『王様戦隊キングオージャー』第5話「冬の王来たる」

あーギラはやはりそのまんま「王家の血を引く者」だったかー。
ギラがゴッドクワガタを動かしキングオージャーにできるのは「血」ではなく(王となるに相応しい)「器」の持ち主であるからってことだといいなと思ってたんだけど、ラクレスには動かせなかったわけだから「血」が全てというわけではないのでしょうがそもそもの話として「血」があっての「器」だってことならばちょっとガッカリです。

とはいえもう明らかになっちゃうのか!と驚きつつ、ギラの「出自」が明かされる流れは実に理論的かつ明快だった。
初回から毎回描かれていたギラと子供との交流と、シュゴッダムの厨房の記録についてリタが調べているという前フリがあって、腕のいい医者=ヒメノに協力してもらった「DNA鑑定結果」という科学的な証拠と共に「レインボージュルリラ」がごく限られた場所でのみ饗応されていたものでることを突き止めギラはシュゴッダムの王子であることを、そして各国で集めた「証言」からギラは侵略などしていないと判断し「無罪」判決を言い渡すこの流れはここまでの4話があってのもので、なるほどOPをカットするだけあるわな!と納得の内容でした。

ていうか何がイイってこの調査はほぼほど王であり裁判長であるリタ自身が行ったところよ。
各国の王に聴取しに行かねばならないと言われ「出張・・・」と絶望してたから少なくともモルフォーニャは同行しただろうけど、当初は「絶対死刑だろ」と思いながらも自分の目と耳で証拠と証言を集め(ラクレスにビンタ食らわせたのはゴッカンを人質にするようなことを言われたから(手のひらに蚊を殺ったらしき跡があったから「蚊がいたもんで」ってのは嘘じゃないんだけど)蚊にかこつけてぶん殴ったってことだと思ってたんで、あのシーンがDNA採取のダブルミーニングだったのには感心したわ)、そしてその結果「無罪」と判断したからには誰がなんと言おうが絶対に覆すことがないと、それは自分で調査を行ったからこそ言えることだろうし、「私が無罪と言ったら無罪だ!」でカリバーを床に三度突き刺すところはとてもいい「王様感」。

てかヒメノの名乗りもカッコよかったけど
『法とは王を穿つ矛 法とは民を守る盾 なればこそゴッカンは不動なり。地が裂け、天が降ろうとも このリタ・カニスカは揺るがない!』
ってリタの名乗りもこれまたかっこよ!!!!!。

てかヤンマ総長とともにキメ台詞言い中のギラを蹴り倒すのがすこぶるリピポイントなんですが、ヒメノとは水と油、犬と猿的な関係なのに対し、リタ様とヤンマ総長は似た者同士的な、そんな関係なのかな?。
わたしがヤンマ総長推しだからかもしれないけど、物語の中心にいるのはギラだけど、関係性としてまんなかに位置するのは(5話まで見たところでは)ヤンマ総長だよな。どう見てもヤンマ総長が一番マトモだし(ギラ以外の王たちが王になった経緯はまだわからないけど、スラム街出身のヤンマ総長が人として最も『マトモ』だとか、この作品も前作に負けず劣らずどうかしてる人間ばかりということかw)。

で、そのどうかしてる人間のなかで断然どうかしてる(というか前作寄り)のがまさかというかやはりというか、今回メインのリタ様でした(笑)。
チンピラに見えて実は・・・なヤンマ総長や、我儘お姫様だけと実は・・・なヒメノに対しリタ様はギャップ持ちだってことは事前情報で目にしてて、「もっふんを溺愛してる」ってのは予想の範囲だけど(いやまあもっふんとお話してるのはアレなんだけどお人形をみほちゃんだと思い込んでた雉野で慣れてるというか、雉野よりははるかにマシだしw)、もっふん大好き―!と女子全開になるんでもなくもっふんかわいいでちゅねー!と赤ちゃん言葉になるんでもなく、明らかに陰キャ気味でボヤきや愚痴を聞いてもらうキャラとか斜め上だし、加えて奇声キャラとか濃すぎでしょww。

で、話は元に戻るけど、ギラがラクレスの弟であることが判明し、ギラはもちろんラクレスも驚いてたのはどういう事情なんだろうな?。過去回想に登場してたからドゥーガだって「ギラ様」のことを知ってるはずだけど。
弟がいたことは覚えてるけど、弟は死んだと聞かされていたのに生きていた=ギラだったってんで驚いたってなセンもあるか?と思ったけど、でも予告はそんな感じじゃなかったよな。
ギラが「王」ならばラクレスは汚い手段で王座を奪った「偽の王」ということになるのだろうと思ってたけどそんな単純な話じゃなさそうでさらに楽しみが増したわー。
かつてはあんなにやさしい兄だったラクレスがなぜこんな感じになっちゃってるのか、そこにどんなドラマが待っているのだろうか。


で、カメジムに知らせた「虫」は誰なんだろうな?。