『アルジャーノンに花束を』第6話

咲人と梨央が一晩を共にしたものの「何もしなかった」のはいい。同じベッドで手を繋いでるだけで満たされるってのは時と場合によってはあるだろうし、この二人ならばむしろそうあってほしいと思うし。
だがなぜ裸!?下半身濡れてるからシャワー浴びたとしても、ここラブホじゃないだろうからパジャマ用意されてるだろうし、パジャマがなくともバスローブぐらいはあるだろうになぜ裸!???。
文字通り「男」になったことで咲人が一晩で天才になっちゃうってのは理解はできなくても納得はできる・・・気がするのね。性的興奮によって脳内に強い刺激が加えられたことによってとかさ、ありえそうじゃん?。
でも咲人は梨央(女の子)と手を繋いで寝ただけなんでしょ?。まぁそれよりも遥香と教授のキスを見てしまって何で僕じゃ駄目なんだーと絶望したこと、つまり失恋が最大の理由でしょうが、こういっちゃなんだけどその程度で咲人のこの変わりようってのはちょっと受け入れ難い(まぁ裸になったのにノータッチってことはないだろうから昭和風に言うとBまではやったと想像しますが。この時点の咲人は6歳児から中学生になりかけぐらいの心の成熟度でしょうから、12.3歳だと思えばBだけでも超刺激だろうしw)。
咲人が梨央と会う時間を「時間の無駄」と言い切ることを考えればもし何かあったんだとしたら檜山じゃないけどまさにヤリ捨てなわけで、それこそ心情的に許せなくなるわけで、咲人にフラれた梨央が檜山によって救われることになるとして、咲人との間にそういう関係があるのとないのとじゃこれまた心情的に大分違ってくるだろうわけで、そういうのまるっと併せて「一晩一緒だったけど何もなかった(でも裸にはなりました)」ということなのでしょうが。
でもキッカケはどうあれ天才として覚醒した咲人がおりこうになった自分を見て喜んでくれると思って会いに行ったのに、怖がられ拒絶され「心に蓋をする」ようになってしまうのは哀しいまでに共感できてしまった。『天才』としての咲人の孤独はわからないけれど、愛されたいと願う相手に愛してもらえるようになるのではと期待を抱き、それが打ち砕かれる絶望はわかる。母親に拒絶されたことによって、自分の願いがいかに愚かなものだったのかと、自分が対等になりたいと願った人間たちがいかに愚かなのかと、そっちに行っちゃうのは哀しすぎるよねぇ。
柳川や檜山、ハギー社長が優しいのは咲人のことを哀れんでのことじゃないのに、そういう面があったとしてもみんなの優しさはそれだけじゃないってことが解らないのはまだ情緒面での成長が知能に追いついてないからで、これからきっとそのことに気付くのでしょうが、気づいた時にはもう咲人の周りに誰もいないのかもしれない。アルジャーノン以外は。そんなことになったらほんと哀しすぎる。
で。咲人の孤独を煽りお前には俺がいる(俺しかいない)と洗脳する蜂須賀先生のアレっぷりがわたしの予想と期待を軽々と越えているので震えます(笑)。
ていうか大学生の息子にあんな高そうな車をポンと買ってやるぐらいだからお金に余裕はあるのでしょうが、それにしたってブラックカードを所有しそれを息子代わりとはいえ他人に貸し与えるほどの収入があるとは思えないのだが。この研究がモノになれば億万長者になれるでしょうが、今はまだスポンサーに研究費を出してもらってる状態だし。
そして小久保くんはネズミ(アルジャーノン)と覗きにしか興味がない変態だと信じてたのに眼鏡娘がどうのこうのと色気づきやがってこの裏切り者めっ!!。