『仮面ライダーガヴ』第4話「マシュマロおかわり!」

まったくと言っていいほど事前情報を入れずに見始めたけど、見てるだけで「設定」はちゃんと「分かる」し、情報を小出しにしむやみやたらと「謎」を散りばめたりすることなく必要な杭を迷いなくガシガシと打ち込みあっという間にしっかりとした「土台」ができたという感じの作劇はほんとーーーーーに気持ちがいいな!。
ラニュートの存在を知っている者を置くことでここから先さらに深い説明をすることができるわけで、話運びの手堅さに4話にして安心と信頼が出来つつあることが心底ありがたい。

でも気持ちがいいとは言ったものの内容は激列に重い。
「主人公」と「敵ファミリー」の関係性は「予想通り」ではあったけど(この「予想通り」はいい意味でのソレです。ちゃんと理解ができるから予想ができるという意味なんで)、既に命を奪われていることが判明した(まだ「確定」とまでは言い切れないのが仮面ライダーだけど)主人公の母親はキングオージャーのジェラミー両親のように異界人であるストマックきょうだいの父親=ストマックファミリーのボス(だよな?)と出会い愛し合う関係になったというわけではなく、意思に反してグラニュート界に連れていかれボスに囲われ主人公を孕み産み育て、ボスの死後ボスの子供たちによって闇菓子の材料にされ見知らぬグラニュートの腹の中・・・などという激重設定だとは思わなかった。だって「お菓子でポップなライダー」でしたっけ?そんな作品だって聞いてたからさ・・・。

しかも母親が受けたその仕打ちは息子(主人公)の目の前で行われたんだぜ・・・。
ていうか母親がぐる巻きアクスタにされて放りこまれたケースのなかに既に百じゃ利ない数のアクスタがあったってことはストマックファミリーは既に大量の人間を「消してる」ところからこの物語は始まってるってことになるんだよね。
ご丁寧に酸賀に行方不明者について語らせたぐらいだし。

いつまでこのスタイルでいくのかわからないけど(次回絆斗と「仮面ライダー」が交流するようなので 生き倒れる→拾われる は今回までか?)息子を亡くした老夫婦がショウマを「息子の代わり」にし、ショウマにとっても一時的とはいえ「居場所」ができるというwinwinの関係だったものが「幸せ」となるところまではいいんだけどさ、自分と関わったことで「幸せ」になることはイコール自分が生きていたことを知ったストマックファミリーに「狙われる」ことになるから、だったら何も言わずに姿を消して悲しませたほうがまだマシだ(そのほうがスパイスとしての価値が落ちるから襲われる可能性が低くなる)って、話の落としどころとしてあまりにも悲しすぎる。
なにも知らない老夫婦にとっちゃ新たに哀しみを抱えることになったわけだし主人公の底なし孤独っぷりがマジで重いのよ・・・。

そんな主人公が4話にして掲げる戦う理由が「俺は人間を、母さんが生まれ育ったこの世界を守りたいんだ!」って、まだ4話なのにちょっと泣きそうになったんだけど・・・。
このスタートダッシュがどこまで続くか楽しみであり怖くもあり。