『義母と娘のブルース』最終話

亜希子さんが倒れたと知らされ走るみゆきの姿、過労と聞かされても「こういうときみんな私に嘘をつくじゃないですか!」と素直に信じることができないみゆきに、ああこの子は親の死を二度も経験してるんだよな・・・と胸がキュっとしたところまでは良かったものの、わざと不合格になろうとしてるあたりはみゆきの気持ちは理解できても答案用紙に漫画描くとかさすがに愚かすぎてちょっとなぁ・・・で、なぜみゆきにそんなことをさせたかと言えば“わざと不合格になろうとしてる”ことを見せるためなんだけど、それを解らせようとする相手が“亜希子さん”であるから引っ掛かるというか、見せ方として上手いとは言えないかなーってんで盛り上がってた気持ちがしぼみかけたけど、そのぶんというかそのおかげというか、亜希子さんの怒りモードが発動してからの「そういうのね、世間じゃ愛って言うんだよ」が超絶効いたわ。おそらくこれは原作にある台詞でしょうが、ここでこの台詞をみゆきが放つためのこれまでの物語だったんだなってことがズバっとわかるというか刺さるというか。
白髪あること気づいてる!?から人はいつ死ぬかわからないんだからいつかじゃなくて今好きなことをやってほしいというみゆきの願いはみゆきだからこそ言えることで、そのみゆきは亜希子さんが自分に「愛」を与え続けてくれたことをちゃんと理解してて、そんでもっての亜希子さんの「こんな良い子は私からは産まれません」で『義母と娘の物語』として綺麗に終わらせてくれたわぁ。最終回を見始めるその瞬間まで終わってほしくないと思っていたけど、最終回を見終ったら充たされ過ぎて満足感がハンパない。
原作がどう終わるかは未読なものの見聞きしてはいるので、そこまで描いてこその『義母と娘のブルース』なのかもしれないけど、義理の母娘であるからこその物語はここでもう決着ではなく・・・区切りか、区切りがついたと思うので、わたしはこれで満足ですわ。
初回は「これダメだろ」ってな印象でしたが、終わってみれば大層楽しい、そしてとても幸せなひと時を過ごすことができました。登場人物全員が今はとにかく愛おしい。それは3か月という時間をかけて培われた愛おしさだと思うわけで、だから連ドラっていいよね!。