『ゆとりですがなにか』第7話

父親と共に坂間家に押しかけ両家が顔を合わせるシーン、この場面での安藤サクラは連ドラ史上に残ると言ってもいいほど質の高い演技だった。はっきり言ってビジュアル的にはあんまりよくない安藤サクラが評価される理由がよく分かったし、安藤サクラを「ヒロイン」に抜擢した人たちの意図も、わたしなりに理解できたというか、納得できました。見事であった。
上司と2人で呑んで「ちょっと休んでいくか」ってな感じになる・・・ユルさでいいのかなぁ?ほんのちょっと前には元カレの友達と2人で旅行に行って同じ部屋に泊まってたし、たぶん今“そういうモード”ってことなんだろうけど、山路とは未遂だったし上司ともどうなるかまだわかんないとしても、大した顔してないのに男性経験豊富な女っているんだよねーという妙なリアリティを感じました。愚かで不器用な女だな・・・ってのも含めこの微妙で絶妙な感じを出すのはビジュアル込みで結構難しいのではないかと思うわけで、そこいらへんも安藤サクラすげーなと。
でさ、山路はともかく早川さんと“そういう感じ”になるだなんて妄想すら出来ない(わたし的に)超展開なんだけど、でもちゃんと段階踏んでんのよ。自社の商品が食中毒に関わってしまったことに対し、正和が「早川さんの本気初めてみた」とか言ってたけど、でんでんがすっとぼけ対応してたからその印象が強いけどw判断とか手回しとか、すごい能力を発揮しつつこの騒動を先のことを見据えてキッチリ処理してみせたわけだよね。それがどれだけ凄いことなのか、早川さんがどれだけ仕事が出来るのか、自身も仕事が出来る茜には正和以上にそれが解ったんだよね。付き合ってる(付き合ってた)男は自分より仕事が出来なくて、決断してほしいことはなかなかしてくれなくて、それでこじれて別れ話になったところへ仕事が出来る男がいたんだもん。そりゃ茜が“その気”になっても不思議じゃないとわたしは思う。
・・・んだけど、テレ東ならともかくまさか日テレの連ドラで安藤サクラの頭をポンポンする手塚とおるなんてものを見ることになるとは思ってもみませんでした(笑)。
いや、ちょっとニュアンスが違うな。バーのカウンターで酔って荒れてる部下(女)の頭をポンポン撫でる手塚とおるなんてものがまかり通る日が来るとは・・・っ!!!(笑)。


ってのはソレとして、辻萬長さんと高橋洋さんが同じ画面の中にいるという現実の素晴らしさよ。
たぶん、平時(って言い方はおかしいかもだけど)だったらここまで特別な感情に襲われなかったと思う。
このタイミングでこの作品(この脚本家・この出演者たち)でそれが実現したこと。
こういうのってやっぱり巡り合わせだよね。