和田 はつ子『悪魔のワイン』

悪魔のワイン (角川ホラー文庫)

悪魔のワイン (角川ホラー文庫)

スナック経営者夫婦の殺害事件と大物政治家と高級官僚の死。一見何の繋がりもなさそうな二つの事件だが、文化人類学者・日下部遼は犯行現場に残された絵葉書と毒入りワインから、連続殺人ではないかと推理する。続いて起こる猟奇殺人。犯人と目されるブラジル人の死。日下部と警視庁捜査一課の女刑事・水野薫は真相に辿りつけるのか。


ミッシングリンクに猟奇殺人と大好物ネタなのですが、相当無理やり。ここまでしなけりゃならない意味が分からん。その犯行動機であるならば、普通に殺せばいんじゃねーの?と思ってしまう。特に3番目。そういう話ではないことは承知の上であえて言う。そこまでやったんなら食え!と。つい釣られてしまったじゃないか。ビバカニバ。
食に関する薀蓄は相変わらず。それに加えて今回はワインに関する記述が多々あり、そこは面白く、興味深く読めるんだけど(と言っても内容の半分も理解してないと思うけど)それと事件の真相とのギャップがなんとも言えません。お上品ぶってても中身下世話やん!みたいな。