『わたしたちの教科書』第10話「少年の立つ法廷」

法廷を出た熊沢先生に声をかける戸板先生のシルエットの美しさ(背が高くて足が細長い!!!)に思わずドッキンコしてしまいました。やっぱり戸板先生は無我夢中でこの先の自分の立場がまずいことになるだなんて考えてなかったんだなw。
ポー様の「あんたまだ教師やってたんだ」がまさかこんなシーンだったなんて・・・。予告と本編の内容(印象)が全く違って期待はずれだ!いやむしろこれは詐欺だ!と思うことは度々ですが、これは嬉しい裏切りでした。ポー様はこんな駄目男でも加地が好きだったんだなー。手紙なんて別に欲しくなかったよね、きっと。でも大好きな加地先生が自分のためにしてくれたことだから嬉しかったんだよね。そしてゴスロリメンヘル少女の殻を脱ぎ捨てたら思いの他聡明だったポー様ですから、もしかしたら加地先生の気持ちを少しでも楽にしてあげようとすら思ったのかもしれない。ポー様泣かすわー。隣の市からの転校なんてなんか問題があったせいだということは明らかだし、例えば塾で一緒の子から聞くとかしてイジメが原因だということは早々に分かってしまいそうだよなぁ。ポー様が新しい学校に馴染めるといいなと心から思います。
兼良が法廷で証言した話が思いっきり嘘、全部作り話だとしたら(でも前に大城先生も明日香の虚言癖について言及してたし、少なからずそういう部分があったのかな)、多分初めて入ったであろう法廷という特殊な場所で、偽証をしたら罰せられると言われてるってのに、ああも堂々と嘘をつけるなんて相当な子供だと思うのよね。そんな子が珠子さんのあのポエム雑じりの説得ぐらいで改心というか涙を流したりするかなーと思うんだよなぁ。あれもまた見せかけのポーズだとしたら納得だけど。そもそもさ、苛められるキッカケというか原因を作ったのは父親を売った自分なのにショック受けてる風なのがよくわからん。まさか自分だけは苛められることはないだなんておめでたいこと考えてたわけじゃないだろうし。あと加地が自己満足ではじめたポー様にお手紙を書こう計画もさ、一度は自分達を疑って、そのあとはイジメはないとバカ正直に信じてのほほーんとしてきた教師が突然あんなこと言い出したって子供の心が動くかね?と思ってしまった。特に空気悪そうなあのクラスで・・・・。てっきり全員出てくと思ったのに。それか残った子はいじめてた子たちで、手紙を書くのもイジメの延長というか逃げるポー様への駄目押しみたいなもんなのかなーなんて思ったんだけどどうやらそうでもなさそう・・・な感じだしなぁ。クラスの中でも実はイジメなんてしたくないと思ってる子もいるということなのかもしれないけど、でも実際はなにもせずにイジメを傍観してたわけで、そんな子たちがあの状況で残るかなーと思った。あの状況で残ったら言い方悪いけど教師の側についたというかある意味裏切った的な雰囲気になると思うんだよな。それって次のイジメの格好のターゲットじゃない。それなのに教室に残る選択をした子供の気持ちがわからん。これまでに苛められてるポー様に手を差し伸べたいけどでもできないみたいな描写があったなら分かるけど、そういうのはなかったと思うし、加地のあんな青臭い言葉で心動かされたなんてそんな甘っちょろい理由だなんて思えないし、100歩譲ってもしそうであったとしても、机の上に置かれた兼良父の記事のコピーは黙認するし、登校してきた兼良の挨拶には返事をしないってことは、兼良へのイジメを止めようとはしないんだよな。なんかものすごくアンバランス。それが今の子のリアルなのかもしれないけど。なんかこれまで生徒の中に入り込む描写をあえてしてこなかったツケが出ちゃったかなーという感じで、今回はちょっと不満が残るな。
でもでもでもでも、音也がまさかダークヒーローだったなんて!!!!!音也の設定はマジ衝撃だったわー。苛められっこだとばっかり思ってましたからね。方法は極端だけど苛めっ子を成敗するという使命を抱いているのはいいとして(いいのかよw)、収監されてる時に見せた母親への敵意はなんだったんだろう。てっきり母親に対する敵意だと思ったんだけど、あれは母親よりも教師に対する怒りのほうが大きかったのだろうか。それから未だに明らかになってない音也の服についた血痕ね。ダークヒーロー音也の正体が明らかになった今、考えられることは既に音也はダークヒーローとして苛めっ子成敗を行っていて、その時についたということか。谷村美月が音也の姿を見て恐れ慄いてたっぽかったから、あの子は音也が苛めっ子成敗してるところを見ちゃったとか。そんであの子が実はイジメの首謀者で、自分もあんな目に合うんじゃ・・・首謀者じゃなければクラスの誰か(兼良とか)があんな目に合わされるんじゃ・・・ってビビッてるとか?
音也が聴いてるヘッドフォンからもれたメタリカ?が大音量で流れる中で雨木副校長がついに証言台に立つ演出は、定番だけど焦りや恐怖で心を騒がせ、そしてついにクライマックスだという期待感を煽るのに効果的だったと思う。音也の私服が野暮ったいのはとても残念だったけど・・・でも来週スーツ着てなかったか!?暗くてあんまよく見えなかったけど、ネクタイしてたような!グハー。
どうやら教師達が副校長(というか学校)に反旗を翻すようですが、結局先生たちも一致団結という形でまとめちゃうのか。それぞれに与えられてた設定とか一応軽く使ったけどでも生かしきれてないよなぁ。八幡先生なんてすっかり空気ですからね・・・。これで学校に乗り込んできた音也と八幡先生(以下教師たち)が対峙してくれたら今期最高ドラマになるんだけどw。