浦賀 和宏『松浦純菜の静かな世界』

松浦純菜の静かな世界 (講談社ノベルス)

松浦純菜の静かな世界 (講談社ノベルス)

青い。リビドー全開。
どうでもいいことを「!」付きでくどくど書きつらねる負のパワーは相変わらず。例えば茶色メガネのくだりとか森口博子ガンダム)とか。そういう粘着質な浦賀が大好きだ。森口て字面久々に見ましたよ。ガンダムの話と推理小説の話をいっぺんに出来る人、あなたの読者にいっぱいいると思いますよ、浦賀さん。
桜の下には死体が埋まっているというロマンティックなシチュエーションを
子供の死体をバラバラにして煮込んでる間に、一番大切な頭部を
飼ってた犬に持ってかれ、桜の木の下に埋められる。

という大爆笑なオチにしてしまう浦賀のセンスは誰も真似できない。食わなくてもやっぱり煮てしまうところにスピリッツを感じました。やっぱり大好き、浦賀さん。
ところで、タイトルの静かな世界ってどういう意味?特別な力を持つ純菜は力ゆえに孤独だ、ということ?。これまでは孤独で静かだったけれど、八木という存在を見つけたことで、静かな世界は終わり、今後純菜と八木は、特別な力を駆使してガンガン事件に首つっこんでいきますよーということ?