『真田丸』第21回「戦端」

タイトルは無論沼田城を巡る北条と真田と徳川の戦いを意味しているのでしょうが、寧様VS茶々(時々阿茶様)でもあり、信幸VS稲・忠勝でもあるということか。その前フリ回としてたまにはこういう特に何も残らない回があってもいいかな。
あ、うそ。家康と氏政の話し合いはよかった。家康も氏政も良くも(家康)悪くも(氏政)自分のことしか考えてないんだけど、そこにそこはかとなく人情が見える、それを感じさせられる、その上での駆け引き、そのバランスが絶妙で、特に家康は秀吉との事前会議の時と合わせてなんとも言えない人間味が出てるよなぁ。北条には滅んでもらったほうが都合いいけど損得抜きに助けてやりたいという家康の言葉に正信と同時に「それでこそ我らの殿!!」って思っちゃったもんね。
あと秀次!!。風車を手にきりに自分の本音を話し、でも満面の笑みで捨てをあやす秀吉にそれを渡せずきりに託すとか切なすぎるー!。先のこと考えるとマジ泣きしそう。
あとあとすえちゃんが可愛かった。さすがにもう乳吸わせてはいないと思うけど、思いたいけど!w、作兵衛のところですえちゃんがすくすくと育っててホッとする一方で、でもすえちゃんもいずれ『女』になってしまうのよね・・・・・・とこのドラマに出てくる恐ろしかったりめんどくさかったりウザかったりする女たちを見ていて思わずにはいられません・・・。茶々の直接的な嫌味に対抗する寧様こえーよー。
そしておこうさん。ばば様のために甲斐甲斐しくおかゆの用意をするおこうさんは多分いま信幸の嫁になって以降いちばん幸せなんじゃないかなってぐらい生き生きとしてて、うん、いいんじゃないですかね。
つーか前回稲の「寒い」発言は抱いてくださいを意味しているのではないかと結構本気で考えてたんだけど、今回の味が濃すぎて頭キーン発言を聞くにどうやらわたしのゲスの勘繰りだったようです(笑)。この可愛げの欠片もない嫁(立場は明らかに上)だけでも気が詰まるだろうに「他にすることないんかい!!」な日の本一やっかいな舅がくっついてるとなると、既に“情”はあるんだろうし、加えてキビキビと働く血色のいいおこうさんに逃げたくなるのも納得できちゃうわ(でもそうなったらそうなったでこの作品におけるおこうさんの魅力が薄れてしまう気がしなくもないです)。
北条も徳川も名代が来るとなると自分だけが出ていくわけにはいかん!って気持ちは理解できるので俺は行かん!お前が行け!と信繁に丸投げするのもまぁ仕方ないかなーとか思ったら、ちゃっかり近くの隠し部屋?で様子伺ってる父上ワロタ(笑)。「いつまでも親に頼るな!」の超絶ブーメランたるや、さすが父上(笑)。あと京に作った屋敷に隠し扉いっぱい作らせたんだぜエッヘン!ってしてたのに、実際には「隠し扉は不要なので作りませんでした」とアッサリ言われてしょんぼりしちゃう父上も相変わらず(笑)。
で、相変わらずと言えば予告にいた矢沢の大叔父上ですよ(笑)。ワンカット映っただけの大叔父上がどう見ても駄々っ子にしか見えなくて次回が死ぬほど楽しみです!!(笑)。