『ゼロの真実〜監察医・松本真央〜』最終話

橋爪功が松本母(の死)にどう関わっているのかにさしたる興味はなかったし、ここで印田と見せかけて実は生瀬が関わってたー!もしくはまさかの尾美としのりが悪い奴だったー!ってこともなさそうだし、そういう意味では当初本命だったでんでんの黒化もなさそうだしってんで、松本の母親の死の真相とやらはまぁどうでもよかったんだけど、それでもさすがにこれは酷いと言わざるを得ない。真相がわかってみれば大したことなかったと、それはいい。真相なんてそんなもんだと思うから。でもその「産まれてすぐ母親に捨てられた16歳の娘」が負うであろう傷を少しでも軽くしてやるために死因を誤魔化した、という大したことない真相を“大したことがない”まんま描いちゃ駄目だろうと思うんだけど。
ていうかその“真実”とやらが“印田と松本の間の話”でしかないのがさぁ・・・。小杉はただの連続殺人犯でしかないし、そこに屋敷が絡むわけでもないし、二人以外の登場人物に至っては結局脇でガヤガヤしてただけですからね。唯一スポットがあたったアタックチャンスもその後なんら変わりないし、これだけ芸達者なメンツ集めといてってか、これだけ上手い人たちがいるってのにモブのまま終わらせるって、これだけのキャスト使ってこのオチって、作り手としてそれどうなんよ?と首傾げちゃうわ・・・。松本と印田の話にしたって16歳当時なら気持ちを慮って死因を「不詳」としましたってんでいいとしても、監察医となり真実追及の鬼となった今の松本にならば別にその死因を隠しておく必要なんざなかっただろうと、別に服務規程違反を隠そうとしたわけじゃないでしょ?松本だってそれを告発したりはしないでしょ?だったら暴かなくていい真実だのなんだの言ってないでサクっと教えてやりゃよかったのにとしか思えないし。
つーか視聴者としては「自殺」というドラマを通して追ってきた謎に対する答えよりも「母親は淫乱でした」って方がよっぽど印象に残るよなw。それってどうなのw。