『初恋の悪魔』第7話

前回の感想のなかでわたしは「マーヤのヴェールを剥ぎ取れ!」を強く欲しているのだと訴えたんですが、この流れで1週お休みというお預けを喰らったところで「マーヤのヴェールを剥ぎ取れ」が復活するとかまんまと手のひらで踊らされてる感がパない。
でもこの状況下で、この事件で、ここでマーヤのヴェールを剥ぎ取るのはなんか違うだろうがーーーーーー!!
とか思ってたら伝家の宝刀「手紙」がここで出てきて、やっぱり出るよね手紙がね(笑)と笑いながら突っ込んだのも束の間、本編終了時にはどんより気分になってました・・・。

今鹿浜さんと一緒にいる摘木さんが「A」で、悠日とつきあっている摘木さんが「B」だとして、リサと交流をもっていたのが「A」で、「A」がリサを殺そうとした馬淵朝陽の流れ弾によって?撃たれて長年意識下にいた間に表に出ていたのが「B」だということならば、今のところは「B」が後発人格ということになるわけで(それについては後述します)、であれば「B」はもう表に出てくることはないかもしれないわけで、でもそれじゃあ悠日の気持ちの持っていき場がないし、だから「A」摘木さんを追い詰めるようなことを言ってしまったわけで、なにより「B」摘木さんの『感情』はどうなるの?ってことになるわけで、そこを「こんなことする柄じゃないんだけどね」と小洗先生に言わせるという“言い訳”をしつつ、坂元作品だと思えば定番であり作劇としては安易と言わざるを得ない手紙という手段についてはそれとして、仲野太賀と田中裕子の演技力に圧力負けした感じです。こんな姿見せられちゃったらなにも言えんわ。

で、人格問題なんだけど、わたしがここで「A」「B」という表現を使ったのは、「A」が「B」星砂が言う『ヘビ女』だとは思えないからなんだよね。ここまで描かれた「A」の人格的にブランド物やハイヒールといった消費をするとは思えない。
で、悠日が現在「A」人格だと思われている摘木さんの仕草を見て「B」人格なのではないか?と疑ったのは正解で、「B」が「A」のフリをしてるってことなんじゃないかな。
星砂のなかに『ヘビ女』の人格はいるんだと思うのよ。そこは嘘じゃないと思う。だから「A」人格はそれを利用して「B」星砂が演じてる人格なのではないか?と考えるけど、なんでそんなことしてるのかはわからん。「A」人格が「B」人格、つまりドラマを通して悠日たちとともに視聴者が見てきた虎スカジャンの摘木さんの演技だとするならば、鹿浜さんに語って聞かせた話も(作り話でないならば)虎スカジャン摘木さんの過去ということになるわけで、となれば目的はやはりリサの容疑を晴らすことにあるのでしょうが、そこで「A」人格を演じる理由がわからんのよね。
演じる対象が「対悠日」であり「対鹿浜」であることも。
悠日は『馬淵朝陽の弟』だからどっぷり関係者だとして、鹿浜さんは『捜査能力』を見込まれただけとしか思えないんだけど、星砂がなにを考えてそんなことをしているのかは分からずとも鹿浜さんはそれを解ってる気がするんだよな。解ったうえで「A」人格を装ってる摘木さんに付き合ってるのではないかと。

そしてずーーーーっと怪しかった署長の口からでた「キョウコ」という名前。署長の様子から一連の事件に署長が関係してることは間違いないとして、実行犯なのか自らの立場を利用して別の犯人を仕立てることで実行犯を庇って(匿って)るかどっちかってところか。
ていうかヤスケンは無事よね!?「全部片付いた」のなかにヤスケンは含まれてないわよね!??。


それはさておき、表に見せてる顔と裏の顔は違う、内心は悲しんでいるのかもしれないと鹿浜さんは心を寄せてたけど、あのカラオケ動画に「昨日彼氏が殺されました」などとコメント付けて公開する女はあたまおかしいとわたしは思うよ?。