ライカさんのヒロインオーラといったら!!
今回はもう感想これだけで充分だろう。この作品のヒロインはやはりライカさんですわ。
原作の時系列を変えて整くんとライカさんの「残り時間」を大胆にカットし一気に「別れ」までもっていったことで、整くんのなかでライカさんは「一生忘れられない特別なひと」になるのだろうなと、そういう余韻が素晴らしかった。
退院する「ちやこさん」をただただ見ていることしかできない整くんが、未練たらしくいつまでもその後ろ姿を見ている整くんが、ライカさんとの「思い出」の回想シーンが決して多くはないこともあわせてとてもとても切なかった。担当医にライカさんが語った「本音」を思うとなおさらに。
菅田将暉と門脇麦の見事な演技のおかげでドラマ版整くんとライカさんの物語として、このオリジナル展開をわたしは受け入れられる。
で、その切なさを「さみしくないですか?」でぶっ壊す風呂光さんな・・・。
ライカさんを失った整くんにとって風呂光さんの「友達になってあげます」が慰めとか救いになると思ってるのでしょうが(その時点で整くんのことを「解ってない」のだろう。整くんの過去を知り「整くんの痛みも代わってやれればよかった」と言ったライカに対し「友達になってあげます」と言う風呂光を対比させる意図があるように思うけど、そこからして解ってない)、そこそこ事情知ってるくせにこのタイミングで入ってくんじゃねーよ感が凄まじい。さみしさに付け込む気マンマンかよとしかわたしには思えねえ。
なんでここで桜を見ながら「綺麗ですね」「そうですね」で終わらせられないのかと。
それを認めるか認めないかは別問題として、初めて「誰かと一緒に桜を見たい」と思った整くんが桜を見ながら言葉を交わした相手は風呂光さんでしたってだけで充分なのに(でも天達先生に「人に会い、人を知りなさい」と言われたうえでこの社交辞令にしか聞こえない「ありがとうございます」を言わせるってことは、風呂光さんは整くんにとっての「誰か」にはなり得ないことは明白だよね)、どこまでもわたしの好みと合わねえな。