『スタンドUPスタート』第9.10話

最終回かと思ったらあと1話あるのか。
これ(朝ドラで知名度を上げるであろう)(思ったのと違う方向に上がっちゃったわけだけど・・・)「竜星涼の初主演」のための企画だと9話までは思ってたけど(そのつもりで見てたけど)、むしろ反町隆史の悪役ありきで作られたドラマなのではないか?という気がしてきたんだけど。
だって9話で登場した柳俊太郎演じる八神君に大陽からの「価値」の押し付けによって人生狂わされ潰された恨みをぶつけられ揺らいだものの、最終回もこれまで自分が投資した仲間たちとともに「海兄のスタートアップ」を支えることになりそうで、「大陽の物語」になることはなさそうじゃん?。
一方わたしのなかでは特にチェックする役者ではないので見逃している作品は多々あるだろうけど、ちょっと思い返してみても反町隆史の「悪役」が全くといっていいほど浮かんでこなくて、そんなわたしのような視聴者に対して主に「GTO」と「相棒」で構築された『反町隆史のイメージ』を壊すまではいかずとも悪役も出来まっせ!PRのためだと思えばこれほどまでの豪華キャスティングも納得できるかなーと。

でもその悪役がしょっぱい。
反町隆史の演技がしょっぱいのではなく三星義知という男がしょっぱい。

大友康平演じる大海と大陽の父に頭から液体ぶっかけられてる過去が何度も挿入されていて、そこで「役立たず」呼ばわりされたことが義知の『動機』であることはわかってましたが、取引先を追い詰め自殺に追い込んでしまったことを責められてって、こっちの復讐も自業自得じゃねーか。ちなみにあっちは「罠の戦争」ね。

取引先の人間を自殺させたことを知り弟を責めるのはわかるとしても頭から水を掛ける兄も兄だけど、結果として自殺させてしまったことよりも無能呼ばわりされた兄への憎しみが勝る時点で人としてアカンやろだし、兄への憎しみを息子二人に向けるには液体掛けられながら無能と蔑まれた「この過去」だけでは弱いというか、この過去をそこまで根に持ち裏でコソコソ不正の種を撒き育ててましたとかやり方が陰湿で、「成果を出せ」と八神を追い詰めてるのを見る限りでは性根からして“こういうヤツ”なんだろうし悪役としてとにかくしょっぱい。
反町隆史を悪役とするにはあまりにも三星義知がしょーもない男で(悪役としての)魅力皆無なのだがこれでいいのか研音?。