『仮面ライダーセイバー』第1章「はじめに、炎の剣士あり。」

1話であることを差し引いても、ずいぶんと台詞で説明してくれちゃってるように感じたけど、情報量が多すぎというか画面がごちゃつきすぎというか、その説明が耳から頭まで届かない、という感じの初回でした。
そしてその「っぽさ」については明文化することができないのだけど、それでもきっと方々で言われてると思うんだけどなんか戦隊(の世界観)っぽいなーという第一印象です。

あらゆることが記された云わば“創成の本”があって、その本は聖剣に選ばれた剣士たちにより守られていたが、ある時その本を奪おうとする者が現れ、本を巡り争いが勃発し、本はばらばらになり、その争いは今も続いている

何を巡り(何のために)誰と誰が争っているのかがこのうえなく明確で、なんなら“敵”がやろうとしていることも大体わかる(どんな世界を造ろうとしているのかはまだわからないけど)うえで、この世界観自体は魅力的だとは思うのだけど、戦隊なら素直にワクワクできそうだけどライダーだと思うと「ちょっとファンタジー過ぎない?」という気がしちゃうかなーと。

初回を見た限りでは、敵は本の力を使って創成・創生の本によって作られた世界(主人公が生きている世界)の一部(面積的には2キロ四方ぐらいに見えた。狭っw)をワンダーワールド?に転送?し、転送した世界の一部を敵が欲する世界に書き換えようとしている、ってなことだと思えるんだけど、書き換えようとするだけならわかるけどあの巨大掃除機みたいなのはなんなん?ってことも含めて戦隊ならこの設定を(ツッコミはすれども)受け入れられても、敵を倒すために今いる世界(地球)をもう一つの世界(地球)と融合させることによって新しい世界(地球)を生み出すことを主人公が選んだ仮面ライダービルドという作品を経た今、世界を書き換えるのは許さないと言われてもなんかちょっと微妙な気持ちになるよね・・・的な感じ?。
その一方で主人公が守ろうとしてるのが「人」であり「人との約束」であるってだけで安心してしまうわたしがいるわけですが・・・・・・。

主人公とヒロインはこの時点での演技力としてはそこそこに思えたけど、ヒロインのキャラがちょっとうるさい。ただ守られてる系のヒロインではなくアクティブ系のヒロインみたいなのはいいとしても、編集者というからには社会人だろうに目の前にいた両親が突然いなくなって異世界が現れ不安がってる子供そっちのけでスマホで写真撮りまくってるから印象悪いし。ここからヒロインも成長していくのだとしてもこういうときに生来の人間性って出るものだからさ、いくら全く知らない子供であっても子供の安全よりも自分の好奇心を優先する人間なんだってことはずっとついて回るよ?。

主人公も子供の頃にああいう経験をしていて(本人的には夢だと思ってるみたいだけど)、先代炎の剣士・平山浩行!!から貰った本のような物体を実際に手にしているぐらいだから「選ばれし者」だってなことなんだろうし、主人公が書いている小説もまさにファンタジー世界で剣士が戦うような作風なのかもしれないから普段からイメトレしてましたってことなのかもしれないけど、「世界は俺が守る!」ってなるのがあまりにも早すぎて心情的についていけない感はあります。
「これが俺の剣」と言った次の瞬間その「剣」を腰に当てたのにはびっくりしたよね。お前それを見てベルトだと思えるんだ?って。剣を腹にそって横にあてたけど普通それ縦にして腰にあてるよね?(鞘に剣が刺さってると思うよね?)って。その場を目撃した2号ライダーが変身の仕方を咄嗟に指示してくれるんだと思ったらあたりまえにワンダーブックをセットして初変身キメてるし、運命という意味で「そういう人」なんだと理解はしたけど。
でもあの人の良さそうなクレープ屋台を営む両親の息子の誕生日プレゼントに「家なき子」を選んだ理由は問いたい。理由によっちゃ結構闇抱えてる系かもしれん。

青の2号ライダーはどこから現れた!?(どうやって店に入ってきた!?)ということよりもライオンに乗ってることのほうに驚いたってか、ぱっと見上半身が人間で腰から下がライオンなのかと思ってビビりましたが、このライオンに乗る姿からしてクソ真面目かつ天然オーラがびんびん出すぎててなんかもうこの子ぜったいいい子感がすごいw。