『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』第5話

切ない。好きなひとと思いが通じ合うことを「奇跡」だという獅子王が切ない。

でも財布に写真を入れるなよ獅子王!財布落として誰かに(特に森生に)拾われたらどうすんだ獅子王!その写真をスマホのカメラで撮り直して持ち歩けばいいだろうが獅子王
百歩譲って財布に入れるのはいいとしてもそんなところで写真を見るなよ獅子王!!
イズミに森生とユキコさんが正式にお付き合いを始めたと聞かされた直後に見てしまったということならば「思い余って」ってことで気持ちわかるぜ獅子王・・・となるけども、ユキコさんのお姉さんのイズミさんと一緒にトレーニングした流れで森生の写真を見ちゃうとなるとこれはもうしょっちゅう見ている、日常茶飯事的に隙あらば見ているに違いない
ていうか獅子王がコソ見してる森生の写真があきらかに“はいチーズ”で撮ったものではなかったけど写真の入手経路がとても気になります!そこ明確にして!


とツッコミつつも、どうにもならないとわかっていながら森生の写真を持ち歩いてしまう、持ち歩かずにはいられない獅子生の気持ちを想像すると切なくて無理・・・。


でもね、今回森生の「抱えているもの」について描かれましたが、あの様子だと森生は「母親のこと」をそんなに多くは語ってきてはいないと思うの。
花男と草介、ハチ子と茜さんあたりは知ってそうだけど、東の黒豹西の金獅子と言われる関係だった獅子王もそれを知ってる、聞かされていたことは、嬉しいな。
どういう経緯で獅子王の知るところになったのかはわからないけど、どうかどうか森生からであってほしい。森生にとって獅子王は「そういう存在」であってほしい。


獅子王のことだけでわたしのキャパはいっぱいいっぱいなのですが、今回もとてもよかった。
従業員を「ひとりも取りこぼさない店にしたい」という店長は立派だし(チャオ店長がなぜ“こういう考え方”の人間なのか、その理由や背景が知りたい)、前回に引き続き紺野さんとの「和解」の仕方も見事でした。
和解といえばハチ子もそう。森生と話して「妹かぁー」と笑った時点で恋心的にはあきらめというか、区切りをつけたように見えたハチ子なのに、予告でユキコの白杖を奪おうとしてる?のはどういうことになるのだろうかと思っていたわけですが、うまく生きられない自分に対し弱視という“ハンデ”があるからって助けられたり優しくされたりするのは「ズルい」と責めるのはそうきたかーと。
これハチ子と紺野さんをセットでユキコにぶつけるのが巧いわ。どちらかひとつだったら「個人の感情」としてとらえられてしまうところをハチ子の「ズルい」と紺野さんの「やってられない」という種類の違う悪感情をぶつけることによって、視点が切り替わったもんね。

それから、学校から1時間かけて黒豹を訪ねてきた空ちゃんと青野くんもかわいかった。
道中どんだけギャーギャー言いながら店にたどり着いたんだよと微笑ましく思う一方で、森生が恋する相手は「こんなにもいい友達がいるユキコさん」なんだよね・・・と切なさがダメ押しされるという・・・。


はーっ、この調子だとわたし最終回を待たずに切な死するとおもう。森生がキラキラのクリスマスイルミネーションをユキコさんと一緒に見てるそのときにひとり仕事をしてる(森生に休みをあげた)獅子王を想像しただけで泣けてくるもの。