『仮面ライダーキバ』第4話「夢想・ワイルドブルー」

前回の感想で書いた蛾ファンガイアは弁護士で音也にナンパされた直後に他の女に目移りされて愛情が憎しみに変わったというどこかで見かけた予想が結構な割合で正解しててビックリしたわ。音也罪作りすぎるw。でもなぁ、蛾ファンガイアさんの女心を弄んだ罪は笑いで済ませられる(当人は笑いごっちゃないだろうけど)としても、やっぱり音也の金を払うべきところを自分の演奏で乗り切るってのはどうかと思う。前回のカジノはもし勝ってたとしたら払ってたと思えなくもないし、音也の被害者のオッサン二人も本人の自業自得な部分もなくもないわけで、ギリギリ許せる範疇だったんだけど、今回の飲食費踏み倒した上にコンサートばっくれってのはさすがに酷いだろう。完全に悪行じゃん。ほんと「音楽をなんだと思ってるんだ」としか言えないんだけど。そんな音也がした“良い事”ってのが花のためにバイオリンを弾いたことって言われてもさ、実はあれはあの向こう(ファンガイアから見えないところ)に女がいたのかもしれないし、その場に女がいなかったとしても女のため(女を落とすため)とか金を払わずに済ませるために練習してたんじゃね?って思っちゃうじゃんw。音也を破天荒な人物として描くのはいいけど、もうちょい描き方考えてくれないかなぁ。
で、結局のところ蛾ファンガイアさんが渡にさせたかったことってのは、自分を振った音也のことを聖人のように思ってる渡に現実を見せることで間接的に音也へ復讐したかったってことなのか。音也への憎しみを息子の渡へ向けさせることで復讐してるつもりでいたと。音也の被害者組織があったとは思えないから蛾ファンガイアが弁護士となり自ら率先して被害者にコンタクトをとり被害を纏めたんだろうけど、それは忘れたくとも忘れられない“花のためにバイオリンを弾く紅音也という男”への想いを否定するための行為だったということか。今回のエピソードはファンガイアにも人間を愛する心があると、花の為に音楽を奏でる男を22年間思い続け恨み続ける心があると、そして音也はファンガイアをそこまで惚れさせる魅力がある男なんだという渡の出生に関わる伏線というか下地を作るためのものだったということなのか。
でもなー、ファンガイアの気持ちは女として分からなくもないし、いくら心を持ってるとは言え“人間に害をなす存在”がファンガイアなわけだから音也の被害者たちが揃って音也を許すと言ったことを裏切りだと感じてライフエナジー吸い取っちゃうのはある意味当然の流れなのかもしれないんだけど、でも気分悪い。音也への恨みを捨てた=過去を吹っ切り今の人生もさほど悪くはないって笑えた直後に命を奪うってのはやり切れない。これこそが悪というかファンガイアに比べて人間が非力であるってことを描くためなのだとしたらその直前にあった釣り人がファンガイアに襲われる描写はいらなかったと思うし、二人のオッサンを殺すんであれば“渡が頑張る姿を見て、渡に罪はないし今の人生も悪くはないから音也を許す”と言ってくれたのを渡に聞かせる→渡嬉しい→オッサン殺される→渡怒って変身→ガルルフォーム!!!って展開だったらまだオッサンの死も報われたのに・・・。てかそうなの!せっかくの新フォームの登場に全く意味がなさっぽかったのが納得いかないのよ!新フォーム登場に理由がないからアッサリ普通に描かれちゃったのが納得いかなーい!ガルルさんなのにー!!
ということでガルルさんでございます。前回放送の予告で一言流れた「娑婆の空気でも吸いにいくか」って台詞を頭の中で何度も反芻することでwktk一週間を乗り切ったというのに、本編も「娑婆の空気でも吸いにいくか」の一言だけだなんて詐欺だー!しゃばしゃば詐欺だー!!片膝ついて床を撫でてトウッ!!と娑婆へ出かけるガルルさんは素敵でしたけど。てかガルルセイバー握って低い構えのポーズするガルルフォームちょうカッコイイ!!!戦い方はキバフォームに比べてかなり荒々しい感じだし、身体の動きも狼っぽいね。フォームチェンジ後、明らかに戦闘スタイルが変わってたけど、あれはガルルさんが動かしていたからなのか?それともガルルさんの影響で渡が狼化したのか?・・・と思ったんだけど、戦ってる最中の唸り声wてっきりガルルさんのお声なのかと思ったら瀬戸様の声だそうで(これ真剣ビビッた。初回から上手いなとは思ったけど瀬戸様まじでアフレコレベルなかなかのもんじゃん!いやー、さすが黒い上昇志向の塊だけのことはある)、てことはキバットの「ギャブッ」と同じような感じでガルルさんもフォームチェンジに力を貸す程度の存在なのかなー。てかちょっと待てwガルルさん音撃してるしwwwwwwww。フォームも動きも期待した以上にお好みで嬉しいんだけど、必殺技だけは微妙。せっかくセイバー持ってんだからキバフォームとの差別化も兼ねて斬る必殺技なのは当然としてなんでセイバーを咥える必要があるんだろうか。咥えてジャンプするまではいいのよ。そのあと空中で一回転して落下と同時に手に持ち替えて上から下へまっぷたつに斬ったほうが見栄えもいいし効果もありそうなのになんでわざわざ咥えるの・・・。てか今回はかなりキバットが戦闘をリードしてたんだけど、笛が勝手に飛んで来たのはどういうメカニズム?でああいうことになったんだろう・・・。渡自身がフォームチェンジを考えたようには見えなかったからキバットの意思だと思うんだけど、渡の力借りずにキバットの意思でフエッスル吹けるってのはちょっと縛りが緩すぎやしないか。ああやっていくらでも戦いの主導権は取れるんだけど、これまでキバットがそういう素振りを見せなかったのは渡に任せてるというか、渡の意思を尊重してたからってことなのかなぁ・・・最初のうちは今回みたいな感じでキバットが手取り足取り教えながら戦ってきたとか。だとしたらやっぱり蛾ファンガイアじゃなくてもっと強敵相手にフォームチェンジを見せるべきだったと思うなーって結局不満はそこなんだけど。
それにしてもキバとガルルさんだけでもここまで戦闘スタイル違うとなるとドッガさんとバッシャーたんフォームが楽しみなわけですが、ドラン内部の雰囲気からして渡に好意的ではないというか音也には敵わないというか、音也には従う形になったからといってそのまんま息子にも同じように従うとは限らないなんつって渡とガルルさんたちの間でなんらかの勝負的なものを行い、そこでも音也と渡の違いと類似性を描くのかなーなんて予想してたもんで最初から当たり前に渡(というよりキバットにかな)にしたがってるってのはちょと拍子抜けだった。来週は過去編で音也とガルルさんが出会うようなのでそこらへんの理由はいよいよ明らかになりそうだけど。てか結構前のめりで音也をスカウトしたそうだった嶋さんが調査結果を読んで「バケモノ相手にしてるんだから少しくらい型破りの方が頼もしい」→「やめとこう」に180度方向転換してるのがバロスだったw。もしかして音也は女ハンターがスカウトするための調査をしてるって知っててわざとあんなにハチャメチャな行動を取ったのかなー。
そいえば今回の弁護士さん(蛾ファンガイア)は目の前で渡がキバに変身しても全く驚いてなかったけど、ファンガイアの中ではキバ=紅渡ってことは認識されてるのかなぁ。みどりさん(蛸ファンガイア)も紅という苗字とバイオリンという共通項から二人の関係を問うてもいいはずなのにそういうそぶりはなかったし。知ってたとしたら二人とも渡の元を普通に訪ねてたのが謎だよなぁ。ファンガイアが人を襲わなければキバは現れない=人間に擬態した状態であれば絶対にバレないって自信だか根拠だかがあるとか?あとアバンで蛾ファンガイアに「音也・・・」って今度ははっきり呟かせてたけど、前回を見た時はキバにトドメをさされそうになって走馬灯状態で音也のことが浮かんでの「音也・・・」なんだと思ったんだけど、もしかしてキバに音也の姿を重ねた(キバとしての音也を見たことがある)・・・とか?。嶋さんの組織はファンガイアもキバもまとめて人類の敵だと思ってるようだけど、ファンガイア側はキバを直接の敵だとは思ってないのかなぁ。キバがファンガイアと戦う理由(ファンガイアを敵・悪とみなしてるのかどうか)も未だ不明だし。オラいい加減イライラしてきたぞ!

イライラしたときはお色気シーンで気を紛らわせてね☆ということで秘かに楽しみで仕方なかったお風呂シーンですが、渡のお風呂には白い入浴剤が入ってて、音也の風呂はなんも入ってないお湯のまんまってのがなんか性格現してていいわーw。そういや4話まできてもどこがどう「乙女」なのかサッパリだけど渡は「オトメンライダー」なんだもんなw。乙女はやっぱ乳白色の風呂に入んなきゃだよなー。初回の蜘蛛ファンガイアが残した傷に触れる渡を見た時も思ったけど、同じお風呂でお湯に潜る音也→潜ったお湯から出る渡ってのは面白い時代変換の仕方だと思った。同じように流れてたちり紙交換?の声はウザかったけど。頭にタオル乗せたキバットは可愛すぎw。

そしてそして名護さんでございます。今週は台詞がいっぱいあって無駄にドキドキ(緊張で)。かなり滑舌に気を使って喋ってるなって感じたんだけど(あれで!あれでも滑舌マシなほうよ!!)、目線が全くぶれずに真っ直ぐなのがいいわよね〜(エヘラ〜)。
「もちろんですよ。だいすきです」
きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!!この肩越しに振り返るのは名護さんの得意ポーズなのねっ☆
「私に相談したいことがあるんだったね。何でもいい。言ってみなさい」「そのお姉さんも仲間に入れてあげたらどうかな。いじけると面倒なんだ、その人」
やべっ本気で素敵すぎる。渡にお前何様だよw状態で話してた時の穏やかな笑みを浮かべた顔からカード詐欺の人に気付いてバウンティハンターモードwに切り替わった瞬間笑顔を消してスイッチがガシッと入るのがいいわ!!すごくいいわ!!!カード詐欺のボタンをむしり取って軽く放ってからパシッと握るのもいいわいいわいいわああああああ!アクションもなかなかキレてるし、今んとこ期待以上の出来だわっ(あれで!あれでも!!)。自分が優位に立つために弱いものを必要としてるのが名護さんだという女ハンターの説にはこの女の言動に初めて納得できたんだけど、公式設定だと確か名護さんはあの女のことを嫌いじゃないみたいだけど(タイプって書いてあるし・・・)、今んとこそうはとても見えないよなぁ。名護さんのあの態度が好きな子には意地悪しちゃう系のソレだとしたら名護さんそっち方面屈折しすぎだよ名護さんw。

音也は花の為にバイオリンを弾いてあげた=父親は許されたと思ったんだか渡は立ち直ったというか持ち直したみたいだけど、あの後被害者たちの手伝いはもう行かないんだろうなぁ・・・とか思って微妙な気持ちになりました。せめてそのことを被害者に報告しなきゃって思って屋台とか風ビュービュー吹いてる横断歩道に行ってみたけど二人ともいなかったという描写があればよかったかなーと思うんだけど。行かないから被害者たちがどうなったかってことも当然知るわけがないんだろうし。あの二人に対する贖罪の気持ちは渡の中でどう決着つけたんだろうかって、そこがちょっと微妙。


来週の予告で渡と一緒に植え込みの影でバリ笑顔で頷きあってるのって名護さんか!?だったら眼鏡かけてんだけど!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そしてガルルさんが音也の腕をひねり上げてたああああああああああああああああああああああああああ!
そしてそして名護さんが「変身」言うたああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!
「私のライダーシステムの方が優れている」って台詞はキバのシステムをある程度知ってなければ言えないと思うわけで、キバのシステムを改良したものなのかそれとも全く違うシステムで発動するものなのかどっちだろう。渡の場合はキバットに噛まれることでファンガイアの血が活性化?して変身するメカニズムみたいだから、もしキバの改良タイプだとすると人工的にファンガイアの血を注入するシステムってこともありえるわけで・・・・・やべ、ちょっと不安だw。
まぁ名護さんとガルルさんが素敵であればなんでもいいんですけどねー。ガルルセイバー早く欲しいなーw。