『アルジャーノンに花束を』第8話

サクに対する柳川くんの絶妙な距離感と、バックミラー越しに映るサクの後姿を見つめる切なすぎる柳川くんの表情はまさに窪田くんの真骨頂と言える素敵な演技でしたが、舞もひっくるめて存在というかやってること自体はちょっと・・・ウザったい気はするかなぁ。彼らは咲人がいまどんなことになってるのかなんて知らないわけで、全く想像できないわけで、反面梨央のことは「目に見えて」病状が悪化してると判るわけだから梨央>咲人になるのはわかるんだけどさ、そもそも梨央(の病気)に思い入れなんてないわけで、梨央か咲人かという二択はわたし的には成立しないんだよね、気持ち的に。
とか思いながら見てたんだけど、でも咲人のほうもアルジャーノンに起きた異変について知らされた遥香がもうただのメスでしかなくて、アルジャーノンに起きたことが咲人にも起こりつつあると知った反応が科学者ではなく完全に女でしかないもんだからイライラするんだよなぁ。卒倒とかねーだろ。大事な研究成果を私情で台無しにしかけたのにどの面下げて研究チームに戻ってんだっての。咲人を訪ねてきた三人を追い返すくだりも三人の話を咲人が聞いてしまったらきっと自分のことよりも梨央のことを優先するって分かってるから冷たく追い返したんだろうけど、繰り返すけど三人は咲人が抱える咲人自身の問題を知らないわけでしょ。それなのにあんなこと言われて納得するはずがないじゃん。咲人は今これこれこういう状態にあって、梨央よりも咲人の方が優先すべきことだから、あなたたちの話を咲人に伝えることはできないって説明すべきだと思う。科学者であれば。咲人の状態を伝えられてもなお梨央のことをどうにかしてやってくれと言うのならば、その時は咲人の恋人として身体張って止めればいい。
なんかもうどいつもこいつも感情だけで動いてて、アルジャーノンに花束をってそういう話だっけ?
ってところで予告・・・・・・・・・アルジャーノンが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
つーかアルジャーノンの異変に気づいてた小久保くんが博士はもうアルジャーノンに興味はないと思ったとか勝手に判断しないで即報告してれば、咲人はもっと早く研究チームに復帰しただろうし、そしたらアルジャーノンだって助かったかもしれない、助かる可能性があったかもしれない・・・と思うと小久保くんの罪は重いわ・・・。


で、これ咲人の知能が退行し元の咲人に戻ってしまうとして、咲人と蜂須賀教授の頭脳を合わせても自分のこと(ALGの改良)は難しいと咲人自身が判断し、であれば自分の頭脳に残された時間を梨央の治療法解明に使うってんならまぁ悪い話じゃないのかなーとか(現時点では)思うんだけど、どういう流れでそういう結末になるのせよ、そうなったときに柳川くんがもう一度咲人に対し「俺たち親友じゃん、対等な」って言ってくれたら、それだけでいいかなーって思える気がする。つまりわたしにとっては柳川くんと咲人の友情以外はもうどうでもいいのだ。アルジャーノンを救えない小久保に価値なんてないし。


ああやだ・・・次回絶対泣いちゃうわ・・・・・・。