『ボイス 110緊急指令室』第8話

血の付いた鈍器のショーケースに鍵かけてないのかよ!と思ったけど、そもそもあんなふうに堂々と飾ってある時点で鍵の有無とか無意味であった。

ていうか伊武雅刀は息子の性癖、やってることを「すべてわかってる」上で施設で拾ってきた手塚とおるを「与えた」のだと思ってたんだけど、鈍器に血がついてるのを目視して尻もちついてたってことは、息子が人を殺していることは察してるけどまさか狂気の鈍器をそのまんま記念のネームプレートを添えてコレクションしてるとまでは思ってなかったもんだからびっくり仰天しちゃったってことなのかな。伊勢谷友介サイコパス殺人鬼だけど父親はその上を行くド外道だと思ってたんで(伊勢谷が顎カチカチしてるから手塚とおるも「お揃いにしてやんぜ」って顎砕かれたってな話だから、てっきり伊勢谷が手塚とおるにしたのと同じことを伊武雅刀が伊勢谷にしたんだと思ってたし)、明らかに息子に怯えててちょっとガッカリ。それで小市慢太郎に八つ当たりしてるのはフフッってなるけどw。

で、ついに「真犯人」が伊勢谷友介演じる本郷雫だと判明したところで(ドアスコープ越しに目が合うのやめてよーこわいよー!)いよいよ対決となるのかと思いきや、その本郷雫が経営する会社が行ってる工事でトンネル崩落ってなんだその斜め上の展開。ていうかこの「ECUユニット」とやらは“工事現場でもめ事”なんて通報にも対応するんですか?。
公式で確認したら「電話による通報から3分で現場に到着し、5分で現場確認し、10分で検挙」という被害者の生死をわける「クライシスタイム」とやらがあって、そのクライシスタイム内に被害者を救うことを目的として110番通報を受ける緊急指令室のなかにそれ専門の特殊ユニット「ECU」が作られてたってなことらしく、さすがに「工事現場の反対デモで揉めてます」という通報にECUが出動するってな展開は「ねーよ」と言わざるを得ないんだけど、ここからトンネル崩落現場で救命だか捜査だかするんでしょ?。どう考えても「5分で現場確認」とか無理だろよw。

あとなんだ、内通者はまっすーでした!ってことも判明したけど、はずみで人を殺してしまったことを揉み消してもらった過去があって、それを理由に脅されて内部情報を流してるけどほんとうは兄貴を裏切りたくなんてないんですってなところでしょうが、はずみ殺人と唐沢を兄貴と呼んで慕うようになったこと、この順番が問題かなー。揉み消してもらった時点でアウトではあるものの、兄貴との関係が先ではずみ殺人したのをこれ幸いと情報源にされたと、なんならそのはずみ殺人すら伊勢谷の仕込みであったとかなら同情の余地があるけど、はずみ殺人→唐沢と仲良くなれってな流れだったら完全にアウト。