『あしたの、喜多善男』第7話

きな粉餅の使い方はあれ反則だって。自分が殺されそうになってるってのに自分を殺そうとしてる男に心からの感謝の言葉を言う喜多さんも、そんな喜多さんを殺そうとしてる平太さんもなんかもうどっちも可哀想というか気の毒で、これどうなっちゃうんだろう・・・って思ったところできな粉餅だもん。あれは卑怯だ。あれは泣くって。あのとき喜多さんは平太さんが自分を殺そうとしてること、きっと分かってたんだと思う。平太さんに感謝する気持ちは本当で、そんな恩人に人殺しなんてさせたくないってのと、「あと四日」だから我慢しろって忠告してたんじゃないかな。で、ナイフを落とした平太さんはあの瞬間喜多さんを殺すことを諦めたというかやめたと。そう思うとそのあとのなぞなぞ出し合いっ子しながら歩く喜多さんと平太さんの後姿とかほんとヤバイわ。あの二人がああやって非日常の中での日常をぽわわんと過ごすシーンが一番好き。
それから今回初めて対面したみずほと平太さんのシーンもよかったなぁ。なんとなくあの二人って似たもの同士な気がする。どこがどうとはいえないんだけど。みずほの会社ってセキュリティ厳しいし、仮にも社長であるみずほにそう易々と1対1での面会が叶うとも思えないんだけど平太さんはそれをあっさりクリアしてたわけで、平太さんの妙な人脈の広さというかタダモノじゃない背景が今んとこまだ謎だなぁ。最初からそういうポジションにいたってんでもまぁ納得できるんだけど、小さな町工場の息子があんな雰囲気を纏う人間になってしまったその理由はちょっと知りたい。やっぱ株で儲けたとか?w。
EDが変わったもんで打ち切りが決まって残り日数をごまかす(明らかにしない)ためかと思って真剣焦ったんだけど、ちゃんと残り「4」のまんまっぽかったから一安心しましたw。栗山さんのかかと落とし風キックちょうかっけえ!新しくなったED映像が今後の行方を暗示してるんだとしたら、まず栗山さんが保険金の為に、次にキャナメがみずほ(というか会社?)のために喜多さんを殺す・排除しようとし、それを平太さんとしのぶの協力で回避し、実体化した(生きてた)三波さんだか三波さんが仕掛けた実験内容だかまだわかんないけどラスボス三波さんと対峙し、そしてみずほと再度向き合う・・・ってことになるのかな。みずほが白いナース服のような天使のような服を着て微笑んでたけど、復縁とかそういうものではなく、喜多さんの中でみずほへの想いは永遠に変わらないってことなのかなー。でもまぁそこは飯田譲治なんで、そないに単純な話にはならないだろうけど。今後の展開で今一番気になるキーワードは“小指おじさん”と“ワイエスの画集”かな。まぁ“小指おじさん”はしのぶとみずほを繋ぐ接点としての存在で、直接喜多さんとは繋がらないだろうけどw。ワイエスの方はただの思い出の象徴ってんでなく何かありそうだよね。そして“ネガティブ善男”の存在か。三波さんの講演内容からして“ネガティブ善男”は三波さんによって作られた・・・って思わせようとしてるんだろうけど、ネガティブ善男ってそんなに“ネガティブ”だとは思えない、むしろ本体の喜多さんのほうがよっぽどネガティブだと思うわけで、そこらへん三波さんの実験に微妙な齟齬が出てきてるってことなのかなー。
あとあと平太さんが捨てたナイフが悪いことに使われないかちょっと心配。平太さんおもきし素手で握ってたから指紋べったりついてるだろうし・・・。


ところでぬっくんは大丈夫なのだろうか。視聴者の知らないところで落とし前付けさせられてたら・・・と思うと気が気じゃないw。