明をしてあげるお兄ちゃんな馬場さんもものすごく良かった!!
良かったと言えば、馬場さんは無邪気にどこまでも一緒に行けるって信じて疑ってない元気に対して自分が電車に乗ってる理由を言い出せなくて時折表情を曇らせるんだけど、その辛そうな表情と笑顔の差も良かったと思った。元気に比べると動きは乏しい役だしセリフも(元気と比べて)説明台詞が多いし、感情をあまりおおっぴらに出せなかったと思うんだけど、微妙な心の揺れが表情から見てとれた。まぁこれはわたしが良席だったからってのが大きいと思うけどね。一番良かったってかモエたってかキュンキュンしたのが、結構何度もあったんだけど元気がちょっとしんみりと何かを言うとちっちゃな声で「・・・・・・うん」って呟いて頷く馬場さんでした。この声音まじ最強。
自分に何も言わずに馬場さんが電車を降りてしまったことで、裏切られた、捨てられたと思って落ち込む元気が元の世界に戻り、馬場さんが川に落ちて死んでしまったことを知ってからの慟哭はやっぱり凄かった。何役でも同じじゃんと言われたらまぁその通りですねと返すしかないんだけど、それでも元気の叫びは響くと思う。なんか感情揺さぶられるのよね。まぁわたしが思うジョバンニはこんなに激しく慟哭しないとは思うけどw。
でもその反面、静の演技はまだまだだよなぁ。静というか独白を含めた囁き声(小声)の演技。小さい声であっても言葉が聞き取れなきゃだめなんだけど、元気は小声になると語尾しか聞こえない感じになっちゃうんだよね。これ滑舌ってよりも声質の問題なのかなぁ。ジョバンニが常にうつむきがちだってのを差し引いてもちょっと聞こえづらすぎた。ついでにダメ出ししちゃうけど歌声が地声なのも要改善ポイントだわ。声量はまぁあるんだけど、共演者(馬場・賢章くんたちを除く)と比べると歌声のレベルダウンが気になった。音程も危ういところが結構あったし。
馬場さんは歌声だけならかなりのもんだと思う。ほんといい声。高音が特にマッキーに似てると思った(すいませんほんとすいませんっ)。でも如何せん声量がなさすぎ。1人郡を抜いて弱いってか細いの。カムパネルラっぽいといえばぽいんだけどさ、歌から感情が伝わってこないのよね。元気とデュエットする場面が何度かあったんだけど、元気の危うい主旋律に引っ張られることなくかなり正確に歌えてはいたんだけど、元気の声に消されちゃうのが非常に惜しい。馬場さんの儚げな歌声はそれはそれで魅力ではあるんだけど、次のお仕事ロックミュージカルじゃない・・・ソロがあるかは分からないけど(ななななないよねっ?あるわけないよねっ!?)(あったらわたしのお財布が大変なことに!)とにかくもっと声量つけなきゃダメだと思う。


最後に全員で歌って踊るんだけど、元気がドセンターにピンで位置し、その後ろに馬場さんとタダシ(弟)がシンメになるところがあってね、そこやっべええええええええええええええええええええ!チビッ子と背中合わせになってエッヘンって感じで足伸ばしてニッコリ笑う馬場やっべええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!はうあっ!ってなって思わず鼻水噴き出たし!やっぱ馬場さんかわいいよぜったい・・・・・・。


千秋楽ということで、二人から挨拶があったんだけど、共演者を呼び込んだりまず口を開くのは馬場さんのお役目なのね!
で、ステージ上に出演者全員が勢ぞろいしたところで、ホッとして気が抜けたのかなんなのかわかりませんが両手を身体の前で組み「あーっ終わったねぇ」といい始めた馬場さんがたちまち少年からそこいらの兄ちゃんに戻っちゃったんだけどwww。ついさっきまで儚げな少年だったのにーw。
馬場さんのご挨拶は「こんなに沢山の方に来ていただいて、すごく嬉しいです。東京、大阪、そして横浜・・・関内と、全13公演無事にやり遂げることができて、嬉しいです。この全員で13公演走り通せて・・・僕、同じこと言ってますね(笑)とにかく、うれしいです。ほんとこんなに沢山入ってくれると思ってなくて・・・立ち見の方もね(2階奥を見上げて)、ありがとうございます(にっこり)。すごく幸せです。楽しかったです。ありがとうございました。僕からは以上です」とてもいい笑顔でこんなことを手を身体の前で組み両足を肩幅に開いた状態でw言ってました。
そしてそんな馬場さんの言葉を隣にならんでうつむき加減でもじもじしながら聞いてる元気!!時折馬場さんをチロリと見上げる元気!!!なにこの可愛い生き物は!
元気は「(またもや馬場さんを見上げて)馬場くんが言った通りです。ありがとうございました。それしか言えないです。ほんとにありがとうございました!」と言って深々と長い時間頭下げてました。舞台での感情を引きずってる部分はあっただろうけど、元気のあのおっきな目がウルッウルしてた。二人ともやり遂げた感が滲み出てて、すごくいい顔してたなぁ。


はぁーっ。二人とも可愛かったなああああああああ。ひまわり制作の舞台に立つ二人を初めてみたんだけど、初心に戻ってるというか、なんとなくだけど初々しい感じがしましたw。あ、そうだ!賢章くんはザネリの他に赤く燃える蠍座のさそり役もやったんだけど、これが台詞は一切なくダンス一本でさそりの情熱や献身を表現するという難役だったのですが、小さい身体の隅から隅まで躍動感が漲ってるって感じで目を奪われたわ!。こういう誰もが知ってる逃げ道のない題材をガチンコでやる機会って今の二人の活動場所ではあんまりないと思うし、しっかりと基礎を積んでる人がまわりにいて、しっかりと力を付けて追い上げてくる後輩がいる。馬場さんも元気も環境的には恵まれてると思うので、今のポジションで満足せず(してないとは思うけど!)一段二段とステップアップしてほしいなと。そんで1年半か2年に一度ぐらいのペースでひまわり舞台に二人で(ここ一番重要ね)立って成長っぷりを確認させてくれたらいいな。二人の次の舞台が楽しみだわ。あと馬場さんの前髪の成長も!



余談ですが、感想の中で触れたようにパンフの出来は最悪だったんだけどね、馬場さんと元気はそれぞれ個人写真4種とそれぞれがメインの混合写真2種が売られてまして、その写真の出来がすげーよかったの!初秋の公園で撮った写真なんだけど、二人ともめちゃめちゃ良ビズだもんで両手でガッツポーズしたわよw。ひまわりオタ向け商売分かってるわ・・・。