『俺の話は長い』最終話 其の十九「すき焼きと引っ越し」其の二十「コーヒーとマラソン」

まさかこのドラマの最終回で自分がマジ泣きすることになるとは思ってもみなかった。「やれ」から満の心境が変わりつつあることは見て取れたので、ニート脱出(か!?)という最終回になるであろうことは想像できたけど、まさかロッキーのテーマ(を演奏する町内会バンド)がこんな形で最終回を彩ることになるだなんて予想できなかったもんでダダ泣きですよもう!。
明日香のことがあるからマラソン大会を絡めることもわかってたのに、まさかまさかマラソン大会の応援と満へのエールを繋げるだなんて、まったくもって予想できなかったっての!。
ニートのユニフォームであるグレーのスウェット上下までもがロッキーの伏線だっただなんてずるいぞチクショー!。

これまでの満だったら橋の下にみんなが居て、頑張れとか言われた時点で踵を返してニートへ逆戻りしそうなもんだけど、たどたどしいロッキーのテーマと応援の声を聞いて、不安げな面持ちながらもまっすぐ前を見て、涙を浮かべながら社会復帰への橋を歩き進む満は今年の連続ドラマ屈指の名シーンでしょう!。
(初回では自分の自転車に光司が乗るのをマジで嫌がってた春海が二人で車に乗るどころか「お父さん」と呼んであげて、「4年に一回は呼んでやる」と言われて「充分です」と言いながら目じりの涙をぬぐう光司もよかったわー。時間に融通が利くという理由はなるほどとは思うもののタクシー運転手なんて唐突だな?となったけど、ほんとうの理由は「仕事中に春海のラジオを聴けるから」だなんて、そら春海もデレるってなもんよな!)

自転車を並んで漕いでの姉の試合で野次る父と弟の思い出話があって、母と息子二人だけの静かな食卓があって、そんでもってのコレだもんなー。

でも最後はアレ(笑)。さっきまで泣いてたくせにコレ(笑)。中身全く変わってねえし変わる気ねーの(笑)。面接を受けるにあたり19800円の吊るしの安物ではなくそれなりのスーツを仕立てたのは妥協と譲れない拘りのギリギリの凌ぎ合いの末の判断ではあるだろうけどなによりも「議員秘書としての仕事着」ならばと考えてのことだと思ったのに、やっぱり満は満であった(笑)。

ってところまで、ほんっとーーーーーーに面白かった。最高の最終回だったんでここで綺麗に終わってくれてぜんぜん構わないけど、でもいくらでも続編(でもSPでも)作る余地はあるとも思うんで、また満の屁理屈が聞ける機会があるなら嬉しいです。