『真田丸』第13回「決戦」

前回あれだけツンデレかまして「それでもなんとか百名程集めた」っつったのに集めたのがおじいちゃんとガキばっかだってのにはちょっとビックリしたけど、これ兼続さん絶対わざとだろw。わたしの直江兼続のイメージはまさにこれw。
わざとって言うか、上杉は援軍を出したぞ?お前はこれをどう使う?って試してるというか、喧嘩売ってるというか(笑)、そんな感じだよね。
だってすごいニヤリ顔してたもんねw。ちゃんと「屈強な者はとうに出払ってる」って断ったもんねw。わざわざ海津まで出向いてくれてるしw。
お屋形様の面子というか気持ちを汲んで「援軍として百名」を用意したうえでのこのニヤリ。
もう兼続さんってばどこまでわたしのツボなんですかあああああ!!(兼続さん自ら百名集めたわけではなく、誰かに命じて人を集めさせたらコレだったってことなんだろうけど、集まったのがコレだったと知った瞬間の兼続さんを想像すると超ときめくわーw。想像するに、まず表面には出さず(出すまいとしつつ)内心頭抱えたよねw。上杉の面目が・・・って思ったよね、一瞬。でも次の瞬間「いや、これでも百名には違いない」と考え、あの図々しい真田の二男坊(と真田)にいやがらせができるぞシメシメって感じだったんじゃないかなーw)(ていうか兼続さんが笑うシーンがあるってなことを誰だかが言ってたってのを目にしましたが、まさかコレ!?このニヤリのことなのっ!?)。
でもこれを策は出来てるもののそのために必要な「あとひと駒」、これぞ主人公!!なタイミングで戻ってきた信繁を『上杉からの援軍』として繋げたのは上手いわー(昌幸の心中を一人だけ察してる出浦兄貴相変わらずカッコよすぎる!!!)(ていうか作戦の主旨を説明するためにモチを使おうと思うその発想はソレとして(これ史実なんですっけ?)、説明したあとで「手を洗ってくる」と言わせて次のシーンにするとかよくこんな脚本かけるよなw)。
兼続さん曰く『戦のために人質を返すなど、聞いぃーたことがないわ!』なわけで、でもそれをしてくれた上杉なわけで、昌幸は上杉の内情をある程度わかってるから(想像できるから)人質を返すという異例の決断を『上杉からの』『援軍』であると解釈できたであろうわけで、上杉(兼続)も、昌幸も、そして信繁も四方八方全部“上げて”みせるのはほんと巧かった。ここまではワクワクしかなかったよね。ここまでは。
というわけで、ついに始まった第一次上田合戦。
あんな顔の(設定としては)若造にあんな煽られ方したらクッソむかつくよなー(笑)。
そんで煽られた挙句あんなアトラクションみたいなもんで追い詰められて銃やら矢やらで討たれて死ぬとか、徳川軍のモブ兵士たちが気の毒すぎて思わず徳川頑張れよ!ってな気持ちになりました・・・。
それだけ昌幸の策が見事であるということで、(ちょっとおちょくりすぎというかこれに釣られる徳川ダメすぎんだろとは思いつつも)信繁もしっかりと役目を果たしたし馬上のお兄ちゃん(期待したほどの出番はなかったけど)凛々しくてカッコよかったし、戦パートは結構頑張って見せてくれたと思うんだけど、その戦場をうろちょろ行ったり来たりしてる梅がだな・・・・・・。
真田家における梅の立場がどんなもんなのかよくわかんないけど、母親なのに子供ほったらかしにして戦場と城を行ったり来たりしなきゃならないような(それが許される)ものなのか?。
そりゃ兄のことや村のことが心配なのはわかるし、以前から村同士のいざこざに出張りそこいらの男よりも勇敢に戦ってたから周囲も梅自身もそのノリだったのかもだけど、以前とは違い今は乳飲み子の母親なわけで、しかも真田家の二男の娘なわけで、何よりも守らねばならないのは子供だろうよと。自分のお乳で育てたいなら子供の側を離れんなよと思うんだけど。
これがさ、薫様はともかくとしてきりを始めとするお城の女たちもみんな戦装束で戦闘モードだってんならまだわからんでもないけど、戦わなきゃ!とか言ってんの梅だけじゃん。どういうことなのこれ。
梅がこの戦で死ぬという前提があったとして、ああいう形で死ぬのはいいと思うの。展開としてね。
だけどそこへの持っていきかたはどう考えてもおかしいよ。なんで何度も城と戦場を行ったり来たりしてんだって。
ああいう形で死ぬことになるんだとして、兄や仲間のことが心配だけど娘を守らなきゃならないからとお乳あげつつ城に居て、でも徳川の残存兵が兄たちの居る寺のほうへ向かったのを城から目撃して「知らせなきゃ」っつって出て行ったってんでよくない?。そこできりに娘を頼むと言い残しておけばきりの「私が育てます」宣言に繋がるじゃん?。
ついでに言えば子供が家族とはぐれてまで探したかったお守りを、あの状況で「これあげるからそれちょうだい」と言う梅の人間性もどうかと思うわ。六文銭が『梅の形見』になるのはいいけど、今後六文銭を握りしめて何かを思う信繁を見る度に、これ子供から取り上げたんだよな・・・と思ってしまいそうなんだけど。
まぁでもまんまと源次郎様の妻の座を自力でゲットするような女だし、子供に乳をやりつつ戦場にも出つつ、欲しけりゃ子供からお守りだって奪いますよという貪欲な女だったってことでもういいや。