『35歳の少女』第9話

あれだけ独りで生きていくと家族もなにもかもをも拒絶してた望美はテープを聞いて「元の望美」に戻り、あれほどどう接すればいいかわからなかった達也は「生きててくれるだけでいい」の一言でニート終了と、ドラマなんてそんなもんだとは思いながらもお前らチョロいなと突っ込まずにはいられません。

こんなことなら今村家は冨田靖子竜星涼という曲者役者を配役する必要などなかっただろうと言いたいけど、わたしがここまで見続けたのは冨田靖子(の妻)がどうするか、竜星涼(の義理の息子)がどうなるか、を見たかったからなので、キャスティングとはつまりそういうものなのだろう。

こうなってみるとママはもっと早く望美と愛美に思いを伝えればよかったし愛美はもっと素直にママと話をしていればよかったし進次も達也にぶつかっていけばよかったのにねとなるけど、でも10歳として目覚め、急成長をする過程で周囲の人間に本音をぶつけまくった望美が果たして誰よりも幸せだったか?と言えばそうでもなかったし一時的にとはいえ「独り」になることを望んだわけで、伝えても伝えなくても苦しい・・・という物語がどういう結末を迎えるのか、ママがいなくなった世界で望美と愛美がどう生きていこうとするのかを最後まで見守りたい。