『仮面ライダー電王』第34話「時の間のピアニスト」

ハナ交代の穴を微塵も感じさせず、破壊された過去の修復はどうなるのか?たまに登場するデンライナーの一般客はどういう存在なのか?番組開始当初から気になっていた二つの疑問点を見事に説明してみせた上に、これが一番重要なんだけど、ウラさんによる久々の鬼ギガンデス戦を見せてくれて、バッドエンドになるのかと思いきやホッコリ→爆笑エンディングに着地させた靖子にゃんの天才っぷりを思う存分堪能できた神回でございました。誰がなんと言おうと今回は神回です!これまで空気空気いわれながらも耐えてきてよかったよ・・・ここへきてこんなにウラさんが活躍する回が巡ってくるだなんてほんと感激です。
看護師の肩を強く握って抱き寄せながら窓の外を見せる間、ウラさんってかU良太郎が肘を窓に当てて親指で自分の額を支えるポーズ(伝わるかな・・・)を取ってたんだけど、これがなんというか大人の男!って感じですごくカッコよくて、これ佐藤くんが自分でやってたとしたらすごいと思ったんだけど演出かなー。でも佐藤くんならこんぐらい自分でやれそうな気もするな。
看護師に窓の下にいるピアノマンを知ってるかどうか確認するのに、「ほんとに?」とキッス寸前まで顔を近づけて真正面から目を見て念押しするウラさんのスゴテクに慌てて”わあああ!子供(侑斗)は見ちゃ駄目え!“と手のひらで目をチラチラ隠す・・・でも見たい・・・なデネブおかんw。でも「今度あの技、侑斗に教えて(はぁと)」なのねwww。睦ましい親子愛はいいとして、病院の廊下でプロレスごっこは禁止ですwwwww。つーかなんでお見舞い行くのにわざわざD侑斗になったんだろう。前は侑斗のまんまでお見舞いしてたよな?あの時デネブさんって何か仕事を言いつけられてたんだっけ?
予告で見てから一週間wktkしてたピアノを弾くU良太郎はやっぱり素敵だったけど、手のアップになった時、良太郎にしちゃ指太すぎじゃね?ちょっとガッカリw。
ピアノマンの素性を調べた良太郎は侑斗に「(ピアノマンについて)何もわからないということが分かった」と告げ、続けて
良太郎「あの人のこと知ってる人、本当にいないんだ。楽器売り場でピアノ弾いてたことを覚えてた人は何人かいたけど、名前さえ分からなかった。ほんとだよ、知らないんだ。誰も覚えてないって。・・・・・・似てるね、桜井さんと。・・・確かめてみたんだ。桜井さんを忘れてる人、ほかにもいた」
侑斗「ゼロノスが変身するためにはしょうがないだろ。電池がなきゃなにも動かないもんな」
良太郎「(ジークやウラさんたちが消えそうになったのを思い出しながら)人の記憶がどれだけ大切か、何度も見てきたよ。たとえ過去が壊れても、人の記憶がもう一度時間を作る」
侑斗「人の記憶こそが時間なんだ」(この侑斗、さっぱりと、そしてキッパリとした言い方だった)
良太郎「変身するためにその記憶を消費して、なんでもないはずないよね?キミも桜井さんも」
ここでウラさんから「良太郎、イマジンだよ」って知らせが入ったせいでこの会話は途中で終わってしまったわけだけど、良太郎は何が言いたかったんだろう。人の記憶がどれだけ大切か、一番分かってるのは侑斗なのに。なんだか問い詰めるような口調で、変身するために他人の中の自分の記憶をエネルギーとするという選択をした侑斗のことを怒ってるの?って思った。うーん、ようやく打ち解けたと思ったんだけど、まだ侑斗=姉の婚約者の桜井さん ということにひっかかるところがあるのかなー。良太郎の中にとって一番大切なのは姉さんだと思うから、姉さんが関係すると冷静じゃいられないってところはあるんだろうけど・・・。
二人のこの会話を経て、デンライナーの乗客たちがデンライナーで旅をしてる理由が明らかになったわけだけど、これ結構重いよなぁ。食堂車で家族なかよく食事してるように見えたあの家族なんて、家族単位で誰も覚えてなかったということでしょう?それってすごく寂しいことだよなぁ。あれは擬似家族で、みんな1人ぼっちで電車に乗り込んできて、自然とああいう風に家族のようにして旅をしてるってこともありうるけど、だとしたら現実世界の家族ですら覚えていない(覚えていないってことはさすがにないだろうから、1人を残して家族はみんな死んでしまったとか・・・)ってことになるわけでそれはそれでやっぱり寂しいし。結構最初の方でデンライナーから下車してた人がいたような記憶があるんだけど、あの人は誰かが思い出してくれて、再び時間を取り戻したということだよな。ただこれ疑問点というか問題として、現実世界において乗客のことを思い出してくれる可能性がある人物が思い出す前に死んでしまったらどうなるのか、ってのがあるよな。ピアノマンでいう奥村さんが死んでしまったとき。ゼロノスの事情と合わせて考えると、死んでしまったらその時点で乗客が持ってるチケットは消滅しそうだよな。となると、デンライナーから下車しなくてはならないわけで、でも行く先はないから時の狭間で砂となり、やがてイマジンになる・・・なんてこともありえそうなわけで、となるとモモさんやウラさんたちも誰からも忘れられた存在ということになるわけで・・・・・・。そんなこと考えてしんみりしてたら、なんだかこれまでアホアホ空間だと思ってたデンライナーの車内がすごく神聖な場所のように思えてきた・・・。

で、ウラさんのご活躍ですけども。過去に飛んだイカイマジンさんを「一度釣り上げかけた獲物は逃したくないんだよね」と追いかけてきたロッドに「あんまりおいたが過ぎるとおしおきだゾ!」ってこっちもお仕置きですかwwww。ていうかボスヴォイスで「おしおき」って単語が聞けるだなんてー。襲い掛かってきたイカさんをひょいっとかわして「おーしーおきーーーっ!」っておでこをゴツっ!!とげんこつで殴るウラさん(ロッド)ちょう素敵いいいいっ!!!!ロッドがほんのちょっぴりピンチになると見るや颯爽と現れてアシストするバイクを見てバジン様を思い出しましたw。「さあーて、塩辛にでもしますか」とライダーキックぶちかまるウラさんはやっぱり鬼畜だわー(ウットリ)。そしてロッドがフィニッシュ決めると必ずイメージが暴走するのはどうしてですかwwwギガンデス戦テンソン上がるからいいけどさ、ウラさんの決め方に問題があるんじゃないかって気も・・・。やっぱ武器じゃなくて人体技(キック)だから威力に難があるのかなぁ・・・。4フォームの中で一番カッコいいことは確かだけど!。それにしても「生きが良すぎだねっ」っていくらなんでもこれは良すぎですwww。めちゃくちゃにされた街を見て「お仕置きしなきゃいけないのは、あいつらのほうらしいね」、デンライナーの操縦席で「良太郎、行くよ」と言うウラさんのお声がいつもの軽薄な感じとぜんっぜん違ってて、静かに大激怒!って感じで奮えまくり!。イスルギのレドームは手裏剣のようにぐるぐる回って体当たりかますし、イカヅチはばっくんちょ!!と食っちゃうし、レッコウはスープレックスwwwww電車戦の常識超えすぎwwwww。そんでもって「さあ、そろそろシメようか!」「丸焼きだあああっ!!」とギガンデスを線路でぐるりと追い込んで集中砲火って!!!オニ!ウラさんはやっぱりオニだわあー(手を乙女組み+両目がはぁと状態でw)。ていうかアレ、4台全部ウラさんが操縦してた・・・んだよな!?自分専用車だけでなく、他フォームの電車も誰よりもうまく使いこなしてみせたウラさんは、きっと働いてない間取説をじっくり読み込んでたに違いないw。あと地味にゼロライナーも協力してたけど、侑斗はピアノマンの側にいたし、デネブさんが運転してたんだよなぁ。ムリにゼロノスにならなくとも、ゼロライナーで援護するだけでも充分な気が・・・w。

オーナーからデンライナーの乗客の素性を聞かされ、今日僕は時の流れから1人取りこぼしてしまった・・・と落ち込む良太郎の言葉に、いつもであれば時にはそういうこともある。そんなことをいちいち気にしてたら釣りなんてやってられないよ!とか言いそうなもんなのに、腕組んで「フム・・・」としか返さなかったウラさん。今回はピアノマンの素性を探るところから動いてたウラさんだけに、本気で悔しいんだろうなぁ・・・と思ったら、アレだもん。良太郎ももちろんだけど、ウラさんよかったねウラさん!!ってまたもや俺涙目w。靖子にゃんはほんと天才です!


いやー、今回はすごかった。もろもろほんとにすごかった・・・と感嘆の溜息漏らしてたらゼロノス再びきたーーーーーーーーー!!!
「俺がゼロノスになって戦うこと。それがお前と未来の俺との契約だ」
お前ってデネブさんよな!?それがなんで「悲劇の復活」になるの!?!?。お花を活けながら生徒たちを虜にするU良太郎とか首から「ケンカ」と「ナンパ」とかかれた板ぶらさげる正座モモさんウラさんとか、ついに金田一接触する侑斗とかもう楽しみすぎて頭プチパニックw。
そんでもってエンディングでキンさんが「ゆうとゆうと言うとらんとクライマックスモードの攻撃を食らいマックスー!?」って・・・・・・・・・。「それは反則―!次回はよろしくねー!」ってウラさん自分メイン回なのに次回“は”って・・・・・・・・・。