道尾 秀介『片眼の猿』

片眼の猿 One‐eyed monkeys

片眼の猿 One‐eyed monkeys

帯に煽られまくりノリノリで読みました。あの結末に騙されたことはまんまと騙された(騙されたというよりこんなこととは思いつかなかったと言うべきか)けど、騙され具合がぜんっぜん気持ちよくない。ってそっちかよ!。トリックはなるほどねと思えたけど、トリックを生かすための設定なのか、あの設定を生かすためのトリックなのか分からないけど、絵面的にシュールすぎてどう受け取ったらいいのかちょっと微妙な気分。文体というか物語の空気にも最後まで馴染めなかったし、ちょっと期待はずれ。