『仮面ライダーガヴ』第5話「思い出がヒリヒリ」

ラニュート族は腹にも口があると、それはいい。そういう種族であると理解した。
でも主人公の口にハンドルついてるじゃん!?なんで口にハンドルついてんのよおかしくない!??
と初回の段階では思っていたわけなんですが、それは主人公がグラニュートと人間のハーフだからなんだろうなと、そういう設定だからだとして受け入れてたもんで「大叔父によって手術されたから」なんてことを聞かされてビックリよ。
改造じゃん!改造されてんじゃん!!。

大叔父に手術を依頼したのはショウマの父親であるブーシュ・ストマックで、「息子のためを思って」ってなことだけど、見初めた(ってはっきり言ったな!)女とその女に産ませた子供を軟禁してたのは「幸せにしたらスパイスにされるかもしれないから」って、なんと勝手な言い分・・・と思うと同時に「幸せにしたらスパイスにされるかもしれない」ってのは前回ショウマが助けてくれた老夫婦に対して思ったことと同じであるわけで。
そしてブーシュに言われて息子の改造を行ってるうちに可愛く思えてきてしまい、ショウマのために研究を行うべく人間の観察目的で人間界にやってきたものの人間界のお菓子に魅せられ居ついてしまったという大叔父・デンテだけど、そもそもショウマの母親がグラニュート界に連れていかれた理由である「闇菓子」を造った(ヒトプレスの技術を開発し、闇菓子を発明した)のがデンテだったとか、なんかもう、四方八方闇しかなくてなんといえばいいのかわからん。

「闇」菓子というだけあって表立って流通してるものではなく裏社会で秘密裏に取引される種のものらしいんで、それを商品として扱い(いずれ取り締まり対象になるであろうことを見据え)富裕層に広げようとしてるストマック家はつまりグラニュート界における反社的な存在、ということになるわけか。
これは今年は敵が寝返ることはないな。よしよし。

ラニュート族全体が人間襲うわけではない(誰もが闇菓子を欲しているわけではない)からグラニュート界をぶっ潰す!ってなことにはならなそうだけど、でもストマック家を滅ぼしてもきっとまた別の組織が闇菓子を作ることになるだろうし、どこをゴールとするのだろうか。

ていうか絆斗の師匠は実はグラニュートなんじゃないかと、それも絆斗の母親が襲われた一件に関与してるんじゃないかと疑ってたんだけど、絆斗が仮面ライダーになるトリガーとしての存在なのか。
今回「アクスタが割れたら死ぬ」と明言されたのは、次回目の前で師匠のアクスタを割られる絆斗があるから・・・だろうけど、グラニュートに師匠を襲うように「頼んだ」のは動機を含めて誰なんだろうな。

絆斗が仮面ライダーになる理由が怒りと復讐になるならば、持てる力で人間の幸せを守り人間とともに幸せになると決めたショウマ(ギャル社長のところに自ら「戻る」ことになるのは意外だったけど、前回の老夫婦との出会いがあって、父親のことを聞かされて、今回の玩具を取り戻せて喜び感謝する母子とのことがあって「幸せにしちゃいけなんじゃない。人間をスパイスにするほうが悪い」「力があるなら守らなきゃ。俺たちの幸せを取り戻す」「この世界で人間と一緒に幸せになるって決めた」と自力で行動指針を決めるこの流れは丁寧かつ明確で気持ちがいいな!)との対比を含めて大好物展開ではあるけれど、小松利昌さんガヴの世界観にイイ感じでフィットしてるんでさほどの見せ場なくこれで退場だとしたらもったいないな。