『真田丸』第22回「裁定」

予告で大暴れしてる駄々っ子大叔父上を見たときから大笑いするつもりでいたのに、本編の大叔父上可哀想だった・・・・・・・・・。
沼田を守って死んだ者達とか持ち出されたら大叔父上に肩入れしたくなっちゃうじゃないか。自縛プレイには驚いたけどw。
そして北条と真田の争いを見事に裁いてみせたのに、こういう結果になってしまう秀次が切なくて切なくて・・・・・・。
以前検地について問われたときはアホ以外のなにものでもない返ししかできなかったのに、こうも見事な裁定を下せるようになったからこそ(自分で判断できてしまったからこそ)秀吉に疎まれるのだとしたら、哀しくてならない。
結局戦になってしまったわけで、それは秀吉の望むところだったわけだけど、その意図を汲むことができなかった秀次の賢さは秀吉が求める賢さではないということなのだろう。人間としては良い奴なんだろうけど政治センスがないんだろうなぁ。
秀次の“末路”は決まっているわけだけど、そこまでの道筋をどう描くのか。賢さゆえに狂ってしまうのだとしたら、狂わざるを得なかったということになるのだとしたら、ほんとキッツイわ・・・・・・。
そんでもって一番気の毒なのは江雪斎ですよね。ほうぼうの思惑あれどせっかく沼田をゲットしたというのに報われなさすぎて。しかも相手は“当主”ではなく“ご隠居”ですからね。当主は当主で家督を譲られたのに結局何も言えず(言わず)父上の後をついて行くことしかできないし。
家康がわざわざ助言したことも無駄になってしまったし、ここはもう滅びるべくして滅びるという流れになるんだろうけど、江雪斎がそのあと上手いこと立ち回ることを考えると(今回の「戦」についての認識なんかを聞くとその有能さが良く分かるわけで、そりゃあ引く手あまただろうなと)なおさら氏政が時局を理解してなかった、時代の流れについて行けなかった、ということか。
あとはせっかくプレゼン用の資料を夜なべして作ったであろう頑張りがあんまり報われなかった片桐さんか。これはまぁいいや(笑)。
5日→4日で行け→3日→いや2日と無茶ブリしまくられる佐助もまぁ頑張れと(笑)。
存在感を示したのはW本多。
正信は信繁を気に入り、忠勝は信幸を認めた。相変わらずこういうところ上手いよなぁ。まぁ・・・前者が担っていた役割+信繁に語ったことが全てではなく何らかの思惑があってのことだろうってことを考えると一緒にすんな!!ってな話ですがw。
というわけでお兄ちゃん。
“この”舅と嫁が信幸のことを認める瞬間を心待ちにしてたけど、まずは父ちゃんがデレたかー。思いのほか早かったな。
でもこれはデレる。真田の者達が本多忠勝が加勢してくれるならと盛り上がっているあの空気の中で自分に向かって「すっこんでろ!」と言い切った婿殿凛々しかったもんねぇ。これまでがこれまでだけに、これはもうギャップに一発ノックアウトだろう。めちゃめちゃカッコよかったもん。その証拠に内記が感極まったというか誇らしげな顔で信幸のこと見てたもんね!。
まぁカッコいいとこ見せちゃったせいでこれまでは娘にしか向いてなかった愛情が婿どのにも向けられることは確実なわけで、認められたら認められたでまた厄介なことになるんだろうけど(笑)。
で、名胡桃について口からでまかせぶちかましたトーチャンだけど、猪俣が名胡桃奪ったと聞かされた氏政の反応を見るに、名胡桃攻めは“北条の作戦”というわけではなかったのかなーという気がする。でもいくらなんでも何の理由もなく攻めるわけはないだろう。ということは氏政が関知してない“理由”があるということになろうわけで、そこに昌幸と出浦様の“仕掛け”があるってなことにならないかなぁ。沼田を渡すことで三成、ひいては豊臣への『貸し』が出来たわけだけど、昌幸のプライド的に言われたことに従って出来た貸しなんぞ面白くないだろうし、だったらその貸しを倍にしてやろうってことで名胡桃城を北条に“奪わせた”ってな感じで。