『真田丸』第10回「妙手」

徳川に行った兄も上杉に行った弟も、どちらもよく頑張ったし(家康相手にビシっと「じゃがではござらん!!」と一刀両断した次のカットで完全に魂抜けてる信幸クッソワロタww)、思いがけず会えたばば様の肩もみする信尹叔父上はホッコリ和むし、自分が勝ってるときはキメ顔するけど負けてる時はどさくさに紛れて尻鞘のモフモフで碁石薙ぎ払って「あーこりゃもうダメだな」とかのたまう昌幸は相変わらずで(なにやら思案してる感じはキープしてたもののこのひと今回自分ではなんもやってねーだろw)、なんといっても話をしてる最中の使者を容赦なくぶっすり殺ってしまうとかまじ血の気多すぎの矢沢の大叔父上ハッスルハッスル!マッスルマッスル!でしたが、それよりなにより梅ちゃんの計画妊娠がすごすぎて。完全に狙って当ててるじゃないですか・・・。だって半農という身分でありながら「その言葉を待ってました」だぜ・・・。これぞ『妙手』だろ。憎まれ口叩くことしかできないきりに対し、着々と玉の輿への階段を自力で作って昇る梅ちゃんこえー。
そして開始直後にいきなりテンションマックスでキレて画面奥に捌ける間中もずーっと愚痴ってる室賀さん・・・そしてひとりだけ徳川に呼ばれる室賀さんで〆るとか、そのときにむけて着々とお膳立てがなされてる・・・。
昌幸にどう考えても難しいだろうってな上杉に再協力を請う件について一任された信繁が(「策を用いる」という昌幸に信繁が「どのような?」と聞くとすかさず「知らん」と返ってきたのは、いつものことながらほんっと酷いよねw)以前真田信尹の息子であると名乗ったことについて全く気にする素振りがないんだけどどうすんの?どうなんの?と思ってたら正直に正々堂々「本当は真田安房守昌幸の次男です」と言うだけで済んじゃって(兼続怒ってたけど)(この時の兼続の「斬りますか」を着ボイスで配信してくれないだろうか!)、えーそれちょっとどうなん?ってなったんだけど、そのあと景勝の好きそうな単語を巧みに使いその気に、そして涙目にさせるw信繁の手管を見るに、叔父上の息子として上杉に居たときに景勝の性格をある程度把握してて、正直に言えば咎められることはないと計算してたということか。やるな信繁。
そして景勝のことを信繁なんかよりもずっとずーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと良く知ってる兼続は、信繁の腹積もりを見抜いてるのだろう。
というわけで、愛兜をもってしても魅力が損なわれない兼続さんに震えました。見下すような目線とライティングも完璧で、自分の頷きに対し深く一礼して悠然と背を向ける信繁を見送る兼続さんが「猿芝居が」と吐き捨てた瞬間あまりのキマリっぷりにアヒャ〜って声あげながらひっくり返ったよね。これ信繁が直談判しにきたことも含めて、それを解った上でピュアすぎる景勝様のために乗っかる自分を含めての「猿芝居」ということなんだよね。あーん兼続さんカッコいいよー!。
カッコイイと言えば兄ちゃんの「じゃがではござらん!!」に反応し刀に手を掛けた忠勝の懐にスッと入り背中に兄を庇いつつ刀を置いてその場を収めた信繁。この身のこなし、このやり方を教えたのってきっと出浦さんだと思うんだけど、この緊迫した場面でその教えをキッチリ実行できるところに信繁の成長が見て取れる。DT卒業したらあっという間に父親になるとかそっち方面だけじゃないんですよ!!ってなもんですよねw。
そんな弟が戦芝居とはいえ単騎で上杉の陣に出向き、無事で戻ってきてくれたんでホッとする顔を見せるお兄ちゃんはやっぱり優しいし。
で、そんなお兄ちゃんが次回・・・・・・・・・・・・・・・・・あーどうしようどうなるんだろう。
ところで、今回“それはまだ先のお話”ってなナレーションがやたらとあったように思うのだけど(前回あたりから増えだした印象)、本編で描かないものなら知識としてあってもいいかもしれないけど、後に徳川との戦で二度勝利することとか忠勝の娘と信幸が結婚することになるとかは言わないほうがいいと思うんだけどなぁ。どちらも知ってる人は知ってることだし、小松姫のことは元々知らずともキャストが発表になった時点でどういう関係なのかも説明されているわけで、「家康の隣にいたオッサンこえーんだけど俺あいつ嫌いだわー」と信幸が言ったところで実は後に忠勝の娘を娶るんですよという“オチ”をつけるという、それも一つの見せ方だということは理解するし、この先面白い展開が待ってるんですよと伝えることで歴史にさほど詳しくない層の興味を引こうしてるんだろうなってことも察せられるけど、うちの母親なんかがそうなんだけ先のことはその時がくれば分かるんだから別に教えてくれなくてもいいってなスタンスで大河を見てるひともいるだろうわけでさ、いざ結婚しますってなったときにそういや最初は忠勝に超ビビってたんだよなーって思いだせばいいわけでさ、あんまり教えすぎるのもどうかなーと、今回は特に思った。
まぁママンの場合はわたしが余計な話含め説明したくてウズウズしてるのがウザいってのもあるんだけどさw、三谷さんも言いたくて言いたくてたまらないからついつい先の話までしちゃうんだとしたら気持ちは分かるけどw。