『リバーサルオーケストラ』第6話

「演奏」がなくても充分楽しめたと前回の感想で書きましたが、やっぱりガッツリ「演奏」がある回はテンションあがるわー!!
その理由は明白で、指揮やってる朝陽は文句ナシ!!!!!!!にカッコいいから。
だって見た?玲緒さんの「情熱的な愛」に演奏中だというのに親指立ててグッジョブするわ演奏後もロックオンで笑顔見せるわ、なんなのこの男キイイイイイイイッ!と血圧上がりまくり!
ていうか好き!!!!!!!!!!!!!!!!(ついに言ったw)。

いやさあ、だってさあ、初音と蒼も「いつもだったら何とかしろって言うのに何で?」と不思議がってたけどさあ、「あなたの一番は(色恋ではなく)チェロですよね?自分を偽るのは疲れませんか?」とズバリ指摘できるのは佐々木さんのことをちゃんと『見ている』からで、(カラオケボックスから出てきたところを偶々見かけたからなんだけど)佐々木さんがどこで何をしているかもちゃんと把握していて、佐々木さんのメンタルが揺らいだのがなぜ「今」なのかを理解したうえで、だから天才である初音ではなく「同じ人種」の藤谷さんに佐々木さんを託すとか「わかってる感」がすごいんよ。
ていうかこれまた前回の感想で書いた“玲緒さんの気持ちを変えるのは常葉さんでも初音っちでもなく、藤谷さんだったりしないかな”というわたしの願いを叶えてくれるとか常葉さん好き!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(もはや振り切ったw)。

でも常葉さんより格好よかったのは藤谷さんでした。
エストロに騙され「チャラチャラした女」を押し付けられたものの、即座に玲緒さんの心中を察して「自分の話」をし、そして音楽を続けることは「苦しいけど楽しい、やっかいだ」と言う藤谷さんは、初音という本物の才能が加わったことで思い知らされた「現実」に、「才能の差は残酷だ」と言うしかない玲緒さんに「いや努力する才能はある。世の中続かない奴のほうが多い。続けることができるのは才能だ」と告げ、そして「いいから戻ってこいよ」ってコレ!この「いいから戻ってこいよ」が言い方といい声音といいかんっっっっっっっっっっっっぺきなヤツで、こんなの絶対好きになるヤツ・・・。
かと思えば初音に貰った玉ちゃんのシールをバチを入れたケース(だよな?)のあちこちに置いてみながらどこに貼ろうか考えてるとか可愛すぎるでしょ・・・コーヒーよりもおしるこのほうがいいのはちょっと厭だけど・・・w。

合宿を抜けガラコン不参加を申し出た理由を説明することなく(それを知ってるのは朝陽と藤谷さんだけで)謝罪だけして練習に復帰させておき、ガラコン直前というタイミングで記者会見を開きその中で谷岡初音の名前を出すという彰ちゃんの「嫌がらせ」に動揺してバスから降りられなくなった初音を真っ先に心配して声を掛けたのが玲緒さんで、そこで初音に対する「本音」を言わせるってのはとてもうまい作劇だった。それが玲緒さんが練習に来なかった「理由」であるとは初音には分からないけど、でも玲緒さんの「私達が音楽を楽しめるようになったのは初音っちが来てくれたからだよ。まあぶっちゃけ時々嫉妬もするけどさ、でもやっぱり一緒に演るの、楽しいんだよね」という本音が初音を落ち着かせるという、「凡人と天才」の回としてこのシーンはほんとうに素晴らしかった。

あとやっぱりわたしの平田満の穂刈さんが素敵すぎる。みんなの眼前で谷岡さんを抱きしめた庄司くんが「好きです」と告白するのを優しい笑顔で見守る穂刈さんほんと素敵。

そして今回も俺達の小野田は最高に可愛かった。
本宮の嫌がらせ描写は気分のいいものではないんだけど、玉響が「国立(こくりつ)」と「国立(くにたち)」を間違えて遅刻しますと聞かされた小野田はさぞかし必死で駆けずりまわったんだろうなーと、指で×作ったり両手で「まるー!」ってしたり、挙句シャツの裾がズボンから出ちゃっててほんとにもうっもうもうっ!俺達の小野田は今回も最高オブ最高!!!。


舞台での演奏には間に合わなかったけど朝陽の機転で絶景をバックにカルメン組曲を披露するという展開は、車で15分かかる距離を楽器抱えてダッシュで駆け付けたコンディションで演奏とかさすがにベストは出せんだろうとか、自分で持ち運びできる楽器はいいけどそれこそハープとかセッティングするの無理だろとか、そういうツッコミどころは結構あるんだけどさ、窓の向こうに海が見えるこのロケーションで余計な演出を入れずにガチの演奏をこれだけたっぷり見せてくれちゃうとこまけーことはいいんだよ!って気持ちになっちゃうよね。


でも三島彰一郎が闇すぎる・・・。
気分がいいものではないとは書いたけど、、本宮の嫌がらせは市長との権力争いというしょーもない動機だしやってることも(まだ)コメディの範疇なので(このロケーションで演奏するために「遅刻」する必要があって(加えて評論家の星数を高階フィルを越えられなかったけど実質越えてるとするためってのも)、そのための妨害工作だし)、例えば前クールの主人公たちに対する妨害工作と比べたら全然見ていられる程度のものだけど(三島彰一郎の会見に写り込みバリ笑顔で遠隔煽りキメる本宮にぐぬぬぬとなる市長は笑ったしw)、永山絢斗に対するイメージがそう見せるのか彰ちゃんのシーンだけやけにじっとりして見える・・・。
ていうかこんな性格してる(いやまだ「本当のひととなり」はぜんぜんわからないんだけども)「三島彰一郎」がゲスト扱いとはいえオケのコンマスなんてできるのだろうかと、しかもばりばりコンプレックス抱えてる父親の指揮で・・・と考えると、コンペで失敗するとしたらむしろ彰ちゃんのほうなのではないか?。