『100万回言えばよかった』最終話

直木と魚住の「別れ」はよかった。
直木と悠依が二人並んでイチャついてるのを「ずーっと見ていたい」という魚住を「ずーーーーーっと見ていたい」と思うほど、この松山ケンイチは良かった。
どちらかといえば癖強キャラを演じることが多いであろう松ケンだけど、こういう「普通の善人」(いや幽霊が視えて会話してる時点で「普通」じゃないんだけどw)を演るとその巧さが改めて解るよね。

これだけで3か月間付き合った甲斐があったってなもんです。あとはどうでもいいよ。

呼ばれたからといって今日の今日で「直木の付き合っていた相手」の家に夫婦そろってやってきていきなり重めの洋食出されて食べて直木の思い出話する直木の親とかまるで別人だし、そんな心境になってんならいくら疎遠と言えども勤務先は知ってんだから「兄が死んだ」ことを拓海に知らせないのはいくらなんでもおかしいし(この先拓海が「兄ちゃんは死んでる」ことを知る時が来るだろうけど、どんな気持ちになるんだろうねえ・・・)、それを言うならまーさんと涼香が実は繋がってましたは繋がってたことはそれとしてなんで魚住の実家に訪ねてくるんだよってな話だし、この時「直木と過ごせる時間は限られてる」はずの悠依が後日でも構わないだろうに(この日である必要はないだろうに)わざわざ直木と別行動して莉桜と医者に会ってるのも理解できないし、直木の人生とはなんだったのか・・・という遣る瀬無さというか憤りというか、視聴者のなかにあるそういうものを解消するための描写にしてもお粗末すぎだろと言いたいけどどうでもいいのでどうでもいいのだ。あのまま綺麗に消えればいいのにこの期に及んで口笛吹く往生際の悪さも松ケンに免じて許す。