『カルテット』第1話

最高。最高すぎて最高としか言えない。
番宣で何度も見せられてきた道端で別れ際に女にキスする高橋一生がまさか行きずりの女子大生相手のことだったとは!!な登場シーンから龍平「(からあげが)揚がりました」一生「はい(でレモン切る)」で「ごはんできましたよー」だわ白シャツ黒パンで美容師(アルバイト)だわ、唐揚げレモン論争にコーン茶にみかんつめつめゼリーとか、胡散臭い男に見つけられちゃって引きつり笑顔とか、演奏前に満島ちゃんの髪を整えてあげるのとか3分前コールで腕まくりの調整するのとか、襟元ぐって抜くときの胸元ってか鎖骨とか、出てないシーンですら紫式部とか、ていうかノーパンとかノーパンとかノーパンとかノーパンとかノーパンとか、そんでトドメにED。カメラ覗くのも “手放してみたい この両手 ふさいだ 自意識”ってココ!この『自意識』のときのヤツ!!!とまぁどこもかしこもなにからなにまであからさまにとことんまで全女子が求める高橋一生がそこにいて、この高橋一生はもはや暴力。理性をぶち壊す暴力。
あとねー、唐揚げ食べるときに「あっ小皿」って言ったら取りに行ってくれたお松のグラスにビール注ぎ足してくれるのとか、コケた龍平に「マジかっ」と言いつつ自分も見事に横滑りコケするのとか、「バティソープ」とか、ブルーに赤の三本ラインジャージとか、挙げてったらキリがないよねこれね。そして頭の片隅、いやけっこう真ん中で「このときの家守さんはノーパンなのだろうか」と考えちゃうよね。この先もずっと考えちゃうよね。
でも・・・松田龍平のほうがもっとすごかった・・・・・・。本編とEDのギャップ、これ完全に殺りにきてるだろう。
劇中は襟元キッチリなのにEDはラフだなんて卑怯です。前髪あげた端正なお顔でお松に覆いかぶさるようにしてなんか言う龍平とかエロスの神すぎて真顔で意識失いそうになるんですけど。
まさか長谷川博己の「冬こそ抗菌お洗濯」にホッとなる日が来るだなんて思ってもみませんでした。博己くん見た瞬間安堵で泣きそうになるってどういうことですか。
もうこれ冷静に感想書けるわけがない。


「マジか・・・」
「家守さん気づきました?」
「あん?気づいた」
あしたのジョーの帽子でしたね」
あしたのジョーの帽子だったね」
あしたのジョーの帽子でしたね!」
あしたのジョーの帽子だったね!」
「「イェーーーーイ!」」
ってなアホ男子会話がイッセー尾形の偽余命9か月のピアニスト・ベンジャミンさんが風で飛ばされた帽子を追いかけるのを見た四人のシーンに繋がるとかすごすぎるし、
唐揚げにレモンかけるか論争は四人の性格を描くためのネタとしか思ってなかったのに、それがまさかマキマキの夫失踪話に繋がるとかすごすぎるし、
さらにそこが物語として繋がってるとかすごすぎるでしょ。
ベンジャミンさんから仕事を奪うためにマキマキがしたこと。それにより三人がマキマキに対し不信感なのか不満感なのか、何がしかの感情を抱き、そこからキリギリスの話を挟み、マキマキと旦那の間に何があったのか、「上り坂、下り坂、そしてまさか」の告白に繋がる流れの見事なことよ。
ベンジャミンさんについて、女と女VS男と男 みたいな感じになってると思ったら画鋲をさせるかさせないかという生活レベルの話に展開するのも上手かったし、この場面はまさしく密室劇だった。
(誰かの意見に同調したり共感したりという意味で)四人の会話の中に入るわけじゃあないんだけど、あの部屋の中で会話を交わす四人を息を殺して見ているような、そんな感覚に陥りました。すごかった。ものすごい密度と濃度と吸引力だった。


カラオケボックスのドアが同じタイミングで開く。時間制だから退出時間はだいたい同じになるかもだけど四人同時は「ない」だろうわけで、しかもその四人が弦楽奏者だなんて、そんな「偶然」はありえないだろうわけで、そこに誰かの意志が介在してないほうがおかしいよね。
今分かっていることは満島ひかり演じるすずめちゃんは松たか子演じるマキさんの義母であるもたいまさこに「この女性と友達になってくれ」と依頼されたということで、さらにもたいまさこの目的は“嫁が息子を殺した事実をつきとめること”のようだってことだけで、そこに松田龍平演じる別府くんと高橋一生演じる家守さんがどう関わっているのかはまだわからない。でもあんなタイミングでこの四人が偶然出会うなんてことはありえないわけで、だからきっと別府くんも家守さんも何らかの思惑・目的を持ってここに居るのだろう。マキさん以外の三人が揃って共犯なのか、それともそれぞれ違うことのためにマキさんに近づいたのか、それもまだわからないけど、「カラオケボックスで出会えたのは運命だったのかもしれませんね」という言葉をマキさんはどんな思いで口にしたのだろうか。マキさんの言葉に頷いた三人はあの時何を思っていたのだろうか。
すずめちゃんはもたいまさこから依頼されマキさんに近づいたという秘密があって、その背景には“なぜ”それがすずめにもちかけられたのか?という謎もあるだろう(平熱が高いと耳の付け根あたりがいい匂いがするのくだり、役目がわかって見るとすずめちゃんすごい表情してて震えたわー)。
家守さんはどうやら見つかりたくない相手がいるらしく、でも見つけられてしまったようだ。
そしてマキさんは「別れられる家族」である夫の失踪と、三人の抱える「秘密」のとっかかりは見えたけど、別府くんだけはまだ見えてこないよね?。
(マキさんに向けるじっとりとした視線が龍平本来のものでないのならそれが別府くんの秘密になるのかもだけど、どっちかまだ判断しかねる)
それだけに別府くんが一番すごい秘密を持ってそうで、どこまで深い闇抱えてんのかとドキドキ怖い・・・
と思ってたら次回!?予告で宇宙人みたいな格好してんだけどなにこの人!???だからEDとのギャップ!!!!!!。


あーもう、こんなにワクワクドキドキするドラマを毎週見られるだなんて、ほんとうに幸せだー!。