『王様戦隊キングオージャー』第3話「我がままを捧ぐ」

てっきり4人の王様それぞれのメイン回が終了し、もろもろの説明がおわったところで満を持してのOPお披露目となると思ってたんで、物語の流れ的には中途半端な3話でOPが流れたことに驚きつつ(まあパイロット版が終わったからだろうことはわかるけど)、子供向け番組として賛否両論ありそうなオサレアニメのごときOP(なんでかハマトラを思い出した)は結構好きかも。

初回から「民を守る」様子はしっかり描かれていたからただの我儘姫様でないことはわかってましたが、ヒメノ様の「我がまま」っぷりが思ってた以上に芯の通ったゴリゴリのそれでカッコイイ!。
自分が治療したのだから脚は治っていると“わかってる”のに父と娘の関係性を察し金銭を渡したその場では何も言わず、敵の攻撃から身体を張って守ったところで「我がままになってもいい」のだと諭し、汚れたドレスで「我がままに我が道を行く」「散ることを知らぬ花、その気高さを知るが良い!」ってこのカッコよすぎる名乗りを決めるって、最初のお当番回だというのになにこの最終クールかと思うほどのオーラ!!。

前々作がわたし史上初の一番好きキャラがヒロインとなったマジーヌで、前作は天才・志田こはくだもんで、今回の設定てんこ盛りのヒロイン二人には正直不安のほうが大きかったわけですが、初のお当番回からこれだけやれるとなると一気に期待に転じたわー!(あ、いきなりでてきたカタツムリガトリングをぶっ放しながらの「オーッホホホホ」には真顔になったけどw)。

しかもさ、この怪人フンコロガシだからヒメノ様にぶっかけられた液体はただの汚水じゃないってことだよね。道がわずかに汚れただけで卒倒するヒメノ様なのに、民を守るためなら糞でドレスが汚れることを厭わず、汚れたドレスを娘が治らなかった補償金?慰謝料?をタカることで生活してきた父親に仕立て直させるって、この流れによって言葉ではなく行動で示し導くのが「ヒメノ・ラン」という女王であるってことがしっかり解るとても良いメイン回であった。

さらにヒメノ様の人となりを描くための“景観の邪魔になるからと民の住居を容赦なく爆破する”というもう一つの枝もあって、実は新しくて快適な住まいを用意してくれてたってことが子供とギラの交流によって視聴者に知らされて、と同時にギラがヒメノのことを認めたことも解るというこの流れも良かった。

そうそう、認めたと言えばギラのスープの飲み方にヒメノ様が感心してたし、レインボージュルリラが明らかに庶民が口にする料理ではないあたり(ていうかコレ・・・もしかして昆虫ゼリーなのでは・・・・・・?)、ギラはやはり王家の血筋なのかな。とすると初回であっさりラクレスが居る玉座まで入り込めたのも、そこまでの動線を「知っていた」からだってことなのかな。
クワガタを動かせた(クワガタに認められた)ことと血筋が関係しているかはまだわからないけど。

ヤンマ総長はルパンみたいにどれだけ足蹴にされても「ヒ~メノちゃぁ~~ん」なのかと思ったのに、ただ単に惚れっぽいというか美人にはとりあえずガッつくタイプなのか。
ヒメノにマジLOVEのほうが面白そうだけど、でもヤンマもヒメノもそれぞれ一国の「王」であるわけで、ンコソパとイシャバーナじゃ明らかに「価値観の相違」があることだしそこは惚れっぽいとするのが正解か。であればそれがリタにも発動するのか楽しみー。

今回もっとも驚いたのはヒメノの執事・セバスチャンがヒメノに仕えて3年目の25歳であることでしたが、それっぽいからと特殊メイクで老けさせ「セバスチャン」と改名させるよりも、セバスチャン繋がりで言うと「あくまで執事ですから」のセバスチャンみたいにド美形を従えてるほうがイイと思うわたしはヒメノ様と美的センスや美に対する価値観が合わないんだろうなw。