『凪のお暇』最終話

登場直後こそ「この人ヤバ・・・」と思わされたけど、そう思ったこともあってか登場人物のなかで心配とか同情とか、共感はできないけどそういうのふくめて一番注目してたのが坂本さんだったので、まさかまさかのこの『オチ』にはわりと本気で白目りました。前回の感想で“慎一は慎二のために「ぶっ壊してやった」ってセンはないかなぁ。こうでもしなきゃお前は自由になろうとしないだろ?という兄貴なりの愛情からの行動だったのだと。”って書いたけど、こういうことになるならさあ、慎一の好感度をもうちょいハッキリと上げておいてくれてもよかったんじゃないかと思うんですけども!じゃなきゃお守りブレスレットが役目を終えた坂本さんがほんとうに幸せを掴んだのかどうかわからないじゃないですか。凪も「そっちは闇です」っつってたし。
コインラインドリーの息子さんから仕事を紹介してもらったってところは売買契約を凪にドタキャンされた坂本さんだけど「縁」があってよかったなと思ったし、凪もだけど坂本さんもぜんぜん夢を諦めてませんよ?ってところはほんとうにいい出会いができてよかったなーと思ったのに、まさかすぎてマジ白目。

まあ慎二もゴンさんも選ばなかった凪に対し(凪の懐事情をどこまで知ってるのかはわからないけど)友情よりも男を取る坂本さんはまじリアルですが。坂本さんと慎一の関係がこの先どうなるにせよ(凪と慎二が空気読み過ぎる同士だったのに対し坂本さんと慎一は空気読めない&読まないという微妙な違いがあるわけで、これがどっちに転ぶかだけどわたしは上手くいくんじゃないかという気がしている)、坂本さんのなかで凪とコインラインドリーやる気はなくなると思うわ。なにごとも大事なのはタイミングですから。

そしてリアルとは対極というか、いかにもドラマ的展開だけどしたことの報いというかしっぺ返しというか、低レベルだけどそういうものを受けた足立さんに対し円がバブルを紹介したのはよかった。円は女友達いないだろうし、足立さんも本当の意味での友達はいないのではないかと思うわけで、ここからお互いにとって友達と呼べる関係になれるとしたら素敵だし、うらやましいなと思う。ていうか森蔵ママと足立さんって人間としての相性よさそうw。ってママそんな可愛いわんこがいるならもっと早く紹介しなさいよー!!。


原作はまだ続いてるそうなのでそれとの兼ね合いなのか凪母や慎二家族の「その後」が会話レベルでも一切描かれなかったのはドラマとしてどうなのかな?ってところはありますが、高橋一生中村倫也の役者としての「腕」を堪能することができた3か月間でした。特に一生くんはブレイクという名の消耗品で終わらない底力をこの作品で示すことができたとわたしは思う。

凪でなくとも登場人物の誰の話であっても「続き」はできそうだし、見たいし!なので年末年始あたりにSPドラマやってくれたら嬉しいな。