宮部 みゆき『子宝船 きたきた捕物帖(二)』

江戸深川を舞台に、北一と喜多次という二人の「きたさん」が事件を解決すべく表と裏で走り回るシリーズ第2弾です。

おもしろかったー!。
構成としては「子宝船」「おでこの中身」「人魚の毒」と題名がついている3話からなる連作なんですが、1冊通しての流れが素晴らしい。
ベースとしては人情話でも時代が時代なんで描かれる事件は凄惨だってのは他の作品でも同様ですが、そこにガチモンの「悪女」をぶち込むあたりは実に宮部みゆき

そしてそのなかでサラッと描かれる喜多次の背景。これがもう実写化したら絶対に早乙女太一!!!のやつだもんで私大歓喜
これ確実にいずれ描かれるであろう喜多次のメイン話は、過去回想、もしくは過去を描くなかで少年喜多次と喜多次に“技術”をおしえるオッサンの話になるでしょ。はー楽しみ!。


ところで北一ってハ〇設定でしたっけ?。蓬髪で薄汚れてるけど実は美形という喜多次の設定しか覚えてなかった・・・。