『35歳の少女』第5話

再婚相手の連れ子が暴力振るう系の引きこもりで、血のつながった娘は35歳だけど精神年齢中学生ぐらいで、早期リストラを持ち掛けられるも断ったら青森に飛ばされそうだってんでちょっと飲んで帰ったら再婚相手が鬼ギレして、“商品”である注文住宅で酔って寝てるところを会社の社員と顧客に見つかるって、哲司が完全に人生詰んでるんだけど、冨田靖子の鬼ギレに対しうるせえぞ!って怒鳴るつもりで部屋から出てきた竜星くんが巻き添え食らってアワアワしてたし、そのアワアワっぷりがコメティだったし(竜星くんならばシリアスでも余裕で演じられるからあえてのコメディ演技かと)、冨田靖子の爆発をキッカケに青森に行くか仕事を辞めるかという哲司の状況と併せてこっちの家族はここから上向きになるのかな。少なくともこれ以上酷いことにはならないだろう。

一方、妹は元カレがド糞野郎であるとようやっと受け入れたようで書類をバサアッとぶん投げて(これ一回やってみたいよなw)仕事を辞めると決めたようですが、妹の性格からして代行業を辞めたからってなんだかんだ言いくるめて結人を呼び出して管まいたりベタベタ甘えたりするのをやめないと思うんだけど、望美と愛美と結人のいびつな三角関係になるんだとしたら無職三人の三角関係ってことになるよね?。なんかすげーなw。

それにしても結人はもっとちゃんと現実を見ていて、見えていて、どんな理由であれこれだけ教師の職から離れてしまったらもはや戻ることは不可能に近いだろうという自覚があるから夢を自ら手放してしまったことによる自暴自棄的な感じで代行業などというその日暮らしの仕事をしているのだと思ってたんだけど、ほんとに教師に復職できる(する)つもりなのだろうか。

成長しているとはいえ25年間寝てた女を抱えて再就職活動をすることが経済的そして精神的にどれほど厳しいものになるか、これまでの結人であればそれを冷静に見極め「無理」だと判断しそうなものなのに、復職を目指すのは望美の影響を受けてってことで納得というか、チャレンジするのはいいんじゃない?ってなもんだけど望美と同棲するつもり?なのはああコイツも愚かな男なのか・・・となるなぁ。

ていうか結人は今現在望美に対してどういう感情を抱いてるんだろう。肉体的には35歳同士だし同棲でも結婚でもすればいいとしても精神年齢的には中学~高校生であるわけで、それこそ望美に釣られて自分も男子中高校生の気分になっちゃってるのだとしても、大人の男として今の望美を「そのつもり」で見ているのだとしても、なんかちょっと気持ちが悪いというか、望美が“そういうこと”に興味が出てきてることもあるし生々しい話になってきたなーと。『成長』を描くうえでは避けて通れない話なのかもしれないけれど。