『100万回言えばよかった』第2話

まず直木は自分が死んでる自覚があるのか、そこを知りたいと初回の感想で書いたんだけど「わからない」ってなんだそれ。

里親のおじさんに頼まれ一時期共に暮らした“尾崎莉桜”を探すためにその友達と会う約束をしてたけどその前に子ども食堂で料理作って気づいたら自分の部屋で目覚めたというのが直木の認識で、目覚めたときには所謂「幽霊」になってたわけだけどそんなつもりは毛頭なくて、その前の記憶もまったくないから「わからない」としか言いようがないってのはまあ理解できるけど、わからないからどうしようもないのだとしても自分のことよりも悠依のことばかりの直木はちょっと気味が悪いな。

魚住が参加してる捜査会議で「自分」が話題に上がっても、遺体が発見されて悠依が確認に向かったと聞かされてもそれが「自分」かもしれないのに取り乱さないとかさあ。
自分がなにに巻き込まれて「幽霊」になってしまったのか、それを知るのはきっと怖いと思うんだけどそういう感じでもないし、これほどの「わからない」に直面してもカッコつけてるとか直木の肝の座り方がわたしには結構な違和感なんだけど。

違和感といえば直木と悠依の共通の知り合いである“りおちゃん”が「前科持ち」だの「素性が知れない500万」だのとやけに生臭い要素持ちであることも。

その生臭要素含め『直木になにが起きたのか』に興味はあるし、幽霊が視えちゃう刑事と事件関係者だけど記憶がない幽霊がヤイヤイ言い合いつつそれを調べるってのもいいと思うんだけど、直木と悠依の「触りたいし触ってほしい」とはあまりにも空気感が違いすぎてどちらに主軸を置いてみればいいのか気持ち的に定まらない。