『どうする家康』第3回「三河平定戦」

せっかくファンタジー時代劇のつもりで見ればいいんだと理解したってのにさあ、「惨敗」描写で笑わせておきながら女を処刑してヒロインに絶叫させるようなことしないでよ・・・。
いや好みはこっちなのよ?合戦シーンをそれなりに見せてくれて、女子供が無慈悲に犠牲となるところをちゃんと描いてくれたほういいのよ?。
ただそれと今回で言うと大久保忠世のプレゼンシーンがわたしのなかで「ひとつの作品」だと処理できず、1.2話の感じだと大久保プレゼンのほうがこの作品の「メインカラー」だろうと判断したからじゃあそういうつもりで見るわとなったというのに、「落差」が前作以上じゃん。
かと思えば歯抜けのフガフガおじいちゃん前回瀕死の重傷を負ったっぽかったのに今回元気にえびすくい踊ってるとかさあ。
まだ3話目だしこれからなんだとは思うものの、根本的なところで脚本と演出と演者の間でどういう画作りをしていくのかという意味での「世界観」のコンセンサスが取れてるのだろうかと不安になるんだけど。


今川を裏切ると元康が「決める」のはヤクザ叔父貴の紹介で突然現れた母親に恫喝されたのみならず、忠次と数正に泥んこ土下座で「打ち首にしてくれ」とまで言われてしまったら、決めるというより言うこと聞かざるを得ないよな・・・という“元康目線”での説得力はあるものの「いやじゃあああ!」と泣きわめいてるだけで『決める』ところは見せてくれないし、槍でバチボコ無双するのはよかったのに『追い剥ぎに遭いかける忠勝』とかわたしは認めない。大きな戦のたびに「本多忠勝討死」と報告されるも「俺は不死身じゃー!」って生きて戻ってきたから生涯無敗という「ネタ」にするつもりだとしたらわたしはぜったいに認めない。
でも阿部ちゃん信玄はコントだと思ってるんでアリ(笑)。