『どうする家康』第4回「清州でどうする!」

まるで紫禁城な清州城とか(城前の広場もだけどなんなのあの空模様w)、相撲というか総合格闘技だしオクタゴンじゃないですかー(笑)といったリアリティ皆無な演出にも慣れてきたし、お市の初恋の相手が竹千代であり信長はそれを知ってて市と結婚させようとしていた、という創作は元康たちが揉めてるのをちょっと見ただけで“察して”自ら「なかったことにしてくれ」と言う北川景子のカッコよさもあって(市でコレだと濃姫はどんだけおつよい描写になるのかとw)ファンタジー創作としてまあ・・・よくはないけど気にせず進もう・・・ってことでいいんだけど、一方で自分を裏切った男の妻を慰みモノにするだけでなく血文字で「たすけて せな」と書かせて裏切り男に送りつける氏真はゲスすぎて「うわあ・・・」と引いた。

父親の前で敗北を味わわされ憎からず思ってた瀬名を奪われた「仕返し」が「側室になどせず慰みモノにして血文字で助けを求めさせたところで無理やり犯す」というクズ変態っぷりは分かりやすくてアリかナシかと言えば全然アリなんだけど(でもこいつ、このあと信長の前で蹴鞠して徳川の傘下で長生きして楽しく暮らすんだよな・・・)、瀬名周りの描写だけ特に酷い(非道な)気がするんだけど誰かの趣味ですか?。

「家康は義元(今川勢)を誘き寄せるための餌だった」という桶狭間の解釈は『この作品の家康』の人物像として納得できるものなんだけど、それを説明するのがこの時期の藤吉郎ってのはどうなんだろう。それも信長の眼前で。
登場した瞬間からタダ者じゃない感をバリバリ匂わせる秀吉は麒麟の蔵之介秀吉を思い出すけど、今回の秀吉はタダ者じゃないというよりサイコパス味がするような。いずれ賤ケ岳で勝家に何回ケツキック喰らったかぜったい言うだろ(数えてるだろ)この男。

「皆さんもどうぞ蹴ってくだせえ」が愛嬌ではなく卑屈な感じに聞こえて「人たらし」って感じじゃないよな・・・と思ってたら忠勝が早速「蹴りたくなる気持ちがわかる」とか言ってるし、そういう秀吉像を全くそんなイメージがない人が演じるなら新鮮味も出るかもだけどまんまイメージ通りのムロツヨシが演ってもなあ・・・ってのが第一印象。

で、ここまで「どうすりゃいいんじゃー!」と泣きわめくことしかしてこなかったのに、愛する妻を救うためなら「戦う!今川ぶっ潰す!」と即断できる松潤元康カッコいいー!と思うのが正しい見方なんですかね?。
そこいらのチンピラが振り回すナイフならいいけど国宝展でガチの真剣を見た今では「刀を素手で握ったりしたら指落ちますよ?」としか思えませんけど、山田孝之服部半蔵はものすごく楽しみです!(ネタ的な意味でw)。