『恋する母たち』最終話

まさかの大団円(笑)。
不倫がバレたら人生終了という風潮のなか、三人とも「結婚」という制度に対して自分なりの答えを出しつつ幸せ掴んで人生のレベル1段も2段も上げるENDとか最後まで攻めたなあ。

杏のところは「めんどうくさい」「うっとおしい」が結婚という形でパートナーで居続けることは難しいけど仕事のパートナーという形でならばお互いの人生にずっと関わっていくことができるという落としどころはちょっと感心したし(でもちょっと待って?サルトルの存在が途中からなくなったけどサルトルはどちらが引き取ったんですか??サルトルは今現在行きたくないのに無理やり散歩に連れていかれることなどなく幸せに暮らしているんですか!??幸せじゃなかったらお前らのこと呪うからな!!)、まりのところはあまりにも男前すぎる丸太郎さんの器に完敗って感じだし、取締役の座と若い雄という欲しい物を両方ゲットした優子はムカつくけどでもそれでこそ優子(雌)だし、杏の元旦那はちゃっかり新しい女と結婚するわ、まりのクソ旦那は弁護士資格と公認会計士のW資格所持でバリバリらしいし(息子に言われて離婚を承諾する形になってたけど、この男もう新しい「妻」候補いるんじゃないかと思うわ。ていうかそうであってほしいw)、優子の元旦那はベストセラー作家になりつつあるみたいだし、なにより三人の息子が笑い合って終わったのでそれでヨシです。

結婚&自分の事務所を持つという完全勝利の山下のり子に対し優子にマウント取ってた赤坂の結婚相手が“結婚式当日新郎に逃げられる”という仕打ちを受けて終わったところが「不倫」と「二股」の結果としてそれでいいのか?というか、優子と赤坂のために最後の最後で結婚相手が“悪い女だった”とするのは上手いやり方とは言えないと思うし、まりの娘たち、長女は母親に対し良くはない感情を持ったまま成長するのではないかと思うし(それで大好きなパパが新しいママとの間に子供を作ったりしたらメンタルどうなってしまうだろうかと)、次女はまだ自分で両親のどちらと暮らすか判断ができない状態で母親に連れられ“新しい父親”と暮らすことになったけど、いずれ生殖の知識を得た時に結局「どちらの子」だか明かされなかった4人目の子供が「できた」時期を考えることがあったらやっぱり母親に対し良くはない感情を持つのではないか?と思うわけで、娘二人のフォローがなかったことが気にはなったけど、もう一度書くけど親は親として息子たちが仲良しで終わったのでわたしは満足です。