『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』最終話

名前こそ呼ばれたものの緋山の存在がなくなったらあっちもこっちも前向き全開!でいい感じに終わったよね。
ユキコと黒川以外は緋山の影響を直接受けているわけではないけれど、でもまあそういうことかと。

なので(それを演じるのが小関くんだと思うと心苦しいけど)緋山を出したことは失策だったと言っていいと思うのだけど、それでも最後はキッチリこのドラマらしいキラキラとした終わり方で良かったよ。

・・・まあレンタル業界の闇はチラ見えしたけどな。東京の店でバイトとして働いてた人間を社員にして鹿児島に送り、1年後に九州から撤退するってんでお払い箱にするとかブラックすぎて一瞬真顔になったけどな。

あとこれは結果オーライの範疇だとは思うんだけど、花男とハチ子の結婚パーティと出退勤を見守るにあたりユキコの目が見えないことを利用する森生ってのと、獅子王に対するイズミの「好き」が恋愛感情のままでいいのか?については引っかかりを覚えなくはないんだけど、繰り返すけどこのドラマらしさが戻ってきたし、最高とまではいかないけどまずまずのまとめ方で、おわりよければすべてよし!。鬼ジャンもあたったしな!(こんなのまで似合ってしまう杉野くんのルックスの良さたるや・・・!)。

ていうかたとえ不満があったとしても、それがどれだけあったとしても、全部をチャラにする獅子王の告白に対する森生の答えよ!!。
「好きだった」という獅子王に森生がまず言ったのが「照れるな~」ってコレ!!!。
森生のピュアさにはときに胸を熱くさせられときに胸をポカポカさせられ続けてきたけれど、いやお前性別問わず心の準備ゼロの状態で思いもよらない相手から突然「好きだ」と言われたら驚くだろう普通!とツッコミつつもこれ聞いた瞬間ぶわっと涙がこみあげた。

こんなに素敵な反応ってある?ありえる???。
獅子王の「想い人」が森生だと気づいた瞬間からわたしにとってこのドラマは「獅子王の物語」だったので、「獅子王に頼れる人がいてよかった」と言ってくれた森生に「好きだった」と言えた時点でもう感無量だったのに、獅子王の「好き」を「照れるな」って素直に受け取ってくれるだなんて、今思い出しても泣けてくるんだけど。

俺にはユキコさんがいるからなんて言えば正解なんだ?と前置きしつつ「ごめん?いやありがとうだな」と、それこそ「普通」の言葉・反応で答えてくれた森生に「こちらこそありがとう」と言えた獅子王の笑顔でわたし的には『完』だったんで、あとはもういいの。
獅子王の「大事にしたい」は家族愛のようなもので、それでもいいと言ってくれるなら一緒にいたいという獅子王に対しイズミの浮かれっぷりはやっぱり「解ってない」のではないかと思ってしまうけど、先のことはわかんないし、イズミが今を幸せだと思えるならそれでいいし、獅子王に甘えて頼れる存在ができたことを喜べばいいのだ。よかったな、獅子王!。

それから青野の想いも空ちゃんに届きそうでよかったなー!と思ったのに「召し上がれ」って青野おまえというやつはほんとにwww。
ってこの「召し上がれ」細田くんのアドリブってマジかー。
他ドラマでも若い男性が「召し上がれ」って言ってて違和感バリバリなんだけど、青野が言うととんでもなくキモしっくりくるわ・・・w。


開始前は題材・設定にもキャストにも惹かれるものはないし、なによりラブコメが苦手なので早々にリタイアすることになるだろうと思っていたわけですが、最後まで楽しく見させてもらいました。登場人物みんな好きになったもん。役者的にマジ苦手なユキコ父ですら愛おしいと思えるほど。

そんななかでもいちばんは言わずもがな獅子王でした。もはやわたしの今年下半期は鈴木伸之一色であったと言っても過言ではない気がしますが、たぶん気のせい(だと思いたい)。