『わたしたちの教科書』第11話「激震!! 最後の証人」

真剣にドラマを作ってる人達にも見てる人達にもほんとうに申し訳ないですが、兼良くんを背後から羽交い絞めにし耳元で囁く音也、そしてそれを驚愕の眼差しで見つめる八幡先生の図に、つ、ついにミライたんと天道が一つの空間に!!!兼良くんも音也もどっちの立場も羨ましぃぃぃっ!と超絶ハァハァしてしまいました・・・。こんなわたしでごめんなさい。
てかね、加地と戸板先生がいじめを認めてくれるよう副校長に頼んでみようよと先生たちを説得してるシーンで、なかなか首を縦に振ってくれない先生たちに対して一人ひとり呼びかける中「お前はいいや(お前に言っても無駄だよな)」て言われた八幡先生が、瞬間ガッカリってか肩透かしってかショボーン・・・みたいな顔したのがちょう可愛かったんだけどwあれは最終回への伏線で、熱血加地が刺された今、音也をとめられるのは僕しかいない!僕だってやれば出来るんだから!と勇気をふりしぼって音也に立ち向かうんだと思うのっ!!!ホラ、次の火曜9時のいい宣伝にもなると思うしさー、ほんとうに音也VS八幡先生のそんなシーンが見られたらわたし今年のモエを全て使い尽くすかもしれない・・・w。
しかし音也は何がしたいのだろうか・・・。さっさと兼良刺したらええやんけ!と思ったわたしは酷い人です。だって職員室に現れた兼良の背後に無表情な音也の顔がぬっと出た瞬間、加地を見ながらあの超かわいい声で「せ、せんせい・・・これもボクがしたことの罰なんだよね・・・」て言いながら倒れた兼良の背中には包丁が突き刺さってるとばっかり思ったもん。で、音也は恍惚とした笑みを浮かべると・・・。まーそんなことになったら大問題になりそうだけど。
音也はてっきりクラスメイトを刺した罪で服役してるとばかり思い込んでたんだけど、そうだよね、中学生だとしたら刑務所でなく少年院だよね・・・。そうかぁ、同じこと2回もやってんのか・・・。服役することになった事件ってのは、音也はわざわざいじめっ子に繁華街で喧嘩を売った(か売るように仕向けたか)ってことでしょ?マジでいじめっ子ハンターじゃねーかw。14歳という時期にいじめがある世界に身をおき、いじめをなくすために自分には何ができるのか考えた結果、自分の手で他人を刺すことを厭わなかった音也。14歳でそんな選択をした音也はどういう子だったのだろうか。歪んだ正義感ではあるけど、イジメをなくすために行動する勇気を持ってる子ではあった・・・んだろうなぁ。その時点でどんな理由であれ他人を刺したりしてはいけないということを誰かが、母親が、諭すことができたならよかったんだろうけど、きっと腫れ物に触るような、または臭いものには蓋みたいな感じだったんじゃないだろうか。そして歪みを正されることなくイジメはなくなった(収まった)ことを知った音也は自分のしたことを後悔するどころか確信を深め同じことを繰り返し、刑務所に入れられてもなおまた同じことを繰り返そうとするような中身は子供のまんまの大人になってしまった・・・。確かに甘えんぼだと思うよ、わざわざ母親が大切にしてるおサルに包丁を付きたて、職員室に篭城しようとするだなんて、母親に気づいて欲しい、母親を困らせたい以外のなにもんでもないと思う。でも音也の存在がある意味今の子供達の歪みの象徴だとも思うわけで、そうなってしまった音也をちゃんと最後までフォローして欲しいと思う。だって手段は思いっきり間違ってるけど音也の行動原理は「いじめっ子は許せない」というきわめて真っ当なものだもん。でもなー、朋美というもうひとつの枝も描かなくてはならないと思うとあと1話じゃ到底無理・・・だよなぁ。こうなってみるとダラダラした前半を2話ぐらい省略してもよかっただろうとつくづく思うわ・・・。ほぼ1話使った八幡先生の「みんな死ね」書き込みも本当は金八先生になりたかった発言も珠子と瀬里の関係も、あればあったに越したことはないぐらいのもんで、今のこの状態には強いて必要な設定だったとは思えないもんなー。

雨木副校長は実は明日香想いのいい人でした・・・ってのはまぁ予想の一つではあったんでさほど驚きはしなかったけど、法廷で堂々と偽証したのにはビックリですよ。しかも学校を守ろうとしたんだか息子を守ろうとしたんだかハッキリしないけど、子供を嘘つき呼ばわりですからね・・・珠子さんじゃないけどマジで「死人に口なし」じゃんね。そうまでしたのに結局認めんのかよ・・・だよなぁ。なんか最終回前にしてものすごい勢いでまとめに入ったなーという感じ。珠子さんの「裁判の勝ち負けなんかどうでもよくて、明日香は嘘をついたのかどうか、それが知りたい」という言葉は力があったけど、それでもここまでイジメを認めずに頑張ってきた雨木が折れるには弱いわけで、雨木が折れた最大の理由になったのはあの手紙なのだろうけど、イジメがエスカレートする過程ってよくわからないのでそんなこともあるのかもしれないけど、筆箱をわざわざ穴掘って埋めたりしないと思うんだよなー。川とか駅のゴミ箱にでも捨てればいいし、手紙なんて明日香が一番大切にしてそうなもんはびりっびりに破くかそれこそ燃やすかするだろう。音也が夜昼構わず楽々と学校に入りこめてるのもそうだしさ、なんかちょっとここにきてご都合展開が目立ってきちゃったな・・・。スーツ姿で必死に穴を掘る珠子さんと、そんな珠子さんの姿を見て静かにポロポロと涙を流す兼良くんってのはちょっとよかったけど。兼良くんは本気で悔いてるというか改心しちゃったのかぁ・・・まだ兼良演技説を諦めてなかったんだけどなw。

明日香が加地に言った「世界を変えることはできますか?」ってのは、世界=学校(クラス) ということなのかな。中学生ぐらいだったらそうであっても不思議じゃないもんね。連鎖するイジメをなくす=世界を変える 自分の命と引き換えに・・・ということか。なんか兼良くんを間に挟んだ女の争いなんて生々しいものが横たわってそうな最終回予告で見るのがちょっと怖いんだけどw。数字的には大したことないけど、チャラチャラしたドラマが多い中で珍しく難しい問題に硬派な切り口で挑んだ良質なドラマ・・・という評判を最後の最後でぶっ壊さないように祈ってます!頑張れ音也!(そっちかよw)。