『義母と娘のブルース』第8話

現店主の息子が父親とほぼ同じやり方でパンを焼いているのに「美味くも不味くもない」パンになってしまう理由は息子の「気持ち」にあったと。息子自身が美味しいと思えるパンを作ろうとしてなかった、つまり仕事に対するモチベーションの有無に理由がありましたと、言ってしまえばただそれだけの話なのに、なぜこんなにも面白いのだろうか。いや、面白いというより満たされるという表現のほうが適切かな。見てる間中ずっとワクワクしっぱなしで、観終わった瞬間気持ちがふわーっと満たされる。
元スーパーキャリアウーマンの亜希子さんがなんとかしちゃうのではなく、周りの人間がそれぞれ自分の出来ることで協力してくれて(まさかヒロキが麦田とコンビになるとは!)(ていうか図書館での勉強も「デートだと思ってた」とかサラッと言えちゃうだなんて恋愛偏差値も高いのかよヒロキ!)、それが亜希子さんの推進力になってるところがいいんだよなぁ。みゆきの紙芝居プレゼン(亜希子さんのアニメ声再びw)を聞いた麦田が「みゆき・・・(よびすて)」からのハートのロールパンなんてどうだ?と応え、それを聞いたみゆきが最高の笑顔になり、そんなみゆきを嬉しそうにみる亜希子さんでじわじわ泣いた。それもう「ロール」パンじゃないよねwと思いながらもじわじわ泣かずにはいられなかった。
それはそうと、山食だろうが角食だろうがパンの端(側面が耳)をちょっと厚めに切ってトーストにするのが大好き(基本お米食なので食パンを買ってもその1枚しか食べないことが多いぐらい)なわたしなので、試行錯誤の末にたどりついたベーカリー麦田の食パンには全く食指が動きません・・・。ていうかサンドイッチにしたら「パンがなくなっちゃう!」ってなんだよと。サンドイッチの主役はあくまでもパンであり、パンと食材とのマッチングが命、パンそのものの味を損なわないフィリングであり、フィリングの味をパンの味がより引き立てるのが『美味しいサンドイッチ』なのにそのパンが消えてなくなっちゃうとかまったくもって意味がわかりません・・・。