『監察医 朝顔』第2話

それをするのはそれこそ監察医の仕事ではないし、自殺であることが判明すれば警察の仕事ですらないってことはわかってるんだけど、なぜホームレスがサラリーマン時代に一度食べた思い出の味であるフグを釣って(川でフグって釣れるもんなの?)食べて自殺したのかってことは誰も考えないのか。フグの種類を含め死因がはっきりしたあとで時任三郎が「生きたくても生きられない人もいるのに(なぜ自ら命を絶つようなことをするのか)」と憤りを見せてはいたけど、それを言わせるのならばホームレス生活を送っていた男が死を願った理由についてもうちょいなにかあってもいいのになーとは思うかな。
明らかに職務を超えて被害者や関係者の事情に首を突っ込みまくるタイプの主人公にはイラっとする(ことが多い)けど、ここまで淡泊なのも物足りないというか。

本筋は主人公と父親、恋人、祖父、そして母親という「家族の話」のようなので、死因解明は前半8割で残り2割は主人公話という構成については「そういうもの」として受け入れるとしても、両者の間の繋がりが薄いんで話の密度のバランスがうまくないと思うんだよな。不可解な遺体状況の「謎」を解明するなかで主人公の過去が明らかになり現在の話が進むのではなく最後にまるで別のドラマのように主人公周りの「説明」がなされるから結果として死因解明が単なる「お仕事」でしかないように感じられてしまうもんで。

実際これは主人公親子の「仕事」であって、そういう意味では「日常」であって、そこに特別な「感情」は入らないところが同じような題材であっても他ドラマとは違うところだってことは(評価についてはもうちょっと見ないとわからないけど)理解してるんだけど、主人公親子の背景、抱えているものがとても湿っぽいのに対し「お仕事」すぎるところが・・・やっぱりバランスなのかなぁ・・・まだちょっとそこに慣れることができないです。


それから、視聴者目線として志田未来ちゃんのポジションがいるのはいいと思うんだけど、なんでこの子を「2話」から登場させたのだろうか。普通に1話の冒頭でバイトとしてやってきて、そんで2話で「バイト募集のチラシの謎」が解けるってんでいいだろうに、わざわざ「2話」から登場させたことにどんな意図があるのか気になる。『志田未来』で視聴者を釣ろうとしたんだとしたら普通に1話から登場させたほうが釣れるだろうし。
志田ちゃんの登場により板尾さんと紙ちゃんが夫婦であることが明らかになりましたが、その設定いる・・・?今後その設定が活きる展開あるの・・・?とは思うもののこの夫婦なんだかエロくね?w。